2017年03月08日

A311:佐々じいには 謝らないといけないですね



どうも、モッズおじさんです。


妖怪アンテナ…





今日は水曜日なんで 12:00~19:00 でショールームやってます。

さて先日「マジっすか」状態と判明したオーブンですが 先日の通電実験で

どうにも気になる…コレが邪魔… と妖怪アンテナ的な俺のセンサーが反応しまして

バッサリと剥がして再度通電してみたんっすけど



断熱材をガッサリ剥いて 温度ムラが解消されていくのに気付いたんっすよ そこで熱を籠らせる所と解放する所を探って
一律フラットで熱が行き渡るように 調整していったんっすよ





どうした事か温度が安定して来たんっすよ。。。

で、剥がした断熱材で焦げた個所が イコール温度ムラが生じてる個所なワケで

焦げてないセクションに断熱材を再び巻いて…さらに安定する。。。

っつー事でセンターメーター基準で 140-160℃・160-180℃それに 180-200℃ で20分 クズ竹を焼いてみたんっすわ。



断熱材で出来ちゃった焦げ跡… コレがシェルケース内の温度ムラを教えてくれてるヒントだったんっすね 焦げた所は熱を放出して
焦げてない両端は熱を籠らせるようにして…





焼きながら断熱材の厚さを調整して… 一時期は謎の個所に急に焦げに近いムラが発生したりして

何度となく断熱材の幅と厚さを調整して… ようやく温度が均一に行き渡るオーブンが 出来ました

。。。コレが昨日までの話で 本日はまずクズ竹長さMAXを20分 190℃MAXで焼いてみたんっすわ。

驚いた事に 焼きムラも出ず 均等にキレイに焼けたんだよね。



幸いロッドにしようがないクズ竹は山ほどあるんで 実際にぶっ込んで焼いてみる… 焼きながら調整を入れていく地道な作業
で 焼きムラを少しずつ 解消していったんだよね





あとはブランクの焼き時間をどれくらいに設定するか、が残った課題なんっすけど

コレばっかりは実際にブランクを焼いてみないと分からない

一般的には180℃で10分 っつーんっすけど

実はこの数値 オーブンの構造や大きさや熱源なんかでも随分変わって来るんっすよ。



多分藤原紀香の次位に寸胴な the ‘Bloody Mary’ シリーズのスピナーベイト用ブランク3割増し を焼き入れ実験用に焼いてみる
そういう用に用意しておいたんだけど やっぱ失敗はしたくない… 結構緊張するヤーツっすね





っつー事で 当て馬としてOne Off の the ‘Bloody Mary’ シリーズのスピナーベイト用ブランクで

探っていくんっすね。

目標は10%程度の重量軽減、麻糸の緩み それに焦げ臭い臭いが オイニーが出るギリの所

っつーのも そもそもなぜ『火入れ』を行うかっつったら



適正に焼き上がると 水分と油分が飛んで 軽くなるし細くなる… 細くなるって事は あんだけテンション掛けて巻いた麻糸が
こうやって緩んでくるんっすよ コレが目安


A311:佐々じいには 謝らないといけないですね



水分を抜く はすぐ分かるけど ケーンに残ってる油分も抜くため でもあるんっすね。

油分を抜くと硬化 つまり硬くなって 反発力が増すんっすよ。

もっとも抜きすぎると簡単に折れちゃう ダメダメ竹になっちゃうんだけど

日本の竹でも「火あぶり」で油抜きを施した白竹がありますね?



焼き入れ前の the ‘B-Type’ と比較すると… 表皮の色が濃くなったのが分かりますね? 今回は日本人ならみんな大好き
ストローカラー なんでこの程度ですが フレーミング処理をしておくとこんなモンじゃ ありません





っつー事は 理論上は火あぶりの白竹はオーブン工程を飛ばせるっつー。。。

っつー事で フレームド処理を行っていないこのブランクは 外見はちょっと色が濃くなった程度だけど

確実に痩せたみたいっすよ。。。重量は最初に量るの忘れてたけど。

コレでPOLANO での『適正焼き入れ時間』が確定しました。



意外とまんべんなく 熱が回ってるんっすよ。


 



同じカテゴリー(工房の話)の記事

Posted by モッズおじさん  at 18:55 │Comments(0)工房の話

※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。