2021年12月09日
A1282:MOZZ ようやく
どうも、モッズおじさんです。
ローカルな話で恐縮ですが 秋田県ではコロナ禍で加速したコメ売れない『コメ余剰』が深刻で もっとお米を食べましょうと
県民にしつこく押し付けてますが… カレーを名物にすりゃあ米を自動で沢山喰っちゃうぜ にいつ気が付くか…
11/1から コロナ再拡大予防対策 でショールームは
フリーのお客様は13:00~18:00 で入店を受付けて
事前予約のお客様は10:00~19:00の間で受け付けて
月曜日と火曜日は引き続き 休日
とさせて頂きます。
もちろんマスクと手消毒も 相変わらず継続してお願いいたします。
尚 マスクと手消毒を拒否される方は入店を拒否させて頂きます。
このメガネの少年はブランクは無いけどちいちゃくなってるだけにハンデはある.中途半端にブランク開けると下手が加速する
だけだけど1年以上寝かせるブランクだと 不思議とすんなり出来てしまうのが不思議な現象でして.
箸の持ち方 自転車の乗り方 それに スキーの滑り方 ってのは1回覚えると忘れない
とはよく言ったもので 理屈抜きで身体で覚えた技術ってのは 一度身に付くと何年ブランクを開けても
そこそこ出来てしまう っつー昭和の喩え なんですが
言われてみれば。。。 5年位ブランク開けて鵜ノ木沼でバスフィッシングやってみたら
まさかココまでとはな… と 命中精度は落ちてしまっているんだけど 5年のブランクにしちゃあ命中精度が高めっつー.
中野さんに言わせりゃ ブランクで忘れた分身体から余計な力が抜けてる の言葉通り数日後にはモモっちったってオチ.
ベイトリール それも初代アンタレスに初代スコーピオン・シャウラ っつー尖がったタックルで
何のトラブルもなく丸1日 シレっと使えたっけなぁ。。。
まぁまぁ3日後くらいに見事にバックラこいたんで えばれないんだけど…
昭和以前からこういうのを 昔取った杵柄(きねづか) っつって
ローカルネタで恐縮ですが 能代などの秋田県内には『木の町』を自称する町が多いのですが 昨今の2×4に完全に負けてまして
… なぜ楽器を作らない? と常々不思議だったのですよ. 長野の松本や諏訪では盛んなんだけど.
ギターに至っては俺 7年位弾かずにいたんだけどコレがまた… 左指のタコが整うと
途端にガシガシ弾けるようになっちゃって… そういう事なんですね。
前に触れた ‘Blackbird’ や ‘Angie’ や ‘Layla’ や ‘Tears in Heaven’ や ‘Over the Rainbow’ が
シレっと弾けてる… 努力は決して裏切らないんですが 皆様いかがお過ごしですか?
まるっと1週間 接着剤を待ってましたが その間に MOZZ D-270 のブリッジ周辺の膨れを調整するためにオモリを乗せてた
けど あんま戻らないかった. 本気で修正するならボディバックを1回剥がして裏からスチーム だけど それはやりません.
待てよ?… ‘Over the Rainbow’ は今まで弾いた事ねえな
と いつの間にかレパートリーを増やしているんですがそれはさておき
本日ようやく接着剤と工具が届きまして。。。
いやね?本業の釣り竿用に接着剤は複数置いてあるんですが 全部不合格。
釣り竿の場合ウォータープルーフと耐熱温度を重視して選ぶんです. ウォータープルーフは水場での遊びだから分かるけど
なぜ耐熱… それはね? 皆さんうっかりクルマに釣り竿 置きっぱなしにする事あるでしょ?
いや強度は全部合格 釣竿に使うほどだからね? それに曲がりを修正する際熱を加える
で耐えうるだけの耐熱強度を持ってる奴ばかりなんだけど 楽器で耐熱強度を稼ぐのはご法度
何故なら 修理をする際100℃以上の熱を与えないと接着剤が緩まない で
ほぼ木材で作られてる楽器が焦げて使い物にならなくなっちゃうから。
楽器は使い捨てじゃない 何度でも直して末永く使う代物なだけに 強度を保ちつつ技を駆使すれば分解出来るように出来てる
先人の知恵が詰まった歴史遺産でもあるんです. そういう条件を満たしている及第点以上の接着剤が コレ.
だから素人工事でありがちな エポキシ系接着剤は絶対に使っちゃダメなんです
っつー事で今回取り寄せたのは… 楽器リペアマンの間で『定番』の
タイトボンド の緑… 赤が有名ですが 緑のほうが接着強度が強いんです。
ザックリ雑に言ってしまうと 図工の時間の定番・小西のボンドを狂気なまでに強力にした奴です。
クランプはギター専用のモノが売ってますが それだと1台7000円! MOZZギター2台分っつー… 要はボディトップと
ブリッジプレートを密着できれば良いのだから 懐15cmの汎用Cクランプで充分仕事をこなすんです.
耐水性は必要ないんだけど タイトボンドは普通の小西のボンド並みの耐熱性って事で
アイロンでチョイと熱すると簡単に緩んでくれる って事で楽器修理の『定番』なんっすね。
それに 専用工具を買うと高いので 農家の味方コメリさんでも手に入るクランプ
の懐が15cmの奴を計4本 一緒に取り寄せまして。
コロナ禍で恩恵があるとすれば エタノールが不足した反動で余剰気味 って事で 接着面の脱脂で遠慮なく使えるって事.
サンドペーパーで均したら 接着面を脱脂して…
3本あれば十分なんだけど 送料無料ラインに乗せるには4本にして そのほうが支払総額が
安かったからね? って事で1本は『予備』って事で… で早速手負いの MOZZ D-270 12弦ギターの
ブリッジプレートを再接着します。
まずはプレート本体と ギター本体の接着面をサンドペーパーで均して 脱脂して
プレート側の接着面に 接着剤の白が確認できる程度の薄く 均等にヘラで塗っていきます. 強度を稼ぎたい で厚く塗っても
圧着させた時にほとんどが外にはみ出して意味ナシ. エンドピンはガイドとして先に装着しておきます.
ココからは時間との勝負 っつっても30分の猶予があるけどね?
MORRIS 小五郎ギター で取り払って保管しておいたエンドピンを両端のホールに計2本
刺しておいて からのタイトボンドをプレーと接着面に塗っていきます。
薄めに塗ったほうが綺麗に仕上がります。
12弦 っつってもガイドを12本用意する必要はありません 対角に1本ずつ刺しておけば 残りの10か所の穴も自動で合う と
あらかじめ両端を圧着させるクランプは ボディに傷が付かないようにセットしておくと後の作業が楽.
で 本体側の穴と合わせて密着 ですがココをドジると穴がズレて弦を通すたびに苦労する
ばかりでなく微妙にな難目になってる見た目が 座りが悪くて気持ちワリイ。。。
と 良い事はひとつも無いけど ココで捨てずに取っておいたMORRIS 小五郎ギターの
エンドピンが穴位置合わせガイドとなって用を成す いや大活躍するんです。
何事もそうですが「1発で決めようと思わない」のが肝心で まずはセンターにクランプを噛ませて8割がた締め込んで
ガイドの位置を任意でずらして すんなり入るかをチェック. ズレてたら当然 修正を入れます.
気持ち良い程ピタッとハマる って事でバシッと決まったら Cクランプでまずはどセンターを
8割がた締め込んで 念のため穴の位置を確認します。
強度が欲しいから とたっぷり接着剤を塗るとこの穴を塞いじゃう恐れが出るんで薄めに塗るのが肝心
なんですが クランプを締め込んで 穴位置に間違いがなければ 両脇にもクランプを噛ませていきます。
3か所を圧縮して 作業は完了. このまま24時間以上安置… と言いたい所ですが 明日のこの辺の予想最低気温は2℃.
接着剤を固着させるには少々タフなコンディションでして.
っつー事で計3か所をCクランプで締めたら 中央~左右 で増し締めしていきます
って コレはタイヤ交換とほぼ同じ手順ですね?
っつー事で増し締めが完了したら 24時間安置して完全接着が完了するのを待ちます。
っつってもココは北国 今年は暖かいっつっても夜にはストーブが必要な季節の土地柄 って事で
なにせ古民家なので 暖房の熱が偏るんです. 食器棚の上が丁度熱が溜まる箇所のひとつなので ココに安置しておけば
明日には固着が完了するし 鬼のように高い灯油代も有効に減価償却できる と.
今年は灯油代も高いし って事で 我が家の食器棚の上の 部屋の構造上熱が溜まる所に
寝かせときます。。。 取説によるとタイトボンドは
24時間以上置かないと強度は得られない らしいんで
せいぜい常軌を逸した灯油代を有効活用するように工夫しますわ。
なかなかシュールな絵面だけどね?