2017年06月24日

A405:庶民のためのロッドは 庶民の漆器の技法で



どうも、モッズおじさんです。


毛馬内も一昨日梅雨入りしましたが 昨日の午後からこちらは晴れ 快晴ってほどじゃないけど 晴れました こういう天候じゃないと
今回の作業は時間が掛かっちゃう っつー作業を早速 やってます





今日は土曜日なんで 10:00~20:00 でショールームやってます。

っつー事で木・金と2日お休み頂きましたが その報告もこんもりある上に

明日はおそらく午後-夕方位からのショールーム開店なんっすけどそれはさておき

本日は久々に the ‘Mk. 1’ – SPITFIRE の話です。



久々に触れる the ‘Mk. 1’ – SPITFIRE っすけど ようやく塗料も届いて作業開始です 現在12万円のロッドをグイグイ推してますが
同時に 割と手の届きやすいロッドも作ってまっせ 的にラインナップしてる奴ですね?


A405:庶民のためのロッドは 庶民の漆器の技法で



色々もったいぶって なかなか本筋を話さないでおなじみのPOLANOですが ようやく注文の塗料が届いたんで

オマケに毛馬内も一昨日梅雨入りして天候があまり良くなかったけど今日は晴れ

っつー事で the ‘Mk. 1’ – SPITFITE のブランク塗装に 入ったんっすよ。

コレが使用する塗料が 10年位前にはエコロジーの観点からイイんじゃね? で注目されたアイテムの



使用する塗料は100 自然塗料の柿渋… なにせ渋柿を絞って寝かせた奴だから 文句なしの自然塗料なんっすよ
鹿角では売ってないんで 遠くから取り寄せました





柿渋を使用するんっすね。。。『鉄腕DASH』でもリーダーと山口君が作ってた奴ですね?

渋柿を絞って熟成させた汁…ルーシーで 10年ほど前ロッドビルダーの間でも注目のアイテムだったんっすけど

コレがガッツリ水溶性

100 水場で使うロッドには不向き と判明した途端スルーされるようになった奴なんっすわ。



とにかく渋柿のルーシー ただの渋柿のルーシーだから 1も2もなくクッセエ… フルーツ食い過ぎた時のウ〇コ的な…
だから外で作業するんっすね もちろん乾けば 無臭です





ところが POLANO では横浜時代に既に釣り竿用の技術を確立してまして 10年に及ぶ耐久性チェックも完了してて

今回 the ‘Mk. 1’ – SPITFIRE に採用 となったんっすよ。

やる事は至極簡単… 塗料の柿渋をブランクに塗る 割とたっぷり目に 惜しみなく塗る。

からの ムラなく拭き取ったら 干す。。。コレを3回繰り返すだけ。



コレを軒下で干す… を3回繰り返す 今日みたいに程よく風が吹いてれば 結構早く乾くんっすよ 経験上3回も塗れば柿特有の
赤みがかった発色になる… それ以上塗ると茶色が強くなるんで 加減が重要なんっすね





で、乾いたら漆室に持ち上げて 浄法寺産生漆を塗る。。。5回も塗れば完了 なんっすね。

皆さんが挫けたのが 水溶性の柿渋を保護するコーティング塗料が結局化学物質になっちゃって

全然エコじゃないってのに 気付いちゃったからなんっすね。

ところが POLANO ではそのコーティング剤が自然塗料の漆だからかなりエコなんっすよ。



POLANO では10年前の横浜時代に 既に柿渋下地のロッド工法を確立してたんっすわ 10年前に施したロッドで耐久テスト済み
もっともこのブランク作製依頼した6mw工房の出来の悪さで 自社工房でブランク作製しようと決心したんだけどね?





っつー事で 元々庶民の漆器に多用されてきた柿渋下地を敢えて『個性』としてメインに据えた

庶民のためのバンブーロッド… それが the ‘Mk. 1’ – SPITFIRE なんっすね♪

メイン塗料は柿渋で 漆は飽くまで柿渋の保護コーティング と考えて下さい。

っつー事で the ‘Mk. 1’ – SPITFIRE はただ安いだけの竿とは 違うんです



ただ液体の時は クッセエんだよね。


 



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Posted by モッズおじさん  at 13:51 │Comments(0)工房の話

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