2021年12月31日
A1287:2021年 最後の最後に…
どうも、モッズおじさんです。
寒ければ寒いで 寒いを利用する… 本日最高気温がマイナス7℃なんで 日頃冷ましてから冷蔵庫に入れる手間が省けて
みんなが大好きプリン を作ります. 実はものすごく簡単に作れるんです.
11/1から コロナ再拡大予防対策 でショールームは
フリーのお客様は13:00~18:00 で入店を受付けて
事前予約のお客様は10:00~19:00の間で受け付けて
月曜日と火曜日は引き続き 休日
とさせて頂きます。
もちろんマスクと手消毒も 相変わらず継続してお願いいたします。
尚 マスクと手消毒を拒否される方は入店を拒否させて頂きます。
カラメルは砂糖水を焦がしたもの なので焦げ色が薄いと甘味が強く 濃い色だとビターに仕上がるんです. ウチの年寄りは
ビター好みなので ギリギリまで濃い色に仕上げまして
さて大晦日ですね。
この辺りでは1年のうちで一番寒いのがこの大晦日から元旦に掛けて らしいっすけど
今日は昼間なのにマイナス7℃ って事で この寒さを利用して
年越しそばの後に食べるつもりのプリンを作りまして。
今日は大晦日なので カラメルの隠し味にブランデーを少々 大人の味だぜby小嶋元太 な仕上がりにしてご機嫌伺です.
ココまで掛かった時間は30分… とってもお手軽で受けが良いスイーツなんですね.
卵の黄身だけを人数分 グラニュー糖大さじ黄身と同じ数 牛乳を黄身1個に対して大体100cc
をよぉく混ぜてから漉し器を通して器に移して あとは1cm程水を張って沸騰させた鍋で
10分弱火で蒸してから火を止めてさらに10分蒸らす。。。 で火を止めてさらに10分蒸らす
で鍋から出して冷ます… が簡単に出来ちゃうんですね マイナス7℃なだけに。
去年ほどじゃないけど 今年も少々自粛気味の年越しで 玄関にこんな感じで鏡餅を飾っておりまして… 少々標準ルールから
外れてますが 要は気持ち 謙虚な気持ちが表現出来てれば まずはOK って事で.
もちろんカラメルもグラニュー糖を大さじ器の数と同じ数 水も大さじグラニュー糖と同じ数
で煮詰めて良い色になったら火を止めて大さじグラニュー糖と同じ数の水を差して
プリンに掛ける で出来るんですが 皆様いかがお過ごしですか?
今日は意外と雪が積もらなかったんで30分で雪かきが終わって 安心して御節を取りに行けましたが
第4期『ゲゲゲの鬼太郎』でオープニングとエンディング担当したのが憂歌団で そのギタリストの内田勘太郎さんのギターは
ピックギターで JAZZやブルース等のアーシーなUS黒人音楽御用達のギターなんです.
手がかじかんじゃって… マイナス7℃だから ギター弾こうっつっても。。。ぉおぉう???
何やら見慣れない フルアコのピックアップ取れたみたいなギターが急に現れましたが
コレ ピックギターって言うんです。
JAZZ やブルースでは定番の USオールド黒人音楽の必需品 なんです。
Gibson よりも Harmony に近い外観の この手のギターにしては小ぶりなジャパンビンテージ. 例によって名古屋の知られざる
無名ギター ではあるんですが 当然の如く ポテンシャルは計り知れない奴でして.
スイマセン どうしても欲しくて1本買っちゃいました。
今回手に入れたのは Gibson L5 や Harmony … をコピーしたにしては不完全な
むしろオマージュ程度の ピックギターにしてはやや小ぶりな おそらく60年代に作製された
TRIO っつー名古屋の大橋楽器さんが販売していたギターでして。
ピックギター最大の特徴であるFホールから覗くと… TRIO のロゴが. 調べていくと大橋楽器さんのTRION という
クラシックギターの名作の姉妹機種であるようでして. 当然ながら 作りは 良い.
もちろん俺 知らないメーカーでしたが大橋楽器にはTRION っつークラシックギターがあって
その姉妹機種って所なのかな。。。No.700 っつー機種なんだけど 80年代初頭に廃業したから
大橋楽器さんとTRION についての情報がほとんど入らないんで 良く分からん。
78年には矢入楽器のギター代理店だったらしいけど。。。 あ 今のS.Yairi ね?
トップがサンバーストなら裏面もサンバースト ってのが高級機種ではおなじみなんですが しっかりと濃茶で塗られてます.
コレはおそらくクラシックギター作る時の癖が出ちゃったんじゃないかと.
まさかのS.YairiのOEM… って可能性が無くも無いけど根拠も無い 浜松に伝説のピアノメーカー
大橋ピアノ(1995年廃業)があったけど YAMAHAやKAWAIよろしく製作費捻出でギターも出してた
って可能性が無くも無いけど 根拠も無い。
ただね このTRIO ボディは合板 ネックは塗装されてて判別不能 ナットはおそらくエピフォン辺りの
ナットは社外品 おそらく前オーナーが手持ちのヘッド折れでもしたEpiphone から移植したのではないかと思われる
チープなプラ製が乗せられてるだけ っつー… 交換箇所ですが 一応ボンドで仮止めしておきます.
プラスチック製が接着もされず乗ってるだけ オリジナルのブリッジは材質不明の白木を
黒く塗ったもので ネックは1回指板が剥がされて塗装が剥げたか欠けたか落ちたか を補修した
はイイけどポリ系の塗料が使われてて 僅かに順反り ロゴは剥がされ 歴戦の傷がそこかしこに
なんだけど 見事なまでに細かく入ったウェザーチェックと 真鍮製のフレットに
Epiphone から移植 と推測したのはこのペグがグローバー製ってのが根拠で なるほど正確無比なペグでストレスフリー
だけどデザイン的にモダンすぎるので ひょっとしたら将来的には交換しちゃうかも.
おそらくEpiphone から取られたと思われる グローバーのペグが眩しくて
良いんだか悪いんだか… で 案の定 音はやたらとチープだったワケで
俺は1発でこのギター気に入りました。
チープな感じはブルージーと直結していて 中音域の独特なメロウ感は他のギターでは出せないレベルで
本文に入れられなかった話ですが ブリッジは白木と思われる材に真鍮が仕込まれてるっつー サスティン確保を狙った
戦前から続く尖がった仕様. 使用する弦に合わせて弦高調整できるのはレスポール等でも現役で使われてますが
ピックギターはこうでなければ って見本のような音なんですね。
俺がガキの頃の横浜港湾界隈ではこういうギターをあちこちで見かけたけど
見た事のない人 知らない人のために書いときますが
ピックギターって ブリッジは固定されてないんです。
ブリッジは固定されておらず こうやってすんなりどけられちゃうのがピックギターの特徴でして. 使用する弦によって
変動するオクターブチューニングするのに 敢えてここは接着しないのがこのギターの伝統でして.
コレは弦のオクターブ・チューニングを容易にするために敢えて接着しない伝統なんですが
逆に 固定されていないブリッジのお陰でジャカジャカ弾きには限界があるんです。
コレだけ見ても間違いなく福山雅治や泉谷しげるの音楽やるには不向き ですが
輪を掛けて不向きなのは クラシックギターのように指板にアールが付いていない
ピックギターの特徴その2 指板にアールが付いていない 全くのフラット指板でして. コードを押さえる時には少々コツが要る
けど弦を跨いだ単音奏法では非常に弾きやすいセッティングで 戦前からメタル・ギタリスト的発想があったんですね.
蛇足ですが 80年代後半から流行り出したヘヴィメタル御用達ギターにも指板にアールが
付いていないフラット指板か 限りなくフラットなアール指板がほとんどで
いわゆる『速弾き』をするのに弾きやすいからまっ平になってるんですね。
つまりピックギターは単音弾きをメインとするギターなワケでして。
Fホールを開ける手前 ブリッジが押し付けてくる箇所は強度がどうしても弱くなる 実際ココが弦のテンションで潰されて
フラットトップ化してる個体も珍しくないんですが このギターはご覧の通り 大丈夫です.
で ピックギターはボディトップとバックに膨らみを付けるんで アーチトップギターとも
呼ばれるんですが… いや実は名器と呼ばれるNardan を狙ってたんですがオークション出でる奴は大体
弦のテンションに負けてフラットになってる個体が多すぎて。。。Fホールのせいで強度確保が難しいんですよ。
Chaki は頑丈だけど高いし…で このTRIOは 大丈夫でした。
皆様ご覧ください コレが安物のプラ製ナットの正体です… いわゆる中抜きなので弦の振動をネックに伝える面積が小さくなり
ギター全体の鳴りに深刻な影響を及ぼすんです. 年が明けたら早急に交換する箇所 決定ですね.
ネックの順反りは この程度なら許容範囲 Fender のネックも新品当初からわざと
この程度の順反りを付けて売られてて そんな珍しい話じゃない けど
明らかに規格が合ってないナットは頂けない… 牛骨 が定番だけど加工が大変なんで
ココをTUSQ にコンバートする って筋書きがガチな奴だろう ねぇ。。。
到着した時は既に晦日 なのでお手入れとパーツ取寄せは新年になってから って事でチェックを入れて弦を張り替えて
2021年は終わりといたします. 新年早々この激渋ギターをいじる っつー何とも幸せな年明けになりそうです.
実際 Nardan を競り落とせずにダメ元で入札した奴なんだけど コレはコンパクト&ラウドで
思いがけないじゃじゃ馬お嬢様を手に入れてしまったもんだ と大満足。
にしても… MORRIS MOZZ YASUMA にこの TRIO と 全部ボディは合板
そろそろ単板のギターを手に入れても いいのか なぁ。。。
それでは皆様 良いお年を。
2021年12月31日
A1286:年末調整…
どうも、モッズおじさんです。
今日は晦日 って事で 門松を… なんですがオミクロン株拡大を懸念 って事でPOLANO ではもうチョイ警戒自粛を継続
って事で あの手作り門松を自粛 松を飾る に留めております. またあの門松づくり やりたいんだよ ねぇ…
11/1から コロナ再拡大予防対策 でショールームは
フリーのお客様は13:00~18:00 で入店を受付けて
事前予約のお客様は10:00~19:00の間で受け付けて
月曜日と火曜日は引き続き 休日
とさせて頂きます。
もちろんマスクと手消毒も 相変わらず継続してお願いいたします。
尚 マスクと手消毒を拒否される方は入店を拒否させて頂きます。
ええまぁ1回降り出すとしつっこい位に降り続けるから 気が付けばそろそろ2週間連続で雪かきしております.
秋の栗の季節から敢えて小デブ化を意識して体力を温存してきた甲斐がありました.
昨シーズンに話したと思うんですが 雪かきってバレーボールのフルセットで全力でやる
ってのと同じ体力を消耗するっつー。。。 まぁまぁ数日ストレート勝ち程度の試合もあったんだけど
丸1週間 休みなしでバレーボールしまくってるのと同等の雪かきの毎日で
秋から少々体重オーバー気味に調整しといた成果が出ましたが 皆様いかがお過ごしですか?
ギター弾いてる人ならみんなが持ってる… ンなワケねえ なナットファイルとナット弦高調整用の工具です. 色々探して
ナット切るには専用工具じゃないとダメ と分かりまして… エレキ用とされてる1弦0.10 のファイルです.
今のところ俺基準で小デブ を維持するのを心掛けて体力キープを心掛けてますが
雪かきは体力と精神力の鍛錬 と見た って話はさておき
雪かき終わったら一息入れてコーヒー飲んで… で先日ナットファイルと弦高調整用の工具 それに
12弦用の弦2セット 加えてTUSQ のエンドピン2台分が届きまして。
それなりに調整は入れてみたんですが 溝自体はファイルナットで切らないと弦高調整出来ない で財布に地味に堪える価格の
ナットファイルを買ったんで せいぜい活用させてもらいます… 売ってる溝付きのナットって 溝切るためのガイド溝だからね?
っつー事で MORRIS 小五郎ギター の最終工程にようやく着手できます。。。って
まだ作業終わってなかったんです。
なにせナットの弦高がまちまちでバラッバラ… まぁ押さえ辛い事。
一応溝があらかじめ掘られてる TUSQ ナットを買ったんですが 溝切は必要です 絶対に。
プロフェッショナルのリペアマンの皆様の間で定番らしい HOSCO のファイルナット. よく似た安い中華製が出回ってますが
おそらくHOSCOの生産請負の中国企業が検品で弾かれた奴だと思われまして… 中華製は玉石混交なので 正規品買いました.
時にギターのサンデー整備士の話を見聞きしてると… 皆さん溝付きナットを買って
誰も溝切していない。。。 あの溝付きナットの溝ってココで溝を切って下さいってマークだから
そのままポン付けしても弦が乗っかってるだけで 本来の性能が出ないんです。
って事で 色々探しましたが ナット切りのヤスリは専用工具を買うしかない と。
弦高は今張ってる弦で 3Fを押さえた時点で1Fが浮くか付くかの弦を基準に弦高調整用のナットスロットアシストツールを探り
決まったらナットファイルで切り込みます… 老眼で見辛いんだけどね?
っつー事で MORRIS 小五郎ギター の開放弦の弦高を揃えるんですが… 余り深く切ると
開放でも1Fに干渉したり 1Fを押さえてるのに2Fの音が出たり。。。 最悪ナットを買い直し
なので慎重にナット弦高を確認するんですが 正直良く分からん
って事で ナットスロットアシストツールを充てて。。。 まずは現状一番低い弦高に合わせて
要はギターに装着しているフレットと弦の太さで変わるんだけど 確認の仕方は3弦を押さえて1Fに名刺厚の紙がギリで入る
程度の隙間が理想的. MORRIS 小五郎ギター は弦高が結構各弦バラッバラ なので一番塩梅の良い弦を基準にします.
0.042”(1.07mm)で合わせると良さそう って事で1段厚い0.050”(1.27mm)で切る事に。
もっと深く削るのは容易だけど やっぱ浅いほうが良かった は取り返しがつかないからね?
で ヤスリを充てるのも技がありまして まずは15度の角度を付けて0.050” まで切る
からの 今度はサドル側に弦を乗せる余地を少々残して25度の角度で切る と
小技を効かせてナットを切ります… この小技 1フレットの抑えるテンションが弱くなって弾きやすくなるけど消耗は早めで
ナットの材質によってはヘッド角度で合わせたほうが良い場合もあるんでご注意を.
弦を張り直してチューニングしてから音出しをしていきますと。。。 まぁ弾きやすい事
音を出した途端に煌びやかで伸びやかな芯のある響きで… コレがTUSQの実力かぁ。。。
1Fを押さえるとテンションがダンチで 弦高も整って まるでエレクトリックギターを弾いてるみたい。
くれぐれも言っておきますが MORRIS 小五郎ギターは アコースティックギターです。
12弦用の弦が在庫なし取り寄せだったんで待たされましたが ようやく届きました. 最近一番のお気に入りのROTOSOUNDです.
JK探偵鈴木園子… じゃなくてJumbo King 09です. UK製品です. パッケージが茶色から黒に変わりました.
で 元々はMOZZ D-270 12弦の『ピキーン』っつー例の心臓に悪い音対策でナット溝掃除用に
買ったナットファイルですが 12弦用のTUSQエンドピンが届かない。。。
日本郵便が16時前にようやく持ってきた それも黙って玄関開けてそっと置いてサッと逃げて
雪の塊を置いてった っつー。。。 コソ泥?コソ泥なの?? どういう教育受けてきたんだか。。。
MOZZ D-270 12弦も ナットとサドルをアップデートすればもっと煌びやかに とは思うんですが今でも十分煌びやかなので
エンドピンだけTUSQ にアップデートします. これだけでも充分音がグレードアップするからね.
ヤマトさんと佐川さんと比べると月とスッポン ですがそれはさておき ようやくエンドピンが
届いたんで MOZZ D-270 12弦 の最後の調整を終わらせます。
写真に撮り忘れましたが エンドピンの穴に接着剤がはみ出して少々干渉してるんで
サンドペーパーで削ぎ落として ナットの溝に数回ナットファイルを通して。。。 ってコレがまたひと苦労。
ナットファイルは新規で溝を切るばかりでなく 既成の溝が詰まった時にも大活躍. ナットスロットアシストツールのお陰で
削りすぎないで済みます… MOZZ D-270 12弦は0.056”と判明したんで シコシコ掃除します.
なにせ12弦は1・2と3・4弦がユニゾンで 3・4/ 5・6/ 7・8/ 9・10/ 11・12 がオクターブ
で ユニゾン/オクターブ側の弦(偶数弦)が6弦で言う1.2.1.2.3.4 と並ぶから 間違えちゃあいけねえ
っつー事で無事に間違えずにナットファイルを充てられましたんで 弦を張ってチューニング
。。。 コレまた12本あるから大変。。。
なにせギター2本分 コストも倍なら手間も倍 天使のハープを鳴らすには手間が掛かる. で 販売店の在庫の都合でよく見ると
メイン弦とサブ弦のエンドピンのデザインが微妙に地味に違うんですが… 分かります?
それでも 苦労したおかげで鳴りは別格で やたら美しい音色で… そりゃあ腐った弦とは
比べ物にならない程美しく 例の安置してたら1音下がる問題も一気に解決。
コレにてMORRIS 小五郎ギター と MOZZ D-270 の年末調整 完了です。
で。。。 あとは黙って弾いてりゃイイんだろうけど
調整を済ませた我が家のドレッドノート2台. いやぁこうやって眺めると 壮観ですな… MOZZ D-270 12弦も磨いてナチュラルな
レリックがステキな感じで 何とも言えぬ達成感が… ギターって 値段だけじゃないんですよ.
いやぁ。。。 なるほど調整を済ませたギターなだけに ポール・マッカートニーが提訴したほうの
LET IT BE のギターソロくらい難なく弾けるし 映画・MODERN TIMES の挿入曲で
ナット・キング・コールやジュディ・ガーランド マイケル・ジャクソン ロッド・スチュワート
それに MISIA もカバーしてるチャップリン作曲の名曲 SMILE も弾ける けど。。。
さてあとは… ギターを置くためのスタンドとかフックとか探さねば. 置き場所は困らないんだけど 一番怖いのは転倒でして.
基本ギターは倒れるとネックとヘッドが折れて分離 のリスクが常に付き纏… おや?????
エレクトリックにはエレクトリックの持ち味があるし JAZZやBLUES には それなりに
適したギターってのがあるワケだし。。 って考えると。。。ヤバい
欲望に抑えが効かなくなってきてる
特に7年もの間 魂が断食してただけに 文字通り渇望してるワケでして
コレは何やら 良からぬ傾向への布石 なのかな?????
2021年12月17日
A1285:ココが終わって ようやくチェック っつー
どうも、モッズおじさんです。
まさかジョージ・マイケルがあんなに早くお亡くなりになるとは… WHAM! やジョージ・マイケル知らない人でもこの曲は
知ってる人多いんじゃないかと… ジョージ・マイケルの相方の名前は… 忘れました.
11/1から コロナ再拡大予防対策 でショールームは
フリーのお客様は13:00~18:00 で入店を受付けて
事前予約のお客様は10:00~19:00の間で受け付けて
月曜日と火曜日は引き続き 休日
とさせて頂きます。
もちろんマスクと手消毒も 相変わらず継続してお願いいたします。
尚 マスクと手消毒を拒否される方は入店を拒否させて頂きます。
いやこの曲がしつっこく流れてるのが普通なんですよ. ところが鹿角市内はおろか隣の大館市でもピクリとも掛からない.
たいていのイナカではオッサンが無理をして若者受け狙って微妙に古めのこの曲流す がこの国の形なんですが.
コレは土地柄ってのが大きいのかなぁ… そろそろ年末商戦も本番 であちこちから聞こえてくる
クリスマスソング… 大体しつっこいほどジョン・レノンやポール・マッカートニーの奴とか
マイケル・ジャクソンがまだ黒人でかわいい坊やだった頃のジャクソン5の奴とか
聞こえてくるのがこの国の形のはずなんだけど… マライア・キャリーや山下達郎すら流れて来ない。
その伝で言えばここまで振り切ったClassic Tune 流したほうがオッサンとしてもよっぽど可愛げがあるってなモンですが
北東北では 聞かねえなぁ… まだそんな感じだったんですね?
もちろんビング・クロスビーなんかかすりもしない… 無難な著作権フリーのインストが
流れてるのがせいぜいで… もう東京事変でイイからマトモな奴流してくれよ と叫びたい。
東京事変がクリスマスソングをリリースしてたかは知りませんが 皆様いかがお過ごしですか?
♪きっと君は関西人… さいでんなぁ ほうでんなぁ♪ って嘉門達夫の替え歌がありましたが
言い訳にしかならないけど 使った事ない接着剤だと全てが手探り って事で都合5回も作業しちまったぜ… 思うに
MOZZのアコギはサドルプレート剥がれが頻発して製造中止になったか?… 70年代国産アコギには 多いケースだけどね?
それはさておき MOZZ D-270 12弦ギターですが 5回目のサドルプレート接着作業が終わって
弦を張り直してチューニングを合わせて… ココから前回同様少々乱暴なチェック
適正チューニングで2日ほど放置 もちろん気が向いたら弾き倒して弦にテンション与えて
剥がれないか不具合が起こらないかを観察します。
それでも腐った弦張ってんのに 現行Martin凌ぐ勢いのパワフルで澄んだ音色は作業に時間を費やす価値がある.
音色が良ければ誰でも上手く聞こえるからね? 喩えど下手でも… コレがオケとの大きな違い.
もちろん本来は弾かない時は弦を緩めてネックとサドルに余計な負荷を掛けないのが
12弦ギターの維持の仕方 なんですが 謳い文句通りならタイトボンド3なら大丈夫だろ
って無茶振りを入れたんですね。
で…しばらく放置してると どうした事か弦が11本全て1音下がってる。。。
たまにあるんっすよ コナンくんの次位に音痴なギターって… コレが昨今の中華韓流ギターだと「捨てちゃえよ」ですが
US本国をも凌ぐジャパンビンテージは 無名であっても調べて調整する価値は大アリ なんですよ.
音楽に疎い方のために補足しときますと ギターは1弦からEBGDAE ドレミで言うと
ミシソレラミ とチューニングするけど 俺の MOZZ D-270 はしばらく置いとくと
DAFCBD レラファドソレ に自動で変わっちゃってるんですよ。
で 接着したサドルプレートが浮き上がったか を当然のように疑ったんですが
ブリッジの浮き・トップ板の歪みは発生してないのを確認… ヘラを差し込んでみても1mm程度 とはみ出たボンドを除去する際
一緒に削ぎ落された糊代部分と判明しまして. コレがチューニングに悪影響を与える筈もない と.
浮いてない 剥がれてない。。。 よぉく見ると剥がれてるような。。。
いや ヘラを差し込んで確認すると入っていかない。
はみ出した接着剤を削ぎ落す段階で一緒に削いじゃった『誤差』の部分ですね?
奥行 約1mm程度。。。
そうっすね アコギの場合意外と誰もやらないのがエンドピンの交換で 買った時から替えてない って人がほとんどで
変形劣化が弦を押さえ切れなくて… で音痴ギターになる ってのがお約束.
ココじゃあねえなぁ。。。 って事で サドルプレートに異常がない 通常の場合で考えると
真っ先に疑うのが ・エンドピンの劣化 ・ナット溝の詰まり ・弦の劣化 それにペグの不具合
なんですが エンドピン ナット溝 弦…
全部当てはまる。
今回は販売店の在庫状況ってのもあって TUSQに交換します って… この出費 結構痛い. それでも更なる音質向上が
オプションで付いて来るだけに やって損する出費ではない. 元の音質が良いのでナットとサドルは交換しないし ね?
なにせ入手直後に6弦が 今回のテストで2弦が切れたからね?音が出るだけ不思議
って事で どの道替えねばならぬ箇所なんで 交換しちゃいます。
まぁまぁサドルそのものは既に前オーナーが弦高調整で削って弦高が低くなってるから
そこは出費が抑えられたんで奮発して TUSQ のピンに変えようか
ちょっと棚上げしている MORRIS 小五郎ギター のナット調整を完了させるため ってのもあって地味に堪える価格の
ナットファイルというナット溝切専用のヤスリを購入します. 溝掃除にも欠かせない奴らしいっすから.
とも考えたんですが TUSQは単価が高い… 年末に地味に堪える単価だなぁ…
っつっても 音質改善はもちろんの事 硬質素材は弦のボールエンドの干渉に強い って事で
初期投資は地味に痛いけど ランニングコストでも嬉しい仕様なんっすね。
で… ナット溝を切るナットファイルもひと組オーダー掛ける事にしまして
って なんか… どっぷりハマってないか?俺。
2021年12月15日
A1284:激鳴りジャパニーズビンテージだから 手間描けちゃう無茶
どうも、モッズおじさんです。
年末 って事で「流行語大賞取った芸人は 消える」のジンクスがありますが スギちゃんは小島よしお同様 消えそうで消えない
絶妙なバランスで芸能界で活動していまして コレはコレでスゴイ事やってんだよ?…
11/1から コロナ再拡大予防対策 でショールームは
フリーのお客様は13:00~18:00 で入店を受付けて
事前予約のお客様は10:00~19:00の間で受け付けて
月曜日と火曜日は引き続き 休日
とさせて頂きます。
もちろんマスクと手消毒も 相変わらず継続してお願いいたします。
尚 マスクと手消毒を拒否される方は入店を拒否させて頂きます。
今年は一昨日 雪対策の風貌を玄関に設置しました. 実はその前日タバコ買いに行ってさあ出ようとエンジン掛けようと
したら掛かんない… 警告灯点灯 でカムシャフトセンサー交換してから設置したんですね.
にしても 第5波で失われた経済を回復させる気運と ここに来てオミクロン株に警戒する機運で
故郷を離れて仕事や学業にいそしむ皆さんは帰郷を控える人が散見 って感じですが
POLANO としても ホントはドーン!と門松供えたい こんな時だからこそ ドーン! と供えたい
けど… 体感ではこんな時だから とか大丈夫だよぉ とかいう人って
パッと見「取れる気がしない」と思わせるのが不思議だったけど 24時間より2時間足りない22時間でMOZZ D-270を漆室から
取り出しまして. 4度目の正直で完了して欲しいモノです.
大体自分を大きく見せたいだけの小心者の見栄 だったりして そういうの皆さんも
スギちゃんのネタ以来久しく見てないんじゃないかと思われますが 皆様いかがお過ごしですか?
最後に見たの 随分前の話だな なんですがそれはさておき
MOZZ D-270 12弦ギターを 湿度を40%台まで調整した漆室から取り出しまして
タイトボンドって とにかく使うの初めてだから 予想外の展開が結構てんこ盛り. 取説で大丈夫 っつってんのに隙間が…
泣けてくる展開ですが それでも強度を確認します 隙間とかは後で考える事にして…
タイトボンドの取説では硬化時間は21℃程度(USは華氏℉ なので℃ に変換)で
8~24時間 だそうで 22時間の時点で取り出しまして… 取れる気がしない。
で 接着具合をチェック入れましたら。。。 隙間が!!!!!
やっぱ圧着させたまんま固着させないといけなかったんだね。
っつー事で購入時に張られてた腐った弦を11本(1本は届いたその日に切れました)張り直しまして… 前回はチューニング
終わってすぐ 前々回は最中にメリッッっつって剥がれたんですが今回は… 大丈夫です.
ところがどうした事か取れる気がしない… 根拠を聞かれると謎だけど 全く取れる気がしない
安定した印象があるんですよ… って事で 接着剤のバリを除去して本体付属の腐った弦をセットして
チューニングを合わせていくと。。。 僅かにミリっと剥離音がちいちゃく数回聞こえて来るんだけど
腐った弦でいつもよりテンション掛かりまくってんのに 取れない っつー。
コレって到着時の状態とほとんど変わらない浮き上がり方で よぉく覗いてみると鍾乳石のように接着剤が柱を作って
プレートを支持している状態. ピンホールからネック側は密着しているんで 剥げずにいますがどうもコレは…
で 本来12弦ギターは演奏しない時には弦のテンションを緩めて保管するのが基本
ですが 今回は接着剤の耐久性を確認するのが目的なんで 丸1日置いてみましたが
。。。かすかな剥離音は鳴りを潜めて 全く問題ない。
コレで完了 でもイイんですよ? 転売するわけじゃないし自分が使うだけのギターだから。
なんと!1弦側はヘラが貫通するほど中空状態. 多分USではこういう状態でも剥がれてないから大丈夫 って言うんだろうなぁ
コレは絶対に 後々剥がれる原因になりかねないんで 追加で作業を やっときます.
でも POLANO 実店舗とこのブログの常連さんならご存じですよね?俺がコレて終わらない
終わるワケねえ ってのが。。。 早速浮き上がった箇所をチェックして
今度は剥がさず 隙間に接着剤を補填して 再接着です。
本業のリペアマンの方々は 70年代国産フォークではサドル剝離が起こったら1回剥がすんですが
テール側は大体これ位の隙間が出来てます. 幸いなのはピンホールからネック側は密着してて その部分だけで弦のテンションを
受け止めてる状態で… そういう見方をすると タイトボンドの接着力 スゴいんです.
それ以外のギターでは補填で修理する場合が多いみたいっすね。。。なにせ70年代国産フォークは
接着剤の強度が弱いの使ってた所が圧倒的に多い ってのがお約束だからね。
1回剥離が起こったら いい機会だから1回全部剥がして最新技術の接着剤にアップデートしましょ
って事なんっすわ。
今回は剥がさずに 養生テープを貼ってヘラが入る所にくまなく接着剤を捻じ込んでいきます って こういう剥離ではむしろ
こういうやり方のほうが一般的ではないかと… 70年代ジャパンビンテージは接着力に難がある接着剤使ってるからね.
っつー事で 一応養生テープでサドルと本体を保護したらヘラで接着されてない箇所をチェック
しつつ 掻き出して均していきます。。。まぁまぁコレはザっとでも構わないんですが
仮でCクランプを充てて 密着できる状態かをチェック… 大丈夫です。
って事で 隙間という隙間に接着剤をヘラで捻じ込んでいきます。
前回行った「続きはWEBで」状態の取説に倣って密着前10分『寝かせ』と圧着後25分『寝かせ』を実行したら半分の接着面で
腐った12弦のテンションを余裕で受け止めてた って事で ブリッジプレートを接着する場合はCクランプは外さないのが吉 と.
全体のおよそ半分にしか密着してなかったのに12弦のテンションに余裕で耐えてたんだから
タイトボンドの接着力 恐るべし なんですが ミリッっつってたのは前回の固着時に
浮き上がってツララ状に繋がったボンドがちぎれる音だったんっすね。。。
ヘラで掻き出すとワラワラ細かいお粉が… 基本 ボンドを捻じ込んで捻じ込んで…
ギブソンのマホネックとかではお約束 のヘッドストックとネックの折れにも対応しそうな強度です 取説通りに接着すればね.
ほかの場所にはタイトボンドの液体にかわが良さそうですが 続きはWEBで.
で 取説通り10分程度寝かせまして… Cクランプで密着 で25分安置 ではみ出したバリを
厚紙で除去したら 湿度40%程度に調整した漆室に寝かせる もちろん今度は
Cクランプで圧着したまんまで。
明日のお昼には作業が完了しています。
湿度40%台の漆室に8時間以上寝かせます 今度はクランプで圧着したままで. 初めての接着剤で都合5回も施行しちったけど
コレで一連の流れが分かりました… ブリッジ難ありで安くなってる MOZZ 6弦が 売ってるんだよねぇ…
タイトボンドの取説だと途中でクランプ外しても大丈夫 ってなってるけど ギターに関しては
クランプは最後まで外さないほうがイイね。
フラットトップのギターでも実は微妙にカーブを付けてるから 浮き上がっちゃうんっすよ。
って事で コレでブリッジプレートがめくれたギターが何台来ても もう大丈夫ですね?
まだ買う気なのかな?
2021年12月13日
A1283:タイトボンドの取説的な話になっちった…
どうも、モッズおじさんです。
のっけからネガティブ発言で恐縮ですが 劇場版名探偵コナンで一番酷かったのが 紺碧の棺(ジョリー・ロジャー)だったけど
皆様はいかがでしょう… 哀ちゃんの表情がやたら豊かだった って印象しか残ってないし ルフィはいつ出る?で終わっちったし.
11/1から コロナ再拡大予防対策 でショールームは
フリーのお客様は13:00~18:00 で入店を受付けて
事前予約のお客様は10:00~19:00の間で受け付けて
月曜日と火曜日は引き続き 休日
とさせて頂きます。
もちろんマスクと手消毒も 相変わらず継続してお願いいたします。
尚 マスクと手消毒を拒否される方は入店を拒否させて頂きます。
コロナ禍で意外と期待しているほど来場者は爆発的増加とはいかないようですが アフターコロナで行ってみたい場所の
上位にランキングされてる北海道東北縄文遺跡群らしいっすね まあまあ鹿角では「お金が」って話ばかり聞かされますが.
さてローカルな話題で恐縮ですが 北海道東北縄文遺跡群がユネスコ無形文化遺産に登録されて
なんとも… 実際東北から北海道に掛けて縄文遺跡が多い 特に北東北から北海道西部南部に
数多の遺跡が残されてるんですが 西日本には縄文遺跡が少なく 弥生時代からの遺跡が多くなる
ってのは 渡来人つまり中国大陸朝鮮半島から来た連中が侵略目的で
俺らが小学校で「文明の劣る縄文人に渡来人が文化を与えてあげた」って習ったけど そもそも代償の無い奉仕をしない帝国主義が
無償で高価な文明を提供するのかよ… と子供心ながらに引っ掛かったんっすよ. 文明を優劣で見るのがジェノサイドの特徴だし.
文化浄化すなわちジェノサイドを行った結果 もあるんでしょうが7.300年前の
鬼界カルデラの大噴火で九州南部の縄文人が壊滅・北九州以降の縄文人も火山灰で
松島と酒田を結んだ線より南が被害を被ったのが原因だそうで。
で この鬼界島はトカラ列島から続く火山帯に属しているそうで
24時間固着を待ってクランプを外して さぁ弾けるぞ と思うのは早計で キッチリと接着出来てて強度が謳い文句通りに
確保できているかのチェックは怠れませんね. って事で12本の弦を張り直しまして…
人間が勝手に騒いでる事とは言え 縄文時代が注目されたと途端にトカラ列島で地震が頻発
ってのは なんとも薄ら恐ろしい話ですが 皆様いかがお過ごしですか?
秋田の縄文遺跡群でこういう話を関連付けて余談として挟んでいくと少しは賢い人と
相手に印象付けられるんですがそれはさておき MOZZ D-270 12弦ギターのブリッジ問題の話です。
1回目の接着ではどうした事か隙間が全体の半分に及んでまして… 明らかにCクランプが効いてない箇所が多すぎる
接着面積が少ないと弦の強烈な張力に耐え切れないのは明白. 実際チューニング半分で剥離が始まりました. やり直し.
実は只今 4度目のトライで再再度貼り直し 真っ最中で…
いやね? タイトボンドのベストな固着温度ってのが緑以外は10℃ 緑は8.5℃ だそうですが
この辺りの朝の最低気温は-5℃から2℃ って… 全然足りねえよ。
って事で 最初は固着させても強度がイマイチ でチューニングの真っ最中にメリッ… っと
2回目以降は予備で買ったクランプ1本を使いして計4本のクランプで押さえ込みまして. お陰様でデッドはあからさまに
無くなりましたが 今度は地理的な問題が…
ダメだこりゃ
結論を急ぐのは愚か者の証 寝てる間は暖房切っちゃうから固着時間が圧倒的に足りなかったんっすね
って事で寝る前に使い捨てカイロを患部に当てて 毛布で包んで2日 でやったら
チューニングが終わって試奏を始めて間もなくメリッッ… と
試しに漆室に入れてみたら… 余裕で入っちゃいました. じゃあ昼夜安定して20℃の環境が保てる漆室に入れてしまえ と
そのうちひょっとしたらギター/ベース専用の固着室を作るかもしれません.
前回と比べると強度は増してるみたい って事でガッツリと固着させる事が出来る
暖かい場所に置けば良いんだろうけど… 引っ越すしかねえか
いや待てよ… ウチにあるじゃんそういう所 って事で 漆室を活用する事にしまして。
もちろん湿度を全部逃がして 湿度40%前後に整えて入れましたら
さすがに安定した環境で寝かせたら 24時間待たずに18時間で適正チューニング迄完了して剥がれる事はありません.
接着剤の強度の確証が持てたのと同時に まだ完璧に使いこなせてない と悪い癖がむくむくと…
今度はイイ感じで 結構ガッチリと接着出来てる。。。 でチューニングを合わせると
ちいちゃくメリン… ってのが数回あったけど プレートの端が1か所軽くめくれてる。
これビミョーだなぁ。。。 見栄えは若干悪くなるけど サドル機能に影響は与えない箇所だし
また剥がれたら今度は綺麗に貼り直せばいいか
チューニングをして ナット鳴りが頻発… ペグで巻き上げると弦が『ピキーン』って鳴る 心臓に良くないアレですね?
ナットの洗浄と潤滑目的で 工業用椿油を垂らしておいて タイトボンドの正しい使い方 で4度目の再接着を行います.
って甘えた考えを真っ先に捨てるのが俺なんっすね。。。 時々そういう生真面目な自分が嫌になる
けど US本国で紹介している『正しい使い方』を読んで 最大限に効果を発揮する貼り方 ってのを
知ってしまったら もう居ても立っても居られない
って事で 特に問題は無かったけど 剥がしてやり直し っつー。。。
タイトボンドは固着前は水溶性 なので指で伸ばして塗ります. 漆塗りの慣例で薄く塗りがちな俺ですが 接着面が白くなるよう
割と厚めに塗ったら10分程度寝かせる… 聞いてないからやってなかったよコレ.
こういう正しい使い方の取説 同封しといて欲しいんだけど… 普通のボンドみたいに
テラテラ塗ってザン… と乗っけたら貼り付く って代物じゃないみたいで
貼り付ける箇所にサンドペーパー充てて脱脂したら プレートと本体両方の接着面に塗って
10分程度寝かせる… って 聞いてないよコレ。
ガイド用のエンドピンは2本で充分なんだけど 念のため4本で正確な位置に取り付けます. 写真では白く見えますが
表面に透明の膜が出来たような見た目に変わってて 空気に晒すのが効果促進になる って取説では言ってるんですよ.
10分程度寝かせたら 貼り合わせる だそうで 念のためエンドピンを4本差しといて
からの 本体の穴に合わせて軽く押し込む で位置合わせ完了… 失敗してもやり直せるそうな
って コレも聞いてねえ。
で 合わせたら圧着 だけどコレ… 接着剤はみ出すね 絶対に。
で ピンを抜いたら当て木を充てて Cクランプ4本で圧着させます. この時点でマスキングを取っ払ってますが取説によれば
それでも大丈夫 って言うんですよ… ココまで 誰からも説明受けてなかった むしろチョイ腹立たしい位に.
でも大丈夫 だそうで… 4本のCクランプでしっかりと密着させて はみ出しても
気にせず漆室に入れて25分寝かせる… もちろんコレも聞いてません。
まぁまぁ通常の温度なら漆室に入れる必要もないんだけど
こういう乾燥室を作るなら 中古屋さんで売ってる化粧箱の本棚で充分ですね。
ココで漆室に入れて25分安置… 20℃の安定した環境で寝かせるのが肝心 って取説で言ってるけど やっぱこれも聞いてねえ.
今まではこの手順をすっ飛ばして 強度が確保できてなかったとしたら…
って事で 25分経ったらCクランプを取り外す って。。。マジかよ。
でも大真面目で 取り外したら はみ出したボンドをこそぎ落とす。。。
エンドピンの穴は使い古しのエンドピンで削ぎ落として
本体にはみ出した部分は適当な木片や折った紙 で簡単に削ぎ落とせまして。
案の定 はみ出してます. ところが25分安置の後にすぐヘラやニードルなどで削ぎ落とす事が出来るんです. いや実際穴が
埋まってる箇所もあるんで 削ぎ落せないと困るんですよ.
で 完全硬化のために8時間以上24時間程度で寝かせる と。
この手順を追わなくてもそれなりに強度が確保できたんで 期待大 です。。。
いや実際 手順がめんどくさそうに見えるけど むしろ修正が加えやすくて使いやすい
一発で気に入っちゃいましたこの接着剤 だけど
使い方の取説くらい 付けといてくれよ。
2021年12月09日
A1282:MOZZ ようやく
どうも、モッズおじさんです。
ローカルな話で恐縮ですが 秋田県ではコロナ禍で加速したコメ売れない『コメ余剰』が深刻で もっとお米を食べましょうと
県民にしつこく押し付けてますが… カレーを名物にすりゃあ米を自動で沢山喰っちゃうぜ にいつ気が付くか…
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このメガネの少年はブランクは無いけどちいちゃくなってるだけにハンデはある.中途半端にブランク開けると下手が加速する
だけだけど1年以上寝かせるブランクだと 不思議とすんなり出来てしまうのが不思議な現象でして.
箸の持ち方 自転車の乗り方 それに スキーの滑り方 ってのは1回覚えると忘れない
とはよく言ったもので 理屈抜きで身体で覚えた技術ってのは 一度身に付くと何年ブランクを開けても
そこそこ出来てしまう っつー昭和の喩え なんですが
言われてみれば。。。 5年位ブランク開けて鵜ノ木沼でバスフィッシングやってみたら
まさかココまでとはな… と 命中精度は落ちてしまっているんだけど 5年のブランクにしちゃあ命中精度が高めっつー.
中野さんに言わせりゃ ブランクで忘れた分身体から余計な力が抜けてる の言葉通り数日後にはモモっちったってオチ.
ベイトリール それも初代アンタレスに初代スコーピオン・シャウラ っつー尖がったタックルで
何のトラブルもなく丸1日 シレっと使えたっけなぁ。。。
まぁまぁ3日後くらいに見事にバックラこいたんで えばれないんだけど…
昭和以前からこういうのを 昔取った杵柄(きねづか) っつって
ローカルネタで恐縮ですが 能代などの秋田県内には『木の町』を自称する町が多いのですが 昨今の2×4に完全に負けてまして
… なぜ楽器を作らない? と常々不思議だったのですよ. 長野の松本や諏訪では盛んなんだけど.
ギターに至っては俺 7年位弾かずにいたんだけどコレがまた… 左指のタコが整うと
途端にガシガシ弾けるようになっちゃって… そういう事なんですね。
前に触れた ‘Blackbird’ や ‘Angie’ や ‘Layla’ や ‘Tears in Heaven’ や ‘Over the Rainbow’ が
シレっと弾けてる… 努力は決して裏切らないんですが 皆様いかがお過ごしですか?
まるっと1週間 接着剤を待ってましたが その間に MOZZ D-270 のブリッジ周辺の膨れを調整するためにオモリを乗せてた
けど あんま戻らないかった. 本気で修正するならボディバックを1回剥がして裏からスチーム だけど それはやりません.
待てよ?… ‘Over the Rainbow’ は今まで弾いた事ねえな
と いつの間にかレパートリーを増やしているんですがそれはさておき
本日ようやく接着剤と工具が届きまして。。。
いやね?本業の釣り竿用に接着剤は複数置いてあるんですが 全部不合格。
釣り竿の場合ウォータープルーフと耐熱温度を重視して選ぶんです. ウォータープルーフは水場での遊びだから分かるけど
なぜ耐熱… それはね? 皆さんうっかりクルマに釣り竿 置きっぱなしにする事あるでしょ?
いや強度は全部合格 釣竿に使うほどだからね? それに曲がりを修正する際熱を加える
で耐えうるだけの耐熱強度を持ってる奴ばかりなんだけど 楽器で耐熱強度を稼ぐのはご法度
何故なら 修理をする際100℃以上の熱を与えないと接着剤が緩まない で
ほぼ木材で作られてる楽器が焦げて使い物にならなくなっちゃうから。
楽器は使い捨てじゃない 何度でも直して末永く使う代物なだけに 強度を保ちつつ技を駆使すれば分解出来るように出来てる
先人の知恵が詰まった歴史遺産でもあるんです. そういう条件を満たしている及第点以上の接着剤が コレ.
だから素人工事でありがちな エポキシ系接着剤は絶対に使っちゃダメなんです
っつー事で今回取り寄せたのは… 楽器リペアマンの間で『定番』の
タイトボンド の緑… 赤が有名ですが 緑のほうが接着強度が強いんです。
ザックリ雑に言ってしまうと 図工の時間の定番・小西のボンドを狂気なまでに強力にした奴です。
クランプはギター専用のモノが売ってますが それだと1台7000円! MOZZギター2台分っつー… 要はボディトップと
ブリッジプレートを密着できれば良いのだから 懐15cmの汎用Cクランプで充分仕事をこなすんです.
耐水性は必要ないんだけど タイトボンドは普通の小西のボンド並みの耐熱性って事で
アイロンでチョイと熱すると簡単に緩んでくれる って事で楽器修理の『定番』なんっすね。
それに 専用工具を買うと高いので 農家の味方コメリさんでも手に入るクランプ
の懐が15cmの奴を計4本 一緒に取り寄せまして。
コロナ禍で恩恵があるとすれば エタノールが不足した反動で余剰気味 って事で 接着面の脱脂で遠慮なく使えるって事.
サンドペーパーで均したら 接着面を脱脂して…
3本あれば十分なんだけど 送料無料ラインに乗せるには4本にして そのほうが支払総額が
安かったからね? って事で1本は『予備』って事で… で早速手負いの MOZZ D-270 12弦ギターの
ブリッジプレートを再接着します。
まずはプレート本体と ギター本体の接着面をサンドペーパーで均して 脱脂して
プレート側の接着面に 接着剤の白が確認できる程度の薄く 均等にヘラで塗っていきます. 強度を稼ぎたい で厚く塗っても
圧着させた時にほとんどが外にはみ出して意味ナシ. エンドピンはガイドとして先に装着しておきます.
ココからは時間との勝負 っつっても30分の猶予があるけどね?
MORRIS 小五郎ギター で取り払って保管しておいたエンドピンを両端のホールに計2本
刺しておいて からのタイトボンドをプレーと接着面に塗っていきます。
薄めに塗ったほうが綺麗に仕上がります。
12弦 っつってもガイドを12本用意する必要はありません 対角に1本ずつ刺しておけば 残りの10か所の穴も自動で合う と
あらかじめ両端を圧着させるクランプは ボディに傷が付かないようにセットしておくと後の作業が楽.
で 本体側の穴と合わせて密着 ですがココをドジると穴がズレて弦を通すたびに苦労する
ばかりでなく微妙にな難目になってる見た目が 座りが悪くて気持ちワリイ。。。
と 良い事はひとつも無いけど ココで捨てずに取っておいたMORRIS 小五郎ギターの
エンドピンが穴位置合わせガイドとなって用を成す いや大活躍するんです。
何事もそうですが「1発で決めようと思わない」のが肝心で まずはセンターにクランプを噛ませて8割がた締め込んで
ガイドの位置を任意でずらして すんなり入るかをチェック. ズレてたら当然 修正を入れます.
気持ち良い程ピタッとハマる って事でバシッと決まったら Cクランプでまずはどセンターを
8割がた締め込んで 念のため穴の位置を確認します。
強度が欲しいから とたっぷり接着剤を塗るとこの穴を塞いじゃう恐れが出るんで薄めに塗るのが肝心
なんですが クランプを締め込んで 穴位置に間違いがなければ 両脇にもクランプを噛ませていきます。
3か所を圧縮して 作業は完了. このまま24時間以上安置… と言いたい所ですが 明日のこの辺の予想最低気温は2℃.
接着剤を固着させるには少々タフなコンディションでして.
っつー事で計3か所をCクランプで締めたら 中央~左右 で増し締めしていきます
って コレはタイヤ交換とほぼ同じ手順ですね?
っつー事で増し締めが完了したら 24時間安置して完全接着が完了するのを待ちます。
っつってもココは北国 今年は暖かいっつっても夜にはストーブが必要な季節の土地柄 って事で
なにせ古民家なので 暖房の熱が偏るんです. 食器棚の上が丁度熱が溜まる箇所のひとつなので ココに安置しておけば
明日には固着が完了するし 鬼のように高い灯油代も有効に減価償却できる と.
今年は灯油代も高いし って事で 我が家の食器棚の上の 部屋の構造上熱が溜まる所に
寝かせときます。。。 取説によるとタイトボンドは
24時間以上置かないと強度は得られない らしいんで
せいぜい常軌を逸した灯油代を有効活用するように工夫しますわ。
なかなかシュールな絵面だけどね?
2021年12月05日
A1281: ギター弾きは Martin 目指すモンだけど
どうも、モッズおじさんです。
いやね? 半世紀生きてしまったけど音痴って漫画の世界位の代物と思ってたんっすよ 皆さんそこそこ上手くなってるし.
だけどこないだ まさかのコナンくん越えのカラオケ大会が某町内会館から聞こえてきまして…
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俺の MORRIS 小五郎ギター は近年物のMartin を捲る高音質高出力で ジャキジャキした感じがとっても心地良い.
新宿西口フォークゲリラ世代の皆さんも 当時このギターの音色を聴いたらぶっ飛んだに違いない.
いやマジで… 地元の仲間と集まってオケ っつってる場合じゃないよ?それって町内会館に
集まってコナンくんよりドイヒーな音痴晒してるじいちゃんばあちゃん達と同じじゃん。。。
もう老化現象始まっちゃったの?早くね??早過ぎね???
ボケは指先から っつーからせいぜい指先に刺激を常に与えて動きを良くせねば
そうなんだよね ゆとり教育で道徳と政治経済を削って さらに本当の『心のゆとり』を与える芸術を削った教育を受けてきた
第1世代が大人になって… 変な犯罪が増えているのは そういう背景があるんじゃあないか と
って考えるとギターってのは実に良い。。。 って俺らより上の世代の『歌声喫茶』的な
フォークギターの伴奏で さぁみんなで歌いましょう~ ってのも気持ちワリイけどね?
別に誰に聞かせるでも晒すでも無くてイイんっすよ 要は己の『魂に栄養を与える』目的で充分。
昨今の時流を見てると とてもじゃないけどオケだけじゃ栄養補給になってないは明白な事実でして
まぁまぁ the BEATLES は学校で教わる案件じゃないけど… MOZZ の12弦ギターは接着剤が到着するまで安置してます.
昭和の御代だと理想的な接着剤も生まれてなかったし 必要なクランプも早々売ってなかったし… モノだけは豊かになった.
電車で急に人刺しちゃったりね? で。。。人差し指と中指立ててブイ!って吸い慣れない感
丸出しでタバコ吸っちゃう 的な。。。 魂に栄養は必要ですが 皆様いかがお過ごしですか?
さあ ‘Hotel Carifornia’ 弾くぞぉ… っつっても MOZZ 12弦ギターは接着剤待ち
で。。。 常連の皆様は「あーあ やっぱこのフェーズ入っちゃった」と思うでしょうが
何とも愛くるしい MORRIS 小五郎ギター より一回りちいちゃい 000(トリプルオー)スタイルの かつてはフォークと分類された
YASUMA の NEW ANCE 1200 です. フィンガーボードはローズウッド あとは全部マホガニーで 出来てます.
性懲りもなく 今度は000(トリプルオー)モデルを買っちゃいましたとさ やっぱ1.000円で。
コレね MOZZ 同様 知る人ぞ知る奴でまさにレア中のレアアイテム
Yasuma です それもMahogany Guitar… 日本式に言えば『オールマホガニー』 合板だけど
ネックもマホ ボディトップもマホ ボディサイドもバックもマホ っつー
Yasuma っつっても日本では知らない人が多い… 俺も知らなかったけど Cat’s Eye の最上位機種で認められ C.F. Martin が
当時のアジア圏で唯一生産を依頼した それも最上位機種を依頼した USでは別格の日本のギターメーカーなんです.
合板でも高価な高級家具に使われる木材で作られてるトンデモギターなんっすよ。
でもどうせMartin 000 のコピーキャットでしょ?と思った方… (してやったり の薄ら笑い)
俺も知らないメーカーだったんだけど ヤスマ楽器って 東海楽器のCat’s Eye の最上位機種から
東海楽器に製作指導していた C.F. Martin の最上位機種を請け負っていたアジア圏唯一の工房だった
おそらく60年代~70年代のラベルらしいっすけど 今まで知らなかっただけに 良く分かりません が… 1200ってのは
日本のメーカーの慣習から 当時の価格で12万円で売られてたギターだったのではないか と. 高級品です.
残念ながら1982年に廃業してしまったんですが 黒澤楽器が代理店になる以前の
C.F. Martin 黄金期のD-45 や 000-45 はYasumaが作ってた 事実Yasumaの出荷総数のうち
8割は海外で主にUS 日本国内には2割しか出回らなかったっつー US本国では絶大な支持を得ている
もうね 普通に Martin 000 です (してやったり の高笑い)。
Gibson のマホ遣いは有名ですが Martin をはじめとしたトップブランドもオールマホガニーのギターを作り続けてます
が 少なくとも俺が弾いた事あるオールマホの中で Yasuma が一番弾きやすくて音が良い.
マホガニーは 分かりやすい所で言えば 今再ブレイク甚だしい Queen のブライアン・メイのギターが
マホガニーの暖炉を解体して自作したギターが有名で 特に中音域を豊かに再現する定番素材で
Les Paul スタンダードのバックボディや LPカスタムやSGのボディに採用されてますね。
中音域って最も人間の肉声に近い音域 とも言われてるんっすけど
高音と低音をブーストしたドンシャリ音質は 50’s US で クルマが普及して若者がラジオで音楽聴く時バランス良く聴けるように
でレコード会社が録音時に行ったセッティングだけど 90年代AVEXが極端にセットし始めて とうとうノイズになっちった と.
ブランド名は敢えて伏すけど どうも今時のアコギの音は好きじゃないんだよなぁ。。。
80年代末期から90年代に大流行りした『ドンシャリ』な 高温と低音をブーストしたアコギの音質は
人間の肉声の音域をスポイルしてるだけに サウンドではなくただのノイズにしか聞こえないんっすよ昔から。
っつー事で 本来はメイプルかローズウッドのサイドバックが好きな俺も マホが1本欲しかった
安いだけに勿論MINTとは程遠い… 僅かに順反りしたネックに加工が加えられたエンドピンホール周り 角にはたいてい傷が付き
ストラップが擦れた跡に 低フレット裏のネック塗装が擦れて剥げ落ち始めて ナチュラルレリックの貫禄が.
サイドとバックだけで良かったんだけど 全部マホガニーの奴が手に入っちった。
で 今回入手したYasuma 日本国内流通用のオリジナルブランド NEW ANCE 1200 を見ると
。。。 カバーが取り外されたペグ 脱着歴のあるネック それにボディトップの膨れ ブリッジ脱着跡
ストラップピン増設 余裕のなくなってるトラスロッド とどめはトラスロッドカバーの欠品 と
他のNEW ANCE 1200 を見ると カバーが付いたペグだけど コレはギアが剥き出し. ひょっとしたら Martin 000を意識して
前オーナーが交換したか ファクトリーオーダーでこうなったか… 時間の経過で埋もれた真実.
前オーナーがガシガシ弾き倒して来た証ではあるがコレクター価値はゼロに等しい。。。
っつっても こういう弾き倒された個体って 鳴るんだよねぇ。。。
ヤフオクで 35人が検討してたんだけど ちょっとした奇跡が起こりまして
まさかの 幻の名器が同時期にあと3本 うち2本は完璧な状態で出品されたっつー
ブリッジプレートも剥がれた経歴があり トップが膨らんでます. 膨らみは修理しなくても大丈夫 っつーベテランリペアマンの
経験値に従った修復方法で 演奏上は何問題もありません. 剥がれて届くと思ってたん箇所ですけどね?
そりゃあいくら幻でも4本も並んだら 新品に近いモノをみんな欲しがるよね?
俺は遠慮なく弾き倒したいから で小傷だらけでネックの塗装が演奏で擦れて剥げ始めてる
弾き倒された個体に迷わずBET… 出品者が東北ってのも送料面で有利に働いて。。。 で競合なし。
ね?常識とか人の言う事って 囚われないほうがイイでしょ?
ネックは1回ボディから取り外した痕跡がしっかりと残ってます. 接着剤の技術は日々飛躍的に進歩してるだけに70年代の
接着剤では少々熱い演奏をすると耐え切れない強度だったりするんです… しっかりと正確に 修復されてます.
で 実はブリッジプレートが剥がれてると思って準備してて たまたまMOZZ12弦が剥がれてて
準備を早めたんだけど 届いたYasuma は既に修復が終わってた っつー。。。
実際オクターブ調整も必要なくて 弦高も 6弦12Fで2.8mm程度 と まぁまぁ及第点 で
弦も新品の エリクサー が張られてて リアルにすぐ弾ける状態 って事で 結構なめっけモン。
サービスでテンション緩めて装着されていた弦は 高分子コーティングで寿命が長い を売りにしているエリクサーが付属.
だけど エリクサーは今時の音で どうもエレクトリックっぽいニュアンスが俺好みではない でその日のうちに交換.
あとは弾きながら不具合や気に入らない箇所を見つけたらその都度いじればいいか
って事で 早速 弦の音質が気に入らないんで ROTO SOUND JK に交換。。。 と。
そしたらまぁボディから低音が響く響く… さすが黄金期Martin を支えた名古屋の名匠
ネック握った瞬間に「これ Martin だよね?」って オールドMartin 弾いた事ある人ならすぐ分かる
そうなんです 演歌と違う日本の魂を歌うジャンルを確立した中島みゆきさんは ちいちぇえ女性なのにドレッドノート
ってのが かわいい と 男勝り が同居してる と言われた70年代でしたが… あんな時代もあったね と.
0(オー)シリーズはかつて日本ではフォークギターと呼ばれてた奴で 小ぶりでステージ映えしない
で手の小さい女性向き と長い間決めつけられてたけど クラプトンが
UNPLUGGED で000-42を披露してから 昭和の偏見はすっ飛んじゃって
って。。。 確かに抱えやすくて弾きやすい ステキな感じしかないモデルなんっすね。
いずれ弦高を下げるんでTUSQを取り寄せるかもしれませんが 必要なメンテ調整を受けてるだけに 届いてすぐ弾けちった.
いやぁ… 誰もがMartin 目指すんだけど まさかのMartin 越え… コレでギター購入は終了 Coda. か?
とはいえ… 驚かされるのが 天才化した MORRIS 小五郎ギター が全く負けてない
なんだったら重量がある分サスティーンとボディシェイプから来る鳴りの良さは目を見張るものがある。
って事で… とうとう Martin 飛び越えてYasuma が手に入ったんだから
アコギの購入は the end… いや Coda. だね?
。。。。。。。。。いや この男 なんかめっけたら買っちまうな。
2021年12月04日
A1280:まぁまぁやらなくてもイイ作業ではあるんだけどね?
どうも、モッズおじさんです。
USではムクドリモドキを差すけど UK/EU で Blackbird と言えばクロウタドリというツグミの仲間を差しまして UKでは春告げ鳥
スウェーデンでは国鳥 と日本人とシジュウカラ 位に彼らには馴染み深い鳥でして…
11/1から コロナ再拡大予防対策 でショールームは
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月曜日と火曜日は引き続き 休日
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もちろんマスクと手消毒も 相変わらず継続してお願いいたします。
尚 マスクと手消毒を拒否される方は入店を拒否させて頂きます。
ロックヤラウが初めてのアコギ で弾くのはZEP の天国への階段 ってのはお約束… で周りと差をつけるために挑戦するのが
the BEATLES の Blackbird で ほぼ全員玉砕する って所までがお約束だったんだよ なぁ…
まぁイヤんなっちゃう… 高校生の頃には先輩後輩からリクエストされるほど熟練していた
the BEATLES の ‘Blackbird’ が弾けなくなってやがんの… アレはね ポール・マッカートニーが
ジョン・エントウィッスル以前のベーシスト ってのを理解してないとうまく弾けないんっすよ。
ジョン・エントウィッスルっつったら the WHO の変態ベーシストで
今時のベーシストは3フィンガー4フィンガーで定着してるけど 60年代にジョン・エントウィッスルが既に5フィンガー奏法を
事もなげにやってた っつー… 後続はジョンに付いてけなくてジョンのテクの引き算だった っつーすごいベーシスト.
左の4本指+親指を器用に操ってベースでまさかの速弾きをこなす どころか『リードベース』っつー
それまで前代未聞のプレイを披露する 公私共に認めるど変態だったワケですが
。。。 60年代の3大ベース改革者はポールとジョンと Cream のジャック・ブルースだけど
それはさておき 今時のベーシストは指弾きの場合 弦に対して水平に拳が並ぶように構えるでしょ?
YOU TUBE でWHITE ALBUM 録音中の記録フィルムが散々公開されてますが ギターを左手2本指で弾いているのが分かります.
ポール・マッカートニーは元々ギタリストだったから ベースをピックで弾く機会が多いんだけどね?
アレはジョン・エントウィッスルの奏法で広まった構えで それ以前のポール・マッカートニーは
指引きでは親指と人差し指のツーフィンガーで弾くのが通常 で
16分音符とかこなす時は人差し指の爪をピックみたいにストロークさせるのが手癖でして。
その手癖が ‘Blackbird’ では欠かせないんですよ。
もちろんコナンスタッフをはじめ 日本のアニメーターはギターを精密に模写する事位朝飯前 だけどギターにもそれぞれ
デザインのパテントがあるので許可取るまで レスポールっぽい奴 ストラトっぽい奴 に崩して描くんですよね.
以上 楽譜では読み取れない音楽のニュアンスの話でしたが その人差し指の爪はすっかり怠けて
挙句 左指の運指もすっかり錆ついて忘却の彼方… と ピックの持ち方に俺の癖があるのを思い出して
修正して弾いてみると 左指が勝手に思い出して動いてくれる。。。 コレが結構な快感で
音楽を超える快楽は無いワケですが 皆様いかがお過ごしですか?
70年代80年代国産ギターはパテント目線で見ると『カオス』で レア中のレアギター MOZZ もMartin のドレッドノートを
コピーしたギターで 80年代にGibson がGreco等を訴えるまで 実におおらかな時代だったんですよ悪い意味で.
いや釣りも マジメにやれば肉薄する快楽があるな… まぁまぁどうやって釣ってるかにもよる
けどそれはさておき 先日入荷してしまった MOZZ D-270 12弦ギターは結構な手負いのギターで
修理が必要 ブリッジプレートの再接着 っつー結構な難題が付いてきたんで
早速接着剤と必要な工具の取り寄せ手続きを済ませまして。
令和の現代から見ると精度に不安が付き纏う当時物のペグですが 安物なのにそれなりに及第点以上の仕事はしてました.
本体がレア物なのでパーツも音質に悪影響を与えていなければ当時物を維持したほうが音質維持 で得策ってワケ.
その間に出来る事をやっときます… まずは ペグの洗浄 で 時間経過とともに回転が固くなる
ってのがペグのお約束 原因は微細な埃や汚れが可動部分に入り込んで固着しちゃう って
クルマのエンジンや釣具のリールと全く同じ理由で固着しちゃうんっすよ。
っつー事で 俺がクルマの整備からリールのメンテに使ってる東上野のナスカルブを
まぁまぁGOTOHのラインナップには この形状のモデルも出てるから たとえ腐っていても何とでもなるんだけどね?
って事で まずは東上野の魔法の1滴 ナスカルブ を可動部分に差して潤滑と洗浄を一気にやっちゃう.
「水って 飲む」「空気って 吸う」「飯って 喰う」と同じくらい当たり前に
ペグの可動部に差していくんです。。。
一旦外して分解洗浄するのは ヘッドストックに不都合がないかをチャックする作業も兼ねてるんっすけど
如何せん コレ通常の2台分やらないといけないからね?
金属疲労で軸受けがガッタガタになってたら交換 だったんっすけど 大丈夫でした. っつー事で12個のペグの洗浄に
およそ1時間取られましたが 汚れ除去と軸受けとギアの潤滑 完了しました.
正直しんどい
ただナスカルブは差すだけで あとはグリグリ回してると突然フワッと軽くなる… で汚れが除去なんっすね。
ナノテクノロジー 恐るべし
って事で 頑張って12個の洗浄 終わりまぁしたぁ~。。。
まぁまぁ昨今の中国製ギターだと直せない程の粗悪品 ってのもあるみたいですが 概してアコギは全体が共鳴装置で
緻密にカーブを設計しているので 下手に手を加えて音が変わる位なら放置したほうが良い って解釈なんですよ.
で。。。熟練リペアマンさん達はボディトップの膨らみは「直す必要ないよ よほどの事が無い限り」と
口を揃えて言うんっすよね。。。 こういうクセが付いた箇所はしばらくそのままだけど実は
木材には復元能力があって 木によって経過時間は異なるけど長い時間を掛ければ元の状態に戻る
って特性がありまして。
ウチの工房にはスチーム非対応のアイロンがあるんで 焦げないようにブリッジプレートに乗せて接着剤を緩めてから
ヘラを押し込んで削ぎ落とす… 素人工事で市販のボンドが一部施されてて大変だったけどね?
そういえば俺のCharatan’s パイプ 火皿を凹ましちゃったけど 今は跡形もなくなってるな
ギターのネックでも いくら直しても元通り反っちゃう ってのもあるし。。。って そういう事だったのね。
でも盛り上がってると再接着の際作業がし辛いんで 念のため盛り上がった部分をアイロンで熱して
からの 家に転がってたオモリを乗せて修正しておきましょうか。。。
なにせレアアイテム プレイアビリティを確保しつつ 出来る限りオリジナルを保つためにやっとかないと 本職のリペアマンに
委託する際余計な仕事を与えちゃうから で最悪断られる を避ける措置でもあるんです.
っつー事で こちらが想定していた以上の大工事になってますが コレも接着剤と工具が
届くまでの暫定的な処理 なんっすよね。
接着剤なんてなんでもいいじゃねえか… とおっしゃる方は ギターも世間も舐め切ってます。
色々と意見を聞いて コレ っつー接着剤じゃないと ダメなんです。
なにやら 見た事ないギターが見切れてますが。。。
2021年12月02日
A1279:FUZZ… MOD…… MOZZ
どうも、モッズおじさんです。
それまでシングルコイルのピックアップはパワーミュージック向きじゃない とギブソンPAF独壇場だったけど FUZZを噛ませた
ストラトを引っ提げてパワーミュージックを奏でたヘンドリックスは その後のロックのスタンダードを次々と打ち立てまして
11/1から コロナ再拡大予防対策 でショールームは
フリーのお客様は13:00~18:00 で入店を受付けて
事前予約のお客様は10:00~19:00の間で受け付けて
月曜日と火曜日は引き続き 休日
とさせて頂きます。
もちろんマスクと手消毒も 相変わらず継続してお願いいたします。
尚 マスクと手消毒を拒否される方は入店を拒否させて頂きます。
はい とうとう積もりました. むしろこの位で勘弁してもらえてありがたい. なにせシーズン初期の雪は重たいからねぇ…
去年は既に雪が積もってたけど 今年はやたら 遅いです.
さて 玄関のストーブを点火させて… 冬だねぇ 今日は10℃まで上がって春みたいだったけど。
だけど灯油が高いから おいそれと焚いてるだけってワケにも行かない昨今
なんかに使わないともったいない って事で
牛筋をコトコト煮込んだ『どて焼き』を乗っけてまして。
ホントに… 皆様のお住まいの地域はどうだか知りませんが 当地鹿角では既にストーブが必要な季節に入ってまして
既にストーブ稼働中… あの人の話聞くだけは聞く人は この辺汲み取って… くれてねえなぁあの灯油単価見ると.
元々は大阪の庶民の味 居酒屋の定番メニューのひとつだけど オリジナルレシピだと
甘い… あンまい味噌に砂糖とみりんと… って 関東男の俺としては物足りない
って事で上方の甘口味噌を仙台味噌にコンバートして 香味とコク出しに名古屋の八丁味噌を加えて
もはや別物 ではあるんだけど コレがまた。。。
あまりにも高い灯油代 せめて弱火中火で調理する奴はストーブの上に乗せてガス代浮かせる方向で有効利用しよっと
っつー事で 大阪どて焼きをベースに仙台味噌と八丁味噌の合わせ味噌で『伊達焼き』を煮込んでます.
灯油代が高いんで せいぜい煮込みのガス代をこっちに回して家計のバランス整えようかと
101代首相は何にもしてくれないし なんですが皆様いかがお過ごしですか?
まぁまぁこのどて焼きならぬ『伊達焼き』はお客様の口に届く前に
ウチの年寄りがペロリと喰っちゃうんですがそれはさておき
ヘンドリックスが愛用していたギター弦を張って… それだけでテンション上がるんだけど なにせギターだこが消失するほど
ブランク開けちったから… それでも弦高調整と弦のテンションが低めのお陰で 弾きやすい.
作業が完了した MORRIS 小五郎ギター を弾いて楽しんでる… と言いたい所ですが
弾いてはいるけど 指が痛い。。。 さすがにギターだこが完全に消失してるだけに
ガシガシ弾きたいんだけど痛いから。。。 それに暗譜していた曲のほとんどが飛んでるし
挙句 7年ものブランクを置くと そもそも指が動かない っつー。。。
実は俺 アコギではドレッドノートが一番好きな形なんだけど 1個も所有した事がなかったんっすよ. それだけに
MORRIS 小五郎ギターは50年近くかかってようやく手にしたドレッドノート… って…… コレ 小五郎ギターじゃ ないね?
それでも以前 Taylor のギター買った時は指がハンパなく痛くて泣きそうになったけど
今回は… そこまでじゃない 指先が熱くなる程度で ああ弦のテンションが以前ほど
掛かってねえんだな と弾きやすさを実感してますが
。。。 写真のギターが なんか Morris 小五郎 とは違うような。。。。。。
同じドレッドノートなだけに見分けが付きにくいかと思いますが コレは日曜日に到着したヤフオク落札分の国産オールドでして.
かなりのレアギターなんだけど レアすぎて誰も知らないから誰も入札しなかった っつー…
常連さんの多くはこの時点で「あ コイツ またこのフェーズに入っちゃな?」と
呆れてるんじゃねえか と思いますが また1本 ギター買っちゃいました。
いやね? このブランド 俺も聞いた事ない奴で良い感じだったから冗談半分でベットしたんだけど
競合ゼロで落札出来ちゃった って奴でして。
FUZZ BOX で大成功した新映電気さんは 当の昔に廃業してまして… その後オーバードライブにディストーション… と
歪み系はロックの中心音質に進化して 最近では Jim Dunlop 社が回路の版権を買い取ってFUZZ BOX を復元しています.
ええなにせ MOZZ っつーブランドで… 百舌鳥? いやMOD? 違います MOZZ です。
そりゃあモッズおじさんがMOZZギター買わないで誰が買う? だよね。
なんでも60年代後半~70年代に短期間だけ販売された国産オールドの中でもレア中のレアアイテムだそうで
エフェクターのFUZZ BOX を生産した 新映電気 さんが販売してた奴 らしいっすよ。
元々はアニメから着想を得たっつー ヘンドリックスの代表曲で 歪み系エフェクター+αにMarshall の高出力アンプに
ストラト っつー後のハードロック/ヘヴィメタル のみならず全てのギタースタイルの手本となった 名曲.
FUZZ っつったら ジミ・ヘンドリックスの ‘PURPLE HAZE’ のギターとか
ローリングストーンズの ‘I Can’t Get NO) Satisfaction のリフでおなじみの歪み系エフェクターの元祖
ってだけあって アコギ作らせても何とも言えないロックロックしたイキフン 出まくってまして。
ただでさえレアなギターなのに D-270 っつー最上位機種 らしいんっすよコレ。
ヘッドストックは両翼に各6個のペグを配した圧巻の佇まい. おかげで通常の宅配便の枠内に入らない 割高な送料だった.
そこに留まらず メンテナンスの手間も日頃の管理も1本で2本分要求されるんだけど その代価を払う価値はある.
それだけに留まらず コレ…12弦ギターです。
お亡くなりになった デヴィッド・ボウイが ‘Jiggy Stardust’ でかき鳴らしてたギター
とか イーグルスの ‘Hotel Carifornia’ とか レッド・ツェッペリン ‘Stairway to Heaven’ とか
サイモン&ガーファンクルの ‘Hazy Shade of Winter’(邦題:冬の散歩道) とか
もちろんエンドピンも2本分 12本必要です… 弦の張り替えひとつ考えても もう大変なのが想像できますね? それでも
奏でられる音はハープシコード(チェンバロ)のような オクターブで響くエレガントな音質でして.
なんつっても the Beatles のジョージ・ハリスンがリッケンバッカーからもらった12弦を
痛く気に入って ‘You Can’t Do That’ とか ‘Ticket to Ride’ とかガンガン使いまくってて。
俺なんかも大学時代に蚤の市の業者さんから預かった12弦の音出しをして
やたら感動して以来 1本は欲しいギター だったんっすよね。。。
ヘッドストックが重たい分やや前スラントだけど 総じて軽い… 単板か合板か微妙な所ですが 目測ではホール内と外側と木目が
一致するのでサイド&バックは単板ではないか と思われますが… にしてもなんと綺麗な源平ストライプ.
憧れのアイテムをシレっとレア物中のレア物でゲットする所なんざぁ俺らしいところですが
それはさておき 1000円で落札した MOZZギター 早速整備チェックを入れていきますと。。。
傷とか埃は標準通り 50年経過したモノにしてはまずまず って事で 洗って磨けば良いですね?
で 音出しでチューニングを合わせ… って…… ペグが固い!!!!
ペグはノブ形状違いでMORRIS W-20 と同じもの. MORRIS 小五郎ギターは『音質改善』でペグを変えましたがこのギターは
意外にもイイ音… なので オリジナルを出来る限り残して弾きやすさを引き出す整備をする事にしました.
MORRIS W-20 とおそらく同じメーカーの 当時としては標準的な安物 使ってますが
ギアが固着しちゃって… コレ お約束の不具合ですが 交換しようにも12弦
弦が2本分って事はペグも2台分必要って事で… そんな金回んねえよ。
って事で ペグはこのまま整備して使い回す事に決定。
まぁまぁ激安価格で落札出来るギターって これ位あって当たり前 直すの前提で買ってます って人じゃないと手は出すな
なんっすけど 低音弦側がテンションに負けて飛んでしまったんですね. 確実に管理が悪かった って経歴が見えるけど
低音弦側の木ネジが5本 飛んでるけどね?
ナットは樹脂製のようですが 不具合は無いのでこのまま… 溝の調整も2本分 だからね?
ネックは非常に良いコンディションで フレットの錆落としだけで良さそう。
にしても弦高がやたら低い… エレクトリックギター並みに低い。。。 コレは嫌な予感。。。
コレはアコギではよくある事だけど 出品者の皆様は事前告知の義務がある箇所ですね? ブリッジプレートが剥がれかかってます.
弦6本だけでも管理が悪いとこうなっちゃうんだけど なにせ弦12本 弦選びから慎重にならないとこうなります.
案の定 ブリッジがめくれてます。。。 先にMORRIS 小五郎ギターで話した通り
ギターの弦って1t とも10t とも言われる張力があるんで ブリッジプレートが1回めくれると
皆さんが考えてる以上に大変な作業をこなさないと すぐにまためくれちゃう。
それに 12弦ギターって張力も2本分だからね?
分かるかなぁ… 浮き上がったブリッジはエンドピンがボディトップに引っ掛かって下さって それでも引っ張られるから
ピンの本体がトップ板を持ち上げて こういうクセが木に付いちゃった結果ですね. コレは事前告知が欲しかった.
で ココまでシンクロナイズド・トレモロ状態を通り越してフロイト・ローズ状態のブリッジだと
エンドピンの軸がてこの原理でボディトップを持ち上げて 膨れ が発生しちゃう。
まぁまぁ整備の際 膨れは放置してても大丈夫 って話はあるんだけど。。。
実際湿度によっては治まったりしてるから放置しようかとも考えてるけど
モノがレア中のレア物件なだけに モノによっては自作も要求される… 弦高は天然フロイト・ローズのブリッジのせいで計測後回し
修復後に計測しますが 弦高調整が必要なら貴重なオリジナルサドルは削らずに未加工品の TUSQ で自作します.
一応再接着作業で手間にならないように 出来る所までフラット化しておきましょうかね。
で 天然フロイトローズ状態なのでサドル高チェックは出来ず… で全幅90mmの特殊形状なので
TUSQ のブランクを取り寄せて ブリッジを新規作成して オリジナルをキープしておきましょうかね
と。。。 整備メニューは出来上がりました。
さてこの手のペグは精度がイマイチですがメンテナンス効率が大変よろしい. もっとも精度もGOTOH が出て来るまでは標準的
って事でまずは木ネジを2本緩めてヘッドストックから外します.
っつー事で まずはペグを取り外して カバーを外したら可動部分/金属接触部分に
魔法の潤滑剤 東上野のナスカルブをひと垂らし からの馴染ませる… 以上で復活します。
コレを元通りに戻して木ネジで留めたら終了… MORRIS 小五郎ギターで取り外して保管してた
純正ペグ用木ネジが丁度5本残ってたんで 上手い事使い回せました。
ツマミ形状こそ違うけど MORRIS W-20 に装着されていた安物ペグで US高級品のコピーです. 詳細は分かりませんが
国産もあったけど多くが当時の台湾製だったりする… 精度はともあれ 強度はあります 50年持ってるからね?
ただこの作業 あと11個やんないといけないからね?
ギター1本に2本分の労力… 先が思いやられるぜ
っつー事で 今回は卓上に乗せて作業します。
いや我が家の事情で 明るい所で作業したほうが良い 重要部位の作業を行う予定ですから
今回は ややケチケチ作戦で作業します。