2017年11月19日
A547:雪割り竹 いや 雪中竹割
どうも、モッズおじさんです。
朝目が覚めると とうとうこういう景色になってしまいました 誰が何と言っても 冬です
今年はそれでも少々早く冬がやって来ましたわ
今日は日曜日なんで 10:00~20:00 でショールーム開けて 明日は平日時間で開ける予定です。
さて本日は目が覚めると… 外は御覧の通りの光景で
毛馬内 初冠雪です。
とにかく身体が慣れてないから 寒い事…
北側の植え込みも すっかり雪景色 結局1日中雪が降って 道路は凍ってました タイヤはギリでセーフでしたね
雪起こしの雷は 覚えておいたほうがイイっすね雪国で暮らすなら
っつー事で外に出ると こないだまで紅葉で真っ赤っかだった玄関先も雪景色。
当然家の前の津軽街道も… これ以上言うと石川さゆりさんの事務所がピリつくんでこの位にして
そうなんです 実は高級旅館みたいな所で暮らしてるんです私ぁ
で、本日のPOLANO 毛馬内工房ですが とにかく竹と漆がないと仕事にならないんで
今日は10時頃にしばらく晴れ間が出たんで 雪中竹割と洒落込みました まずは丸の真竹を6分割
竹割器があるけど今回はナタ割で割って
真竹 割りました。
雨だと湿度とかが直で影響してくるんっすけど 雪は寒いだけで竹への影響は割と少なめ
… それなりのケアをしながらだけどね?
とにかく 雪が降る中どれだけ割れるか であまり深く考えずに割っていきまして
このブログ愛読して下さってる皆さんにはおなじみの分割台で パリッパリ割いていきます この辺もケーンより真竹のほうが
力が要らず作業は楽 ナイフの寿命が違いますね
真竹の良い所はズバリ ケーンより加工性が良いっつー事。
木材で言えばカエデとバルサ位の差があって 刃当たりが優しいんっすよ。
当然プレーン(西洋カンナ) の摩耗も少なくて イイんっすよ。
っつー事で真竹だけでロッドを作るビルダーさんも増えて来てるワケでして
案の定コレだけ折れちゃった どうにも節の根元からチョイ上の 膨らみが途切れた所の強度に不安があるようで
加工性の良さも 考えモノっすわ
反面焼き入れ前のカラッカラに乾燥させた竹は折れやすい… 焼き入れをすると含有している
セルロースが親水性から疎水性になって イグニンの熱参加重合で強度が増して云々かんぬん…
っつーとっても難しい化学反応のお陰で強度が飛躍的に増すんっすわ。
でもそういう処理の前だからカラッカラな真竹はうっかりすると あっけなく折れるんっすね。
ケーンピースは4mm程度の幅が取れれば十分 なんで太い真竹から5本分のピースが取れました 折れなければ7本分くらいは
確保できるけど コレでも十分っすね
難しい話は そういう特異な人のサイトでも探して調べてください。
っつー事で今回は 5本分とスペア5ピースが取れました。
コレでFF用 the ‘Misty Mountain’ 代替ロッドのプロトタイプが作れますね。
早速1本分 節潰しを行って 曲がり直し からの節を削って
昨日のうちにラフカットからの焼き入れを済ませたケーンピース5本のうち 2本をリカバリー用にカンナ掛けを行って
簡易的な方法ではありますが ファイナルプレーンまでやってみたんっすよ
ミーリングマシンで正確な60度出し でラフカットまで終わっちゃいました。
雪中竹割なんて小粋な事しましたが お陰様でチャッチャと作業が捗りました。
っつー事でまずはこの1本でプロトタイプを組んでみて
イイ感じだったら the ‘Misty Mountain’ の代替機として何本か作る予定です。
多分 5ftを少し上回るレングスになるんじゃないかと。