2021年12月02日

A1279:FUZZ… MOD…… MOZZ



どうも、モッズおじさんです。


それまでシングルコイルのピックアップはパワーミュージック向きじゃない とギブソンPAF独壇場だったけど FUZZを噛ませた
ストラトを引っ提げてパワーミュージックを奏でたヘンドリックスは その後のロックのスタンダードを次々と打ち立てまして






11/1から コロナ再拡大予防対策 でショールームは

フリーのお客様は13:00~18:00 で入店を受付けて
事前予約のお客様は10:00~19:00の間で受け付けて
月曜日と火曜日は引き続き 休日


とさせて頂きます。

もちろんマスクと手消毒も 相変わらず継続してお願いいたします。
尚 マスクと手消毒を拒否される方は入店を拒否させて頂きます。



はい とうとう積もりました. むしろこの位で勘弁してもらえてありがたい. なにせシーズン初期の雪は重たいからねぇ…
去年は既に雪が積もってたけど 今年はやたら 遅いです.






さて 玄関のストーブを点火させて… 冬だねぇ 今日は10℃まで上がって春みたいだったけど。

だけど灯油が高いから おいそれと焚いてるだけってワケにも行かない昨今

なんかに使わないともったいない って事で

牛筋をコトコト煮込んだ『どて焼き』を乗っけてまして。



ホントに… 皆様のお住まいの地域はどうだか知りませんが 当地鹿角では既にストーブが必要な季節に入ってまして
既にストーブ稼働中… あの人の話聞くだけは聞く人は この辺汲み取って… くれてねえなぁあの灯油単価見ると.






元々は大阪の庶民の味 居酒屋の定番メニューのひとつだけど オリジナルレシピだと

甘い… あンまい味噌に砂糖とみりんと… って 関東男の俺としては物足りない

って事で上方の甘口味噌を仙台味噌にコンバートして 香味とコク出しに名古屋の八丁味噌を加えて

もはや別物 ではあるんだけど コレがまた。。。



あまりにも高い灯油代 せめて弱火中火で調理する奴はストーブの上に乗せてガス代浮かせる方向で有効利用しよっと
っつー事で 大阪どて焼きをベースに仙台味噌と八丁味噌の合わせ味噌で『伊達焼き』を煮込んでます.






灯油代が高いんで せいぜい煮込みのガス代をこっちに回して家計のバランス整えようかと

101代首相は何にもしてくれないし なんですが皆様いかがお過ごしですか?

まぁまぁこのどて焼きならぬ『伊達焼き』はお客様の口に届く前に

ウチの年寄りがペロリと喰っちゃうんですがそれはさておき



ヘンドリックスが愛用していたギター弦を張って… それだけでテンション上がるんだけど なにせギターだこが消失するほど
ブランク開けちったから… それでも弦高調整と弦のテンションが低めのお陰で 弾きやすい.






作業が完了した MORRIS 小五郎ギター を弾いて楽しんでる… と言いたい所ですが

弾いてはいるけど 指が痛い。。。 さすがにギターだこが完全に消失してるだけに

ガシガシ弾きたいんだけど痛いから。。。 それに暗譜していた曲のほとんどが飛んでるし

挙句 7年ものブランクを置くと そもそも指が動かない っつー。。。



実は俺 アコギではドレッドノートが一番好きな形なんだけど 1個も所有した事がなかったんっすよ. それだけに
MORRIS 小五郎ギターは50年近くかかってようやく手にしたドレッドノート… って…… コレ 小五郎ギターじゃ ないね?





それでも以前 Taylor のギター買った時は指がハンパなく痛くて泣きそうになったけど

今回は… そこまでじゃない 指先が熱くなる程度で ああ弦のテンションが以前ほど

掛かってねえんだな と弾きやすさを実感してますが

。。。 写真のギターが なんか Morris 小五郎 とは違うような。。。。。。



同じドレッドノートなだけに見分けが付きにくいかと思いますが コレは日曜日に到着したヤフオク落札分の国産オールドでして.
かなりのレアギターなんだけど レアすぎて誰も知らないから誰も入札しなかった っつー…






常連さんの多くはこの時点で「あ コイツ またこのフェーズに入っちゃな?」と

呆れてるんじゃねえか と思いますが また1本 ギター買っちゃいました

いやね? このブランド 俺も聞いた事ない奴で良い感じだったから冗談半分でベットしたんだけど

競合ゼロで落札出来ちゃった って奴でして。



FUZZ BOX で大成功した新映電気さんは 当の昔に廃業してまして… その後オーバードライブにディストーション… と
歪み系はロックの中心音質に進化して 最近では Jim Dunlop 社が回路の版権を買い取ってFUZZ BOX を復元しています.


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Dunlop (Jim Dunlop) JHF1 ”FUZZ FACE”
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ええなにせ MOZZ っつーブランドで… 百舌鳥? いやMOD? 違います MOZZ です。

そりゃあモッズおじさんがMOZZギター買わないで誰が買う? だよね。

なんでも60年代後半~70年代に短期間だけ販売された国産オールドの中でもレア中のレアアイテムだそうで

エフェクターのFUZZ BOX を生産した 新映電気 さんが販売してた奴 らしいっすよ。



元々はアニメから着想を得たっつー ヘンドリックスの代表曲で 歪み系エフェクター+αにMarshall の高出力アンプに
ストラト っつー後のハードロック/ヘヴィメタル のみならず全てのギタースタイルの手本となった 名曲.





FUZZ っつったら ジミ・ヘンドリックスの ‘PURPLE HAZE’ のギターとか

ローリングストーンズの ‘I Can’t Get NO) Satisfaction のリフでおなじみの歪み系エフェクターの元祖

ってだけあって アコギ作らせても何とも言えないロックロックしたイキフン 出まくってまして。

ただでさえレアなギターなのに D-270 っつー最上位機種 らしいんっすよコレ。



ヘッドストックは両翼に各6個のペグを配した圧巻の佇まい. おかげで通常の宅配便の枠内に入らない 割高な送料だった.
そこに留まらず メンテナンスの手間も日頃の管理も1本で2本分要求されるんだけど その代価を払う価値はある.






それだけに留まらず コレ…12弦ギターです

お亡くなりになった デヴィッド・ボウイが ‘Jiggy Stardust’ でかき鳴らしてたギター

とか イーグルスの ‘Hotel Carifornia’ とか レッド・ツェッペリン ‘Stairway to Heaven’ とか

サイモン&ガーファンクルの ‘Hazy Shade of Winter’(邦題:冬の散歩道) とか



もちろんエンドピンも2本分 12本必要です… 弦の張り替えひとつ考えても もう大変なのが想像できますね? それでも
奏でられる音はハープシコード(チェンバロ)のような オクターブで響くエレガントな音質でして.






なんつっても the Beatles のジョージ・ハリスンがリッケンバッカーからもらった12弦を

痛く気に入って ‘You Can’t Do That’ とか ‘Ticket to Ride’ とかガンガン使いまくってて。

俺なんかも大学時代に蚤の市の業者さんから預かった12弦の音出しをして

やたら感動して以来 1本は欲しいギター だったんっすよね。。。



ヘッドストックが重たい分やや前スラントだけど 総じて軽い… 単板か合板か微妙な所ですが 目測ではホール内と外側と木目が
一致するのでサイド&バックは単板ではないか と思われますが… にしてもなんと綺麗な源平ストライプ.






憧れのアイテムをシレっとレア物中のレア物でゲットする所なんざぁ俺らしいところですが

それはさておき 1000円で落札した MOZZギター 早速整備チェックを入れていきますと。。。

傷とか埃は標準通り 50年経過したモノにしてはまずまず って事で 洗って磨けば良いですね?

で 音出しでチューニングを合わせ… って…… ペグが固い!!!!



ペグはノブ形状違いでMORRIS W-20 と同じもの. MORRIS 小五郎ギターは『音質改善』でペグを変えましたがこのギターは
意外にもイイ音… なので オリジナルを出来る限り残して弾きやすさを引き出す整備をする事にしました.






MORRIS W-20 とおそらく同じメーカーの 当時としては標準的な安物 使ってますが

ギアが固着しちゃって… コレ お約束の不具合ですが 交換しようにも12弦

弦が2本分って事はペグも2台分必要って事で… そんな金回んねえよ。

って事で ペグはこのまま整備して使い回す事に決定。



まぁまぁ激安価格で落札出来るギターって これ位あって当たり前 直すの前提で買ってます って人じゃないと手は出すな
なんっすけど 低音弦側がテンションに負けて飛んでしまったんですね. 確実に管理が悪かった って経歴が見えるけど






低音弦側の木ネジが5本 飛んでるけどね?

ナットは樹脂製のようですが 不具合は無いのでこのまま… 溝の調整も2本分 だからね?

ネックは非常に良いコンディションで フレットの錆落としだけで良さそう。

にしても弦高がやたら低い… エレクトリックギター並みに低い。。。 コレは嫌な予感。。。



コレはアコギではよくある事だけど 出品者の皆様は事前告知の義務がある箇所ですね? ブリッジプレートが剥がれかかってます.
弦6本だけでも管理が悪いとこうなっちゃうんだけど なにせ弦12本 弦選びから慎重にならないとこうなります.






案の定 ブリッジがめくれてます。。。 先にMORRIS 小五郎ギターで話した通り

ギターの弦って1t とも10t とも言われる張力があるんで ブリッジプレートが1回めくれると

皆さんが考えてる以上に大変な作業をこなさないと すぐにまためくれちゃう。

それに 12弦ギターって張力も2本分だからね?



分かるかなぁ… 浮き上がったブリッジはエンドピンがボディトップに引っ掛かって下さって それでも引っ張られるから
ピンの本体がトップ板を持ち上げて こういうクセが木に付いちゃった結果ですね. コレは事前告知が欲しかった.






で ココまでシンクロナイズド・トレモロ状態を通り越してフロイト・ローズ状態のブリッジだと

エンドピンの軸がてこの原理でボディトップを持ち上げて 膨れ が発生しちゃう。

まぁまぁ整備の際 膨れは放置してても大丈夫 って話はあるんだけど。。。

実際湿度によっては治まったりしてるから放置しようかとも考えてるけど



モノがレア中のレア物件なだけに モノによっては自作も要求される… 弦高は天然フロイト・ローズのブリッジのせいで計測後回し
修復後に計測しますが 弦高調整が必要なら貴重なオリジナルサドルは削らずに未加工品の TUSQ で自作します.






一応再接着作業で手間にならないように 出来る所までフラット化しておきましょうかね。

で 天然フロイトローズ状態なのでサドル高チェックは出来ず… で全幅90mmの特殊形状なので

TUSQ のブランクを取り寄せて ブリッジを新規作成して オリジナルをキープしておきましょうかね

と。。。 整備メニューは出来上がりました。



さてこの手のペグは精度がイマイチですがメンテナンス効率が大変よろしい. もっとも精度もGOTOH が出て来るまでは標準的
って事でまずは木ネジを2本緩めてヘッドストックから外します.






っつー事で まずはペグを取り外して カバーを外したら可動部分/金属接触部分に

魔法の潤滑剤 東上野のナスカルブをひと垂らし からの馴染ませる… 以上で復活します。

コレを元通りに戻して木ネジで留めたら終了… MORRIS 小五郎ギターで取り外して保管してた

純正ペグ用木ネジが丁度5本残ってたんで 上手い事使い回せました。



ツマミ形状こそ違うけど MORRIS W-20 に装着されていた安物ペグで US高級品のコピーです. 詳細は分かりませんが
国産もあったけど多くが当時の台湾製だったりする… 精度はともあれ 強度はあります 50年持ってるからね?






ただこの作業 あと11個やんないといけないからね?

ギター1本に2本分の労力… 先が思いやられるぜ

っつー事で 今回は卓上に乗せて作業します。

いや我が家の事情で 明るい所で作業したほうが良い 重要部位の作業を行う予定ですから



今回は ややケチケチ作戦で作業します。


 
  


Posted by モッズおじさん  at 13:34Comments(0)おじさんのひとりごと