2022年05月28日

A1305:人をダメにする天才化ギター



どうも、モッズおじさんです。


今回取り寄せたパーツ類… 2台分で総額25.912円 うちローズウッド指板用は13.491円… 皆様のギターもコレだけの投資で
まさかの SRV肉薄ストラト が出来ちゃうんです.






11/1から コロナ再拡大予防対策 でショールームは

フリーのお客様は13:00~18:00 で入店を受付けて
事前予約のお客様は10:00~19:00の間で受け付けて
月曜日と火曜日は引き続き 休日


とさせて頂きます。

もちろんマスクと手消毒も 相変わらず継続してお願いいたします。
尚 マスクと手消毒を拒否される方は入店を拒否させて頂きます。



JUNO は初心者向け安ギターの中でも楽器店で評価が良かった機種のようで… 8.000円って捨て値が祟って過小評価されまくり
ですが 総額21.491円で VooDooなストラトが出来ちゃう. 土台の良さは 強みです.






にしても 上手く行ったなぁ… 共和商会さんが倒産した時 各楽器店で8千円で投げ売りされた

激安の殿堂 JUNO ストラトモデル がFender Custom Shop SRV Stratocaster に

ガッツリ追従する 極低ノイズの天才ギターに化けるんだから やめられまへんなぁ。。。

特に強烈なのが Marshall VALVE STATE に通した『クリーントーン』でして



今回の天才化はFUZZに負けない クリーントーンを犠牲にしない がコンセプトでしたが クリーントーンもこちらの期待を
遥かに上回るトーンでして… コレでストラトにハマらない人は まずいないんじゃないかと…






元々Fender Stratocaster って どこかぶっきらぼうで硬質なトーンではあるんだけど

今回の『天才化』で JAZZY であり 透明感があって 艶めかしい… と

相当 ビンテージ物の Stratocaster に近づいて コレが8千円で叩き売られてたギターとはねぇ。。。

と すっかりクリーントーンで弾き倒していますが 皆様いかがお過ごしですか?



もう1本のストラトモデルは 元々クリーントーン/クランチを主眼に置いた天才化を施そうと思ってましたが aT_Tuning の
ピックアップのお陰で 期待値はグングン急上昇中… メイプル指板と組み合わせると どうなるかな?






当時物のキャパシターを搭載したのはもちろんだけど aT_Tuning ピックアップが

ただパワーアップしただけのピックアップじゃない ってのが大きいんだよね。

っつー事で もう1本のJUNO メイプル指板 ストラトモデル も天才化します。

こちらはメイプル指板って事で 元々カラッとした音色なので



ネックを外したら ピックガードを取り外し アースとボリューム2番ホットを外して 全てのパーツを取り外します.
1回やってる事なんで まぁ手際が良い事…






前にも申した通り Fender Telecaster に寄せた天才化を図ります。

っつー事で ベロ出し22F指板ってのはチョイとめんどくさくて ネックを外して

からの ピックガードを取り外して ボリュームポットのアースと2番ホットを外して

ピックガードをフリーにして… ピックガード上の全てのパーツを外す と



Fender 純正パーツはインチ規格だけど 5way セレクターはミリ規格のJUNO にも装着できるのが分かってるので粛々と
ですが このメイプル指板の奴はカバーがビンテージ・イエロー だけどFender 純正パーツ付属のは白と黒のみ






一度通った道だけに チャッチャとやっちゃうんですね。

で ちょっとしたどうでもイイ拘りですが。。。 前回同様Fender 純正の5way セレクターを取り付ける

から始めますが 純正同封のセレクターノブは白と黒 だけど 今回のJUNO に付いてるノブは

ビンテージ・イエロー… って事で セレクターノブを別口で取り寄せまして。



っつー事で Montreuxのインチ規格用ビンテージイエローのセレクターノブを購入. aT_Tuningさんにもピックアップカバーを
同色で頼んでたんで メイプル指板もローズウッド指板の時と同様 言われても交換した事に気付かれない仕様になるんです.






Montreux のインチ用でビンテージイエローですね

まぁまぁ些細な事だけど ココだけ真新しいホワイトかブラック じゃカッコ悪いからね。

っつー事で前回と同じ手順 セレクターを取り付けたらポットを取り付ける。。。

やっぱポットって 径が違うと音の圧が違ってくるよね?????



いややっぱポットの径が変わると音圧が分厚くなって来るよね? 電力の数値だけで見れば変わらないけど ケースって
音にかなり影響を及ぼすと思うんですよ BIG MUFF のシェルケースがバカでかいのも 数値で測れない音質に影響するからで






と思ってたら デジマート・マガジンの地下実験室でレポート書いてた

。。。やっぱそうだよね??? 大きさで変わらなければFender Custom Shop や

Gibson Master Craft でも積極的に採用する筈だけど 1台も採用してねえ っつー。。。

コストダウンを言い繕う 見苦しい言い訳だよね???



ポットが干渉するキャビティ壁面部分を削って… って たったこれだけの箇所なんで強引に取り付ければ取り付けられそう
だけどパーツに負荷がかかるのは不安なんで 削っておきます. 結構加工が楽な木材なんで 削り過ぎに注意.






っつー事でココまでピックガードに装着したら 本体に装着してキャビティのアタリを確認

。。。 あれ? 割とすんなり入る… 気持ちズレてるね。。。 って事で

念のため当たる部分だけ削って拡張しておきます。

一度通った道だけに チャッチャと済ませてます。



ギターの音キャラを決めるのはボディの材質と形状 ネックの材質 それにキャパシターで キャパシターの担当する役割は
こちらの予想を超えて遥かに大きい… ビンテージ物のワックスキャパシターを 用意しました.






木工作業が終わったら 今度は半田付けの作業です。。。 特に理由は無いんだけど

最初にキャパシターを取り付ける事から 始めるんですね今回も。

前回はストラト丸出しの音になるセラミックキャパシターでしたが

今回はTelecasterや50年代Stratocaster 同様 ワックスキャパシターでして。



キャパシターとはUK/US での呼び名で EUや日本ではコンデンサーと呼ぶ機会が圧倒的に多い. 同じ物だけどね?
ワックスキャパシターは50年代Fender が正規採用してた奴なんで 着地点次第ではコレを選ぶほうが良かったりするんです.


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巷では『バイト感』っつって ジャキッとした歯切れの良い音を出すアイテムとして

ワックスキャパシターに据え替える ってのが定番になってるようでして。

アメリカ人は好きだからねぇそういうジャッキジャキな奴。

ただね 現行Fender 純正パーツだと 結構高いの。。。



キャパシターを取り付けて ホット配線を半田付けして… と 今回も配線はトラディショナルな 3/5way配線とオーソドックス.
手持ちのホット配線が心許なかったんで 前回切り取ったピックアップのホット配線を使い回してます.






っつー事で 俺が選んだのは 1940年代の AEROVOX TYPE PS2 AEROLITE 0.1mF/200V

っつー 電子部品コレクター涎垂物の N.O.S… デッドストックです。

こういうのを惜し気もなく取り付けたら ホットの配線を半田付けして

ピックアップを装着します。



パワフルで粒立ちの良い音を出す でおなじみのAlnico V を採用した ST仕様に銅箔シールドが施された仕様を取り付けます.
Alinco V は「アルニコ ブイ」じゃなくて「アルニコ ファイブ」と読みます念のため.






今回採用したピックアップは aT_Tuning さんのST仕様 Alnico V で

Neck/ Middle: 6.5K と GTと一緒 だけどBridgeは7.5K と

敢えてパワーアップを抑えたピックアップで 俺としてはシングルコイルらしさを重視しようと

。。。 で 気が付きました? 今回ピックガードに全面シールド施してない事に。



ストラトのシングルコイルのノイズはもはや宿命 いろんなノイズ対策グッズが売ってますが 闇雲に対策を施すと今度は
ハイ落ち って現象が現れるそうで… で アース処理を施す以上の事は 敢えてやりません.






aT_Tuning さんが出している ST仕様は どうした事か銅箔シールドを施したものだけに

なってたんで コレに全面シールド施すといわゆる「ハイ落ち」が起こりそうなんで

敢えてこのまま 最悪ノイズが酷いようなら純正のシールドをアップデートしようかと。

っつー事で ピックアップ本体とシールドのアースを半田付けしまして



元々Fender は合理化をメインコンセプトに ポットをシールド版に密着させる事でアースを兼ねる って設計だったけど
ボルトが緩んでトラブル続出… で78年にようやく対策としてアース線を繋ぐ配線が追加された と.






基本 配線はFender がパテント申請した書類の配線図通りなんですが 唯一違うのは

3つのポットを繋ぐアース線でして。

コレは78年にアースが足りない対策として追加された配線で

前回のローズウッド指板でも取り付けました。



安ギターでありがちな コードの処理が雑… スプリングの伸縮でいつか噛んじゃう日が来るに違いない. って事は
逆を言えばコード処理を整えれば良い って話で






で ボディ側のブリッジアース線ですが。。。トレモロスプリングに干渉しまくりの配線は

そのうち断線して悪さしそう… どの道 交換です。

なにせ安い配線なんで しなやかさが皆無 メンテナンス性もすこぶる悪いカッチカチ振り

ええなにせ安ギターですから。



何気にESPの黒コードに付け替えちゃう無茶… スプリングに干渉しないように配置したんで もう安心ですね?
しなやかさもあるんで 今後のメンテナンスも楽になりますね?






スプリングを避けるように配線を組んで 新しい奴に交換しました。

この黒いブレイデッド・コードは20年位前に買っといて使う機会が無かった

ESPのコードでして。。。

今回 2台のJUNO に 装着しました。



前回は50年来の勘違いで逆付けして慌てたジャック端子ですが 今回は間違えず取り付けました. 後は粛々と組み上げて
音を出すのみ… もうね 期待値がグングン上がってます.






そしてジャック配線もチャッチャと済ませまして。。。 今回はホットとアースの端子

間違えずに半田付けしました。

あとは粛々と組み上げまして。。。

1回やった事だけに 早い早い。



このピックアップもスタガードポールピースで ココを見ないとピックガード下を丸々交換したとは夢にも思えない
シレっとビンテージサウンドをぶっ込んだ仕様になってまして.






で シールド繋いでアンプの電源入れて… うわぁ。。。 ノイズしねえ

で 軽く弾いてみると。。。 うわぁ Telecaster っぽいわぁ。。。

ワックスキャパシターの威力は絶大で トーンを0まで絞るとモッコモコ

だけど1~5辺りだとしっかりとした芯が残って いわゆる「鈴鳴り感」が。。。



クリーンとゲインの切り替えスイッチとかクリーンとゲインの独立ダイヤルとかじゃなくて Marshall の場合クリーンを
出すには GAIN 1 を真ん中位に GAIN 2 を絞り切る でトーンは3種とも真ん中に置いてから調整するんです.





試しに Layla のイントロを弾くと。。。 うわぁ Derek & the Dominos そのまんまだぁ。

なんとも倍音豊かで キラキラした ジャキッとした 心地良く抜ける音なんです。

歪ませても良いんだけど コレは なんか歪ませるのがもったいない感じでして。

って事は。。。
JUNO メイプル指板 ストラトモデル の天才化も 大成功です♡



なにせ豊かな倍音 鈴の音のような残音 かたや歯切れ良くジャキっとしたトーンで かたやJAZZYでアダルトなトーンで
大化けした天才ギターはいつまでも弾いていたくなる… それだけに 仕事も飯も忘れてしまいそうなので 要注意.






心なしか 風格みたいなモンも漂ってまして。。。 ヤバい 弾きたくなっちゃう。

で 1回ネックを握ってアンプに電気入れるでしょ? 止まらなくなっちゃうの

それこそ飯食うのも忘れて 時間も忘れて 歪ませたりクリーンにしたりクランチにしたり

幾つになっても 夢中になれるものがある ってのは大変良い事ですが



確実に 人をダメにするギターだなこりゃ。


 
  


Posted by モッズおじさん  at 12:07Comments(0)魂の栄養 ギターの話

2022年05月24日

A1304:こちらの予想を超えても まだ天才9割…



どうも、モッズおじさんです。


木材って最後の形に仕上がるまで木目や杢は分からない… 日本製のCharvel は精度の高さとその木目の美しさに定評があった
だけに 仕上がったボディやネックはちょっとでも柄が甘いと… 捨てるよりお下がりで廉価版に仕上げたんじゃあないか と.






11/1から コロナ再拡大予防対策 でショールームは

フリーのお客様は13:00~18:00 で入店を受付けて
事前予約のお客様は10:00~19:00の間で受け付けて
月曜日と火曜日は引き続き 休日


とさせて頂きます。

もちろんマスクと手消毒も 相変わらず継続してお願いいたします。
尚 マスクと手消毒を拒否される方は入店を拒否させて頂きます。



おそらくCharvel のお下がりボディとネックに安パーツが組まれただろうJUNO は良材が使われてて こういう修正加工も楽
なだけに うっかりしてると削り過ぎちゃう… 少しずつ削って 仮組を繰り返して様子を見ながら削るのが基本です.






さて俺の安ギター JUNO にめでたくFender USA 純正パーツが入っていよいよ

『JUNO 天才化計画』が進んでおりますが。。。

今回は枕無しでいきなり本題に入りますが 皆様いかがお過ごしですか?

前回はポットを取り付けてキャビティのクリアランスを確保した所まで進みましたが



新潟のストラト専門ブランド aT_Tuning さんのピックアップ GTっつーモデルをローズウッド指板に取り付けます.
注文の際間違えてピックアップカバーを同時購入のSTと逆にカラー注文しちゃった…






今回はいよいよギター改造の華 メインディッシュのピックアップの取り付けです。

定番はSaymore Duncan や DiMarzio 高級ブランドだと Van Zandt とか VooDoo とか色々あるけど

ローズウッド指板用に俺が選んだのは aT_Tuning っつー日本のハンドメイドピックアップの

GT っつー Neck & Middle: 6.5kΩ で Bridge; 12kΩ っつー Alnico V グレーファイバーボビン っつー



っつー事で届いてから自分でカバーを差し替えまして… スタガード・ポールピースにグレイ・ボビンってのが65年頃の
Stratocaster のピックアップなだけに コレだけでテンション上がりっぱなしなんです.






かなり飛ばしてるピックアップなんです ネズミ捕りにだけは注意してね… と。

ラクマメルカリ それにヤフオクで展開してる新潟のブランドですね?

実際ピックアップを交換すると音質は変わるけど それだけじゃ足りない

実はピックアップを変えただけでは7割か8割位の変化しか期待できないんです。



キャパシターを替えると鼻詰まりが通った 的な抜けの良いトーンが得られる って事は… 良いピックアップの特性を
最大限に引き出して そうでないピックアップでも しっかりと抜けが良くなる でオレンジドロップが定番品.





で ピックアップの配線の引き方を粗方決めて いよいよ配線を半田付け ですが

最初に半田付けするのはキャパシター(コンデンサー:蓄電器)で

実はキャパシターを交換すると3割4割は音質向上が実感できるんです

ビタQとか オレンジドロップとか 定番品はあるんだけど俺が選んだのは



復刻版とかレプリカとか散々あるけど コレは正真正銘 60年代当時のFender に装着されていたキャパシターのデッドストック
メーカーから数値まで全く同一品 ってのは使い古しでもなかなか手に入らない… 奮発しました.






セラミックキャパシターの1960年代当時物のデッドストックで 0.1mF/50Vっつー

1960~65年Fender が正式採用していたズバリ そのもののキャパシターなんっすね。

0.1mFってのは意外と売ってるんだけど 50Vってのは絶望的に 無いんです。。。

このセラコンには思い切って大枚叩いて 6.000円で購入… と



JUNO に付いてた『カスコン』と比べると一目瞭然 キャパシターは絞りを全開放しても音質に影響を与えるパーツで
緑の安キャパシターはただ籠るだけ だけどセラミック・キャパシターはストラトの音に重要な影響を与えるんです.






同じメーカーのセラコンでも60年代後半からの0.05μF/ 100V だと1.500円前後が相場で

JUNO に元々付いていたキャパシターは通称『カスコン』っつって 1個大体13円見当っつー。。。

要するに 価格差460倍の代物をぶっ込んだ っつー大盤振舞 まさに清水の舞台から飛び降りる覚悟の奴

ついでに言えばセラコンを取り付けるポットも音質に影響を与えるそうで



まずはキャパシターを半田付け からのキャビティ体積の関係でコンパクトに纏める目的で ポットのホット(+)回線を
半田付けしていきます. ついでだから でブリッジのアース線とジャックの配線も張り替えて…






お金がない けどイイ音出したい っつー若手のギタリスト志望の皆さんは特に

ピックアップを替える前にキャパシターとポットを交換する事をお勧めします。

っつー事で ホットの配線を粛々と結線して半田付け… を行いまして

からの アース配線を半田付け でピックアップの配線を半田付け で



っつっても Fenderパテント書類は字体が薄く ネット上の配線図も併せて参考にしてたんですが 時々独自の解釈入れてるのに
ヒョイと当たってしまったりする… コレは正しいFender Stratocaster 配線図.






今回参照したのが GuitarMagazineが昔発刊した『STRATOCASTER』内に紹介されてた

Fender が米国で提出したパテント書類の配線図でして。

もっともストラトの配線図は 前にも書いた通り 世界中に溢れているんで苦労はありません。

で ついでにブリッジアース線とジャック配線も取り替えまして



組上がりまぁしたぁ… あとはピックガードを取り付けてネックを戻して弦を張って ですがココで大問題… アンプに通すと
ノイズしか出ない 金属に触るとノイズが酷くなる… どこかでホット電流が流れ込んでるので 配線を徹底的にチェック…





あとは配線をキャビティ内に入るように注意しながらピックガードを戻して ネジ止めして

ネックを戻して 弦を張り直せば完了です。

コレで65年Fender Stratocaster の音が。。。 出ないね。

いや ノイズしか出ねえ。。。触るとノイズが酷くなる。。。。。。



俺ね モノラルジャックの端子を逆に覚えてた ここ50年ばかり. 逆に付けたせいで電流が逆流してたんっすね.
っつー事で ココの配線を正しく半田付けしましたら…






こうなると 半田付けした箇所を徹底的に見直して どこかで間違いないかを確認していく

で。。。 見つけました ジャックのホットとアースの配線を逆に付けちゃってた。

ギター内にホット電流が流れ込みまくり だったんっすね。。。 初歩的なミス。

っつー事で ジャック配線を直して再度組み立てて アンプに通すと



いや アンプから出てるノイズはアンプノイズで ギターからの『ジー…』っつーノイズは確認できませんでした.
ピックアップのミドル逆極の威力は ハンパないねぇ… 純粋な驚き.






ノイズが… ほぼしない。。。 純粋な驚き。

レスポール??? コレ ハムバッキング繋いだ時の奴だよね?

で まずはクリーン優先のクランチで鳴らしてみると。。。

クラプトン? Fender Customo Shop Eric Clapton Model みたいな音なんっすけど。



なにせBridge は強化されてて12kΩ… ってこの数値 Gibson P.A.F やP-90 と同じ数値で しかもヴィンテージと同じ配線で
Bridge は直結 なので強烈です. クリーントーンで充分ロックなトーンで LITTLE BIG MUFF フルテンに掛けると… 恍惚.






俺の場合 Middle がストラトのメインポジションなんですが Bridge に切り替えると

。。。P-90??? 音はストラトなんだけど P-90 みたいなトルクフルな音圧でして

コレは。。。 とLITTLE BIG MUFF のSUSTAIN をフルテンでONにすると

相変わらずノイズ低めで 全っっっ然 負けてねえ



ピックアップは純正品(写真下)でもそれなりに良い音を出してくれてましたが 丁寧に面取りされたスタガード・ポールピースの
aT_Tuning(写真上) は 純正品でクランチに設定した位のトーンをクリーン設定で叩き出す. 音の太さが 段違いなんですね.






コード弾きでも輪郭が潰れないので むしろ歪みが足りないような錯覚すら覚えるけど

1曲終始 FUZZ フルテン って無茶もこなせそうだなぁ。。。バンドメンバーから総顰蹙買う奴。

で 65年 Fender Stratocaster で最も好きな音域のストラト特有の『唸り』も

しっかりと出ていまして。。。 65年とは言い切れないけど 確実に肉薄してて



で 天才化で見た目は… 全然変わってないね. よぉく見ると aT_Tuning のポリシーでポールピース間隔がFender 規格で
天才化前よりチョイ広がってる けど 言われても分かんない. こういうシレッと天才化 ってのが好きなんです俺.






何よりパワフル。。。 少なくとも Fender Cstom Shop Stevie Ray Vaughan と比べても

勝ちは無いけど負けないトーンになりましたとさ。。。65年にしては ちょっと筋力付いてる音色 かな?

っつー事で JUNO ローズウッド指板ストラトモデル の天才化計画 大成功で

作業は9割 完了しました♡



黒ボディの貼りメイプル指板のJUNO は 俺が以前持ってた Fender Japan 72 Telecaster Custom の音質に似てたって事で
こちらは抜けの良いメイプル指板を活かすセッティングに仕上げようかと.






あとの1割はクリアトーンでの音伸び サスティーンを確保する件ですが コレはコレで

後日改めて って事にしときます。。。 お金の件もあるんですが なにせもう1台

JUNO メイプル指板ストラトモデル の天才化計画が残ってますから。

こちらはストラトではあるんだけど Telecaster の性格を引き出してみようかと。



US製品 って事で個体差は多々あるんですが 概ね50年代から82年までFender のピックアップは6.1kΩ なのでこの辺を
基準にピックアップを選べば トーンのキャラはキャパシター次第… って事で 50年代のキャパシターを用意してまして.






バカな事を考えてる?いえいえ… それはディスった人の無知が露見する揚げ足取りって奴で

元々 クラレンス・レオ・フェンダーがTelecaster(当初はBroadcaster)を完成させた瞬間から

Telecaster の問題点を改善して Telecaster に反映させずに新しいモデルとして登場させた

ってのが Stratocaster だから 元々はTelecaster とほぼ同じ音質のギターだったワケで



既にパーツは揃ってて ピックアップは aT_Tuning のST仕様 銅箔巻き&アンダープレート を取り付けます.
Bridgeのブーストは最小限で クリーントーンを研ぎ澄ましてみます. とにかくここのピックアップ クリーンが別次元…






って事は Stratocaster 登場時の1954年からの音質を目指すって事だけど ボディがアルダー

ってのは1957年 クラプトンの初代BLACKIE の頃から。。。なので 結果的にあの辺りの音になっちゃう

とにかく 歪ませるのはそこそこに クリーンからクランチを重視した Telecaster 的な奴を着地点に

で。。。 もうパーツは揃ってるんっすよね。



なかなか大穴的な『化けるギター』 楽しませてくれます。


 
  


Posted by モッズおじさん  at 17:38Comments(0)魂の栄養 ギターの話

2022年05月23日

A1303:天才化計画 再び



どうも、モッズおじさんです。


人生で一番大事なモノは自由 だけど鳥や蜂みたいに必死に働かないと手に入らない 金をくれよ それ欲しい奴…
この綺麗事無しのどストレートな歌詞は 21世紀の現代でも十分通用する ドロドロとした本音 ですが






11/1から コロナ再拡大予防対策 でショールームは

フリーのお客様は13:00~18:00 で入店を受付けて
事前予約のお客様は10:00~19:00の間で受け付けて
月曜日と火曜日は引き続き 休日


とさせて頂きます。

もちろんマスクと手消毒も 相変わらず継続してお願いいたします。
尚 マスクと手消毒を拒否される方は入店を拒否させて頂きます。



いやマジで… 出所とかどうでもイイ 振り込まれれば俺のモノ っって意地汚い大人に 振り込んでしばらくして間違いに気づく
まぁそれでも自分の金じゃないから でグダグダな大人に 円谷君 言ってあげて.






にしても… 4630万円を間違って送金しちゃう行政も行政だけど スッ… と受け取って

使っちゃいましたぁ… っつっちゃう24歳無職の男もどうなってんだろうねぇ。。。

どちらも自分が稼いだ身銭ってワケじゃないから っつっても

ヤバい金だったどうしよう… っつって確認取らねえモンかね???



ダメだよなぁ…
送金したほうも されたほうも…






歩いてたら4630万円拾いました ってのとはワケが違うからね?

俺なんかは中国マフィア経由でトカレフが取引されてた時代をリアルに生きて来たから

ヤバい金掴まされたら 後が怖いの知ってるから確認取って

行政の勘違いって分かった途端「いくらか ちょうだい?」と半分冗談で聞いてみるけどね?



モントルーで鮮烈な世界デビューを果たした Jimi Hendrix が持っていた1本目のギターがまさにそれ.ストラトにしては
ロックロックした音質 で不人気だったんだけど Hendrix 再燃 で値段が上昇して… おいそれと 手が出ねえよ.






まぁまぁ裏を返せば半分マジで欲しいって事だけど 皆様いかがお過ごしですか?

行政にしろ24歳無職の男にしろ 厚顔無恥って言葉知ってんのか甚だ疑問ですがそれはさておき

。。。自由に4630万円使える金が手に入ったら… 俺ならJaguarを1台買って終わり かなぁ

いや BMC クラシックMINI買って 65年Fender Stratocaster 買い戻すな 絶対に。



そうなんです 俺 頑張ってFender とうとう手に入れたんです.
もちろん本物です.





ええ多少手の入ったStratocaster でも 65年は150万円前後で買えれば御の字だからね?

大体 楽器屋さんでは「価格はお尋ねください」の表記で 聞くのが怖い奴。。。

だからこそ安ギターJUNO にその面影を投影しようと頑張ってるんですが

とうとう手に入れました Fender。



5way ピックアップセレクターっつーパーツだけなんだけどね? Fender製品はインチサイズで日本製では使えない
事が多いけど セレクターはステーのサイズは日本製ミリサイズと一緒で ネジ穴もほぼ一緒で 使えるものもある と.






もっともセレクターっつー ピックアップを切り替えるスイッチだけなんっすけどね?

実はコピーを含めたFender系のエレクトリックギターで一番トラブルが出るのがこのセレクターで

実績のあるFender 純正品… CTS やモントルー製品は60年以上の実績があるけど

安ギターに取り付けられてるのはコストダウン最優先の廉価品 で今時は中国東南アジア製。



『密閉型』のセレクターは安ギターでも「お約束」のパーツでして. 使用する前にステーから下の深さを調べておく必要あり.
ギターの土台によってはキャパシターの深さが足りない場合があるからね. JUNO は…






で 日本製でも優秀なのはあるんだけど… ちょっとした事情でFender純正品を選んだんです。

理由のひとつは「価格」で 出来の良い日本製のほうがFender純正品より高い っつー。。。

誇らしくもあり 迷惑でもあり

で この5way セレクターが届いて とうとう準備が整いました。



喩え Charvell の傷ものボディの傷ついてない箇所を貼り合わせた2個1ボディだったとしても 本家Fenderでもごく普通で
むしろワンピースより2ピース3ピースボディのほうが狂いが出なくて良材 とすら言ってたから 期待が持てる素材なんです.






JUNO ストラトキャスターモデルの『天才化計画』っすね。

どうやらCharvell のお下がりBody & Neck と思われる良材の土台に

FUZZ を掛けると簡単に唸っちゃう… なんにも弾いてないのに唸っちゃうっつー安パーツ

ヘタすりゃフジゲン マツモク 中信楽器製 って代物なのに もったいない…



残念 コレもSSHザクリでした… JUNO ローズウッド指板 ストラトモデルを解体していきまして やっぱりね っつー
安ギターのセオリー通りのちいちぇえパーツが入ってました.






っつー事で 『化ける』要素だけは満載のJUNO なので まずはローズウッド指板のほうを

チャチャっと分解しまして。。。 一応前オーナーが調整入れて販売された奴なんですが

とにかく激安パーツ… 逆にコレで心地良いクリーンやクランチが出せるんだから

むしろ関心。。。 ボディとネックって 重要ですね。



ボリュームポットの真ん中(2番)がジャックのホット ポットのシェルにアースが半田付けされてるので コレを溶かして
コードを除去すると ピックガードがフリーになります.






で ジャック用の配線とブリッジアース用の配線の半田を半田ごてで溶かして配線を外し

ピックガードに搭載されてるパーツを全部外す。。。 で 本来なら真似する皆様のために

「配線が分かるように写真を撮ってから」外すことを勧めますが コレがまた。。。

結構独自の解釈が入ってるようで 余り参考にならない配線でして。



パーツを全部外したら アルミシールをを剥がし… って ホームセンターでも売ってるアルミテープ(土台は紙)じゃねえかよ
もちろんコレでもそれなりにシールド効果はありますが 少々不安を感じるのも本音でして.






大丈夫です ストラトほどど定番のギターは配線図が世界中に溢れてますから。

っつー事でピックガード裏のアルミシールドを剥がします。。。 ってコレ

ホームセンターで売ってるアルミテープじゃねえかよ

まぁまぁアルミテープでも充分シールドの仕事はこなしてくれますけど



Montreux が出している0.3mmのアルミシールドは加工が必要 っつー事でピックガードと合わせてペンで罫書いて穴を開け
セレクター用の溝も切り出します. シェイプのカットは ハサミで充分対応できます.






それでもやっぱ 専用のアルミ板のほうが確実 って事で買っておいたんっすよ

Montreux の 0.3mmシールディングプレート ですがコレがまた。。。

1回でもピックガード交換した事ある人なら知ってると思うけど ストラトのピックガードって

ピックアップやポットの径にはシビアに出来てるけど そもそもの土台形状からネジ穴の位置は



…結構加工する. 最近では加工前提で穴がなんにも開いてないシール状のアルミシールドも売ってるので そちらのほうが楽
かもね… なんですが コレはコレで そんな難しい事はしていない. コレで60年代Fender の裏面をオマージュ出来た って事で






個体差ハンパない… いや 同じ物はふたつとないのでは と錯覚するほどバラッバラ

だからピックガードを買い替えずに使い回すんですね ボディ側のネジ穴とズレると色々大変だし。

シールディングも 0.3mm のシールディングを目的に 穴位置とシェイプを測り直して加工する… と。

この辺は電動ドリルとハサミがあれば充分対応できます。



アルミシールドを合わせたら バイス代わりにセレクタースイッチを装着して シールドを完全固定 からの ボディに乗せて
クリアランスを見る… キャパシターが確保されてるので 使いのザクリはしないで良かった って事で次の作業.






で。。。シールディングの位置決めが終わったら セレクタースイッチを取り付けるんです。

Fender 純正ってだけあって インチ規格なので要注意 ですが… 実は

ネジ穴の位置から全体の大きさそれに スイッチの移動幅まで インチとミリと共通規格なんです。

違うのはネジ穴径と スライドバーの幅がミリよりインチのほうが太い ってだけなんです。



一応念のために…セレクター端子が軽く浮く状態じゃないと 配線が擦れて断線の恐れが出る. だからこれ位の余裕が欲しい.
っつー事で ボディを掘る道具ってのは とりあえず持っていたほうが無難なんですね.






スライドバーが太い分耐久性が増すんですが 元々入ってるセレクターは密閉式で

若干コンパクト… って事でキャビティ(ボディのザクリ)のクリアランスを確認するために仮組

引っ掛かるなら掘ってクリアランスを確保 なんですが。。。 大丈夫です 元々余裕をもって深く掘ってありました。

っつー事で 次はポットをピックガードに取り付けていきます。。。



ポテンシャルメーターはCTS製品が定番ですが Made In Japan に固執して 俺は群馬の工房が出しているオリジナルを採用.
コレもインチとミリの規格が存在するので 交換時には要注意な奴なんです.






ポットってのはPotentialMeter(可変抵抗器)の頭文字3字で ポッドじゃなくてポットで

群馬のキレッキレなギター工房が出している日本製ポットを採用しまして。

群馬って言うと どうしてもヘッポコ警部を思い出しちゃうんですが 藤原とうふ店も群馬がホーム

。。。 やる時ぁやる って事なのかな?



ポットは安物だと音は痩せるし そもそも音質が悪化する… 本体外径も 余りちいちゃいと外的干渉を受けやすい気がして
って事で 一般的なφ24サイズを採用したんです. ちいちゃいのはアジア南部製が多いからね.






ボリュームはAカーブ トーンはBカーブ っつー基本中の基本のセレクトでパーツをひとつ

取り付けたら仮組 OKならまたパーツをひとつ付けて… を繰り返して

ミドル用トーンのポットを取り付けて仮組 でキャビティのクリアランスが足りなくて引っ掛かる事が判明。

そりゃあ元々入ってたポットの3倍はデカいポットを入れたんだから こうなっちゃうよね。



たまたまエンドミルを持ってたんで キャビティを少々削ってポットのクリアランスを確保したんっすよ… と アコギと比べたら
結構乱暴な事もたまにはする. お手軽と呼ぶには少々力業な作業も 割と繊細さが求められるんですよ.






こうなると 諦める か 削る のどちらか選択するしかないワケで… 当然削ってクリアランスを確保

たまたま持ってたエンドミルで削っては仮組 削っては仮組 で摺り合わせていきまして

。。。こういう作業は釣り竿作りで直感が鍛えられてるから 早いんっすよ俺。

お陰様でクリアランスが確保 次の工程に移れますね。



長くなるんで 次回に続く。。。


 
  


Posted by モッズおじさん  at 00:16Comments(0)魂の栄養 ギターの話

2022年05月19日

A1302:Heartbreaker からの Blues Breaker からの…



どうも、モッズおじさんです。


道志村の道志みちは知る人ぞ知る山中湖への裏ルートで 程良いテクニカルコースだったから 報道のストレス発散で夜中に
AW-11 で攻め倒して 終点の山中湖でサカナが跳ねるのを見て… 何かと因縁のある土地 ではあるんです.






11/1から コロナ再拡大予防対策 でショールームは

フリーのお客様は13:00~18:00 で入店を受付けて
事前予約のお客様は10:00~19:00の間で受け付けて
月曜日と火曜日は引き続き 休日


とさせて頂きます。

もちろんマスクと手消毒も 相変わらず継続してお願いいたします。
尚 マスクと手消毒を拒否される方は入店を拒否させて頂きます。



そんなワケで俺 基本的に夜ばかり走ってたんで知らなかったけど 昼間は結構カオスなようでして… テクニカルな峠道なので
結構クルマがひっくり返ったりバイクが轢かれたり… 俺がパワーストーン身に着けるきっかけの土地でもあるんです.






年取ったからなのかなぁ…

連日のウクライナ侵攻のニュースに 山梨県道志村の白骨化した死体の一部発見に

。。。 そうそう この道志村は横浜時代の『庭』で 枯れ沢なだけに現場に行った事は無いけど

頭ン中には未だに地図情報が残ってる土地勘がある場所でして



公の場で土下座する奴ほど『何やら隠しておきたい事柄』を山ほど隠してたりするんっすよ… 報道の現場で培った処世術の
ひとつですが… ね?聞いてるこっちが恥ずかしくなるような隠し置いた事柄がゴロゴロ出て来るでしょ?






コレだけで充分ですが挙句 知床観光船沈没事故(ほぼ事件だけど)で犠牲者には3歳児が

って 俺の心を折るには充分過ぎる『事件』の連続で 神や仏がいるのなら是非尋ねたい

コレだけ幼い命を犠牲にして アンタは我々人類に何をさせたいのかハッキリ言わんかい と

俺が報道を辞めた理由がこういう「子供の遺体を見なければならない」 コレは本当に心をヤラレル



あーあ… またしばらくTRICK 心の底から笑えないモードに入っちゃったなぁ… 結構ダチョウさんのネタをぶっ込んでた
だけじゃなく 劇場版ラストステージではとうとう3人が登場… 涙腺崩壊のラスト前に 泣いちゃうなしばらくは…






で毎日「今日こそ仕事辞めてやる」っつって出社していた俺の気持ちが 今の皆様なら

ちっとは理解できるかもしれませんが 皆様いかがお過ごしですか?

いやコレは年取ったせいじゃねえな 人として当たり前の感情で 心の中でも

絶対に捨てちゃいけない慣れちゃいけないカテゴリーで年齢は関係ない奴ですが



科学捜査が世界の警察機構で定着したのはドラマ CSI がきっかけだったそうで… そのCSI のギル・グリッソムは
冷静沈着で客観的事実を見つめる科学者 だけど唯一頭に血が上るのは子供が犯罪被害者の事件で…






発見された遺骨がご当人のものとDNA鑑定でハッキリして 6歳の子供が死んだ事実と

生存への希望が絶たれたご遺族に同情して余りあるのは語るまでもない話ですが

コレでようやくあの子も御家族の元に帰れたんだ と複雑な心境ですがそれはさておき

こんな「遣る瀬無い」話ばかりなので 自分の周囲に目を向けますと。。。



なんでも21世紀のギターヒーロー John Mayer が使用してる って事でプレミア価格がついて 典型的なお宝ペダルに.
もっとも7年以上放置してたんで こちらの予想を超えて不貞腐れてやがったんですよ.






Heartbreaker ならぬBlues Breakers ってのが手元に残ってるんですが。。。

コレが90年代後半に登場したMarshall エフェクター3兄弟でプリアンプの走りで

「コレがあればどんなアンプに通してもMarshall サウンドが手に入る!!!」

と 正規輸入代理店だったYAMAHAさんの謳い文句で売られてた奴で とっくに廃番です。



Marshall Blues Breaker ってのは 1962って品番が正式名称なんだけど John Mayall with Eric Clapton のアルバムで
Clapton が使用していた事から定着した通称のアンプと そのアンプをモチーフにしたエフェクターの事なんです.






JUNO のギターを2本手に入れて そう言えばエフェクターがあったっけな。。。

で引っ張り出してみたら。。。 電気が通らねえ

基本的には電子機器としては初歩的な 単純な構造のエフェクターなだけに 叩けば直る

的な代物ではあるんで。。。 まずは接点復活材を電源コネクターとダイヤルのポットに吹き付けまして



電気が通った!歪んだ! っつっても元々MAXまでGAINを上げてもクランチ程度の歪みで 今の時代ではオーバードライブの
範疇にガッツリ入るんです. コレが特にメイプル指板のシングルコイルと相性が良くて.






しばらくそんな事した事すら忘れて春になって。。。 久々に電源繋げてみたら

LED ランプ 点灯した

で ギター繋げて音出してみたら。。。 歪んだ

ガリは多少あるけど コントロールも効いてる



the Guv’nor はUK製オリジナルだとプレミア付きまくりで MINTだともうすぐ20万円台に到達するのでは… だけどコレは
復刻版の韓国製… ポットが固着する不貞腐れっぷりはUK製でも韓国製でも同じ持病です.






恐るべし Made in UK。

っつー事で 90年代後半に買ったもうひとつの Marshallペダル the Guv’nor も

ゲイン ベース ミドル トレブル ボリューム 全てのポットが固着してる で

同時期に接点復活材を吹き掛けて春になって繋いでみたら



80年代能天気ロック全盛の頃のディストーションと違って こちらは粒々感が際立つ荒っぽい歪みのディストーションで
UK製より韓国製のほうが歪むらしいっす… でも俺としては もうチョイ歪みが欲しかった.






歪む。。。 けどポットは相変わらず固着したまま っつー事で

近々ポットを分解洗浄するか 新品交換しますかね。。。 Made in UK のオリジナルなら

問答無用でオリジナルパーツを分解洗浄のほうが価値は下がらない けど

復刻版の Made in Korea だからね?



X JAPAN のHIDE が駆け出しの頃愛用してたらしいけど俺知らない. ザラザラな歪みは意外とピッキングニュアンスを
拾いやすく がむしゃらに歪ませるだけではもったいない… 実は『チョイ歪ませ』遣いが 美味しいエフェクターなんです.






それでも the Guv’nor はMade in Korea でも完動品だと1万前後 Blues Breakers だと

10万程度で取引されてるお宝エフェクターなんっすよ。。。

何故そこまで高いかって?

コレじゃないと出せない音が出る 個性がハンパない『伝説の名機』だから ですね。



天下御免のギタリスト・Jeff Beck 兄貴が使用した事で熱狂的なまでに売れまくったBOSS の黄色いオーバードライブは
周りに勧められて俺も持ってた けど… 歪んでたら何でもイイってワケじゃあ 無いんです(で 売っちゃった).






とはいえ 俺が大学生でギターにドップリだった頃は この程度の歪みだけでは満足できなかった

。。。周りが「BOSS のオーバードライブは イイぜ」っつーから買ったけど 全然物足りない

「BOSS のディストーションがイイぜ」っつーから買ったけど OD-3 のほうがマシだった

要するにビートロック世代に FUZZ って考えは頭ン中で存在すらしてなかった と。



90年代は旧ソビエト軍の支給品が大量に海外に流出した頃で 今では嘘みたいな話だけど 割と簡単にトカレフが手に入った
らしい… って時代背景から ロシア製って言うと なんだか危なげなイメージが付き纏ってたんっすよあの頃は.






しょうがないんだよ80年代は FUZZ は時代遅れ感満載で Erectro- Harmonix社が倒産して

90年代はErectro-Harmonix社はロシアで崩壊したソビエト軍の支給品デッドストックで

細々とエフェクター作ってて 日本では「アヤシゲで危なげな」エフェクターと化してたから。

90年代日本ではマイナーどころかカルトな存在だったから なぁ。。。



2000年代に本国USで復活した Erectro-Harmonix社の看板エフェクター BIG MUFF が(当時の)新世代にも受け入れられて
相当調子に乗って 10個位のバリエーション出してまして… 俺が選んだのは LITTLE BIG MUFF π なんっすね.






どう聞いてもビートロックから進化した90年代ビジュアル系にハマる音じゃ ないからね?

で 年甲斐もなくニルバーナのカート・コパーンやレッドホットチリペッパーズの音に嫉妬してた と。

で。。。 たまたまなんですが 中古市場で Erectro-Harmonix社の LITTLE BIG MUFF π 見つけて

。。。。。。買っちゃいました



この試奏代行が割と決定打になりまして… the Guv’nor と比べると歪みのザラッザラ感が別次元. The Guv’nor がゴルフ場の
バンカーの砂 としたら BIG MUFF は米代川の砂利 位の差があって さしずめ LITTLE BIG MUFF は腰越海岸の砂 か?






80年代90年代と違ってネット上に情報溢れてて YOU TUBEだけでも試奏代行が

山ほどあって… いい時代になったモンですが それでも定番中の定番 王道中の王道のFUZZ で

BIG MUFF /LITTLE BIG MUFF /NANO BIG MUFF と3種類ある中から選べたんだけど

。。。歪むねぇ。。。。。。



試奏で気付いた方もいたかと思いますが BIG MUFF はどうした事か 人が心地良く感じる歪みなんっすよ. 下品な成り切り族車の
ウルセエだけのマフラーと アルファロメロの「女性のエクシタシー・ノート」と称されるエキゾースト 位の差があるんですが…





この歪み 大学時代に欲しかった奴だなぁ ニルバーナとレッチリに嫉妬した歪みだなぁ

まぁまぁ Jimi Hendrix やカルロス・サンタナやKISSなんかも使ってる歪みなんだけど

中音域が太く出て 今時の音楽録音技術目線だと『少々籠った音』なんだけど それが良い。

けど なにせ音源が安ギターのJUNO。。。 色々問題もブーストされまして。



昨今の安ギターは底に永久磁石を貼り付けてブーストしたピックアップを搭載して エフェクター用の小径ポットを搭載して
いわば電力の逃げ場が無くなってる過敏な状態らしく BIG MUFF みたいな強烈なエフェクトを掛けると 出ちゃうんです.






ひと言で雑に言うと 安いパーツのせいで常に何かしらの音が唸る状態になりまして。

80年代の常識だと ギターの素性の悪さを補うのがエフェクター なんだけど

BIG MUFF はギターの素性の悪さも引き出してしまう って事で

コレは対策を取らねば。



コンセプトとしては メイプル指板はクランチ程度に ロースウッド指板は FUZZ対応機種 と見据えてオーダー掛けてたけど
もちろんどちらもクリーントーンで使えないと意味ねえし FUZZに負けないギターに仕上げるんですけどね?






っつー事もあろうかと 既にピックアップとボリューム/トーンのポット それに

キャパシターまで買ってあるんです。。。 もちろん欲しい音を明確に見据えて

それぞれに見合った音を出すためのセレクトなんっすけどね?

この辺の詳細については 追々話す機会もある事でしょう。。。



いやマジで こんな暗い事件ばかりの毎日じゃ 釣り程度の趣味だけじゃ魂の救済 追いつかねえよ。


 
  


Posted by モッズおじさん  at 02:48Comments(0)魂の栄養 ギターの話