2017年04月15日

A347:ブランク塗装 完了です



どうも、モッズおじさんです。


お待たせしました 10回の重ね塗りを施して 2017年第1ロットのブランクフィニッシュ 完了しました 今回もまずまずの出来
POLANO が漆に執着するのは 他の塗料では得られない『極薄』なワケでして





今日は土曜日なんで 10:00~20:00 でショールームやってます。

さてここんトコ ウダウダと話をしてきましたが 本日とうとう漆室からブランクを取り出し

フィニッシュ作業が完了しました

とても良い仕上がり なんじゃねえのかな。



砥石や超微粒子コンパウンドで砥ぎ上げると表面は鏡面化するんっすけど 摺り漆/拭き漆だと土台の状態に沿って被膜が乗る
っつー事で よぉく見ると繊維の細かい凹凸が残るんっすね つまり誤魔化しが効かないっつー





漆塗りとひと言で言っても輪島塗や津軽塗のように塗って固めては研いで… を繰り返す手法もあれば

摺り漆/拭き漆 っつって塗ったら布や紙で拭き取る手法もあって

釣り竿ではより確実に薄く仕上がる 摺り漆/拭き漆 が一般的なんっすよ。

見た目がよりカチッと仕上がるのは 研ぎ上げ なんっすけどね?



もちろん同じ浄法寺生漆を同じ回数で同じ環境で塗り上げてますが 見た目にこれだけの差が出るんっすね 今後飴色が褪色して
1年ほどすると程良い透明に落ち着くんだよね


A347:ブランク塗装 完了です



で POLANO の場合ブランクがストローとフレームドに分かれるから。。。っつっても

フレームドは the ‘Mk. 1’ だけなんだけど 気になる人は気になってる

メインラインの場合… 特注並びにOne Off ではオプション採用しています


漆を塗ると自動で茶色くなるから見た目どうなっちゃうの問題 は。。。大丈夫です。

見事なまでにあからさまに 見た目でその違いが分かります。



the ‘Mk. 1’ ver.毛馬内(2016.06撮影) この頃には漆の飴色もすっかり落ち着いて 透明に近いフィニッシュになってます
純度の極めて高い 最高品質の浄法寺生漆だから なんっすけどね?





もっとも塗り上がり直後は漆の飴色がやたら濃い けど1か月程度で相当薄まって

1年もすると色見が安定するんっすよ。

現在ショールームで展示している the ‘Mk. 1’ ver.前沢 を見直してもらうと分かるけど

製造直後より明らかに 漆の飴色が薄まってます。



完成直後の the ‘Mk. 1’ ver.前沢(2015.03撮影) はもっと飴色が強かったのが分かりますね 特にグリップの山吹色が
分かりやすい これ位飴色が落ちるんで その辺頭に入れて検討 シクヨロです





薄まる ってのを頭に入れて検討なさって頂けると幸いです。

ところで コチラの思惑で「飴色落としたくない」って時は

水分を蒸発させて飴色が落ちない より高価な漆を使うんっすよ。

the ‘Misty Mountain Hop’ のグリップ塗装に採用してるのが そうっすね。



極薄摺り漆のフィニッシュで 急に『和』のイキフンがプンプン漂うような見た目になりましたね 中身が結構ビンビンで攻めてる
プログレなブランクなだけに 保守的な外観を取り入れて バランス取ってたりするんっすね





っつー事で この後はハードウェアを装着して グリップ作製して… スレッド留めの漆塗りが待ってるんっすね♪

。。。と、ココまで工程を公表しましたが ブランク作るまでってのは意外と早い

けど 仕上げるには作業は短くて やたら待ち時間が長いっつー。。。

だから真昼間からフラッフラ出来るし ABUとかいじる事が 出来るんっすね♪



完成は GW近辺になりそうです。


 



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Posted by モッズおじさん  at 15:20 │Comments(0)工房の話

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