2021年12月15日
A1284:激鳴りジャパニーズビンテージだから 手間描けちゃう無茶
どうも、モッズおじさんです。
年末 って事で「流行語大賞取った芸人は 消える」のジンクスがありますが スギちゃんは小島よしお同様 消えそうで消えない
絶妙なバランスで芸能界で活動していまして コレはコレでスゴイ事やってんだよ?…
11/1から コロナ再拡大予防対策 でショールームは
フリーのお客様は13:00~18:00 で入店を受付けて
事前予約のお客様は10:00~19:00の間で受け付けて
月曜日と火曜日は引き続き 休日
とさせて頂きます。
もちろんマスクと手消毒も 相変わらず継続してお願いいたします。
尚 マスクと手消毒を拒否される方は入店を拒否させて頂きます。
今年は一昨日 雪対策の風貌を玄関に設置しました. 実はその前日タバコ買いに行ってさあ出ようとエンジン掛けようと
したら掛かんない… 警告灯点灯 でカムシャフトセンサー交換してから設置したんですね.
にしても 第5波で失われた経済を回復させる気運と ここに来てオミクロン株に警戒する機運で
故郷を離れて仕事や学業にいそしむ皆さんは帰郷を控える人が散見 って感じですが
POLANO としても ホントはドーン!と門松供えたい こんな時だからこそ ドーン! と供えたい
けど… 体感ではこんな時だから とか大丈夫だよぉ とかいう人って
パッと見「取れる気がしない」と思わせるのが不思議だったけど 24時間より2時間足りない22時間でMOZZ D-270を漆室から
取り出しまして. 4度目の正直で完了して欲しいモノです.
大体自分を大きく見せたいだけの小心者の見栄 だったりして そういうの皆さんも
スギちゃんのネタ以来久しく見てないんじゃないかと思われますが 皆様いかがお過ごしですか?
最後に見たの 随分前の話だな なんですがそれはさておき
MOZZ D-270 12弦ギターを 湿度を40%台まで調整した漆室から取り出しまして
タイトボンドって とにかく使うの初めてだから 予想外の展開が結構てんこ盛り. 取説で大丈夫 っつってんのに隙間が…
泣けてくる展開ですが それでも強度を確認します 隙間とかは後で考える事にして…
タイトボンドの取説では硬化時間は21℃程度(USは華氏℉ なので℃ に変換)で
8~24時間 だそうで 22時間の時点で取り出しまして… 取れる気がしない。
で 接着具合をチェック入れましたら。。。 隙間が!!!!!
やっぱ圧着させたまんま固着させないといけなかったんだね。
っつー事で購入時に張られてた腐った弦を11本(1本は届いたその日に切れました)張り直しまして… 前回はチューニング
終わってすぐ 前々回は最中にメリッッっつって剥がれたんですが今回は… 大丈夫です.
ところがどうした事か取れる気がしない… 根拠を聞かれると謎だけど 全く取れる気がしない
安定した印象があるんですよ… って事で 接着剤のバリを除去して本体付属の腐った弦をセットして
チューニングを合わせていくと。。。 僅かにミリっと剥離音がちいちゃく数回聞こえて来るんだけど
腐った弦でいつもよりテンション掛かりまくってんのに 取れない っつー。
コレって到着時の状態とほとんど変わらない浮き上がり方で よぉく覗いてみると鍾乳石のように接着剤が柱を作って
プレートを支持している状態. ピンホールからネック側は密着しているんで 剥げずにいますがどうもコレは…
で 本来12弦ギターは演奏しない時には弦のテンションを緩めて保管するのが基本
ですが 今回は接着剤の耐久性を確認するのが目的なんで 丸1日置いてみましたが
。。。かすかな剥離音は鳴りを潜めて 全く問題ない。
コレで完了 でもイイんですよ? 転売するわけじゃないし自分が使うだけのギターだから。
なんと!1弦側はヘラが貫通するほど中空状態. 多分USではこういう状態でも剥がれてないから大丈夫 って言うんだろうなぁ
コレは絶対に 後々剥がれる原因になりかねないんで 追加で作業を やっときます.
でも POLANO 実店舗とこのブログの常連さんならご存じですよね?俺がコレて終わらない
終わるワケねえ ってのが。。。 早速浮き上がった箇所をチェックして
今度は剥がさず 隙間に接着剤を補填して 再接着です。
本業のリペアマンの方々は 70年代国産フォークではサドル剝離が起こったら1回剥がすんですが
テール側は大体これ位の隙間が出来てます. 幸いなのはピンホールからネック側は密着してて その部分だけで弦のテンションを
受け止めてる状態で… そういう見方をすると タイトボンドの接着力 スゴいんです.
それ以外のギターでは補填で修理する場合が多いみたいっすね。。。なにせ70年代国産フォークは
接着剤の強度が弱いの使ってた所が圧倒的に多い ってのがお約束だからね。
1回剥離が起こったら いい機会だから1回全部剥がして最新技術の接着剤にアップデートしましょ
って事なんっすわ。
今回は剥がさずに 養生テープを貼ってヘラが入る所にくまなく接着剤を捻じ込んでいきます って こういう剥離ではむしろ
こういうやり方のほうが一般的ではないかと… 70年代ジャパンビンテージは接着力に難がある接着剤使ってるからね.
っつー事で 一応養生テープでサドルと本体を保護したらヘラで接着されてない箇所をチェック
しつつ 掻き出して均していきます。。。まぁまぁコレはザっとでも構わないんですが
仮でCクランプを充てて 密着できる状態かをチェック… 大丈夫です。
って事で 隙間という隙間に接着剤をヘラで捻じ込んでいきます。
前回行った「続きはWEBで」状態の取説に倣って密着前10分『寝かせ』と圧着後25分『寝かせ』を実行したら半分の接着面で
腐った12弦のテンションを余裕で受け止めてた って事で ブリッジプレートを接着する場合はCクランプは外さないのが吉 と.
全体のおよそ半分にしか密着してなかったのに12弦のテンションに余裕で耐えてたんだから
タイトボンドの接着力 恐るべし なんですが ミリッっつってたのは前回の固着時に
浮き上がってツララ状に繋がったボンドがちぎれる音だったんっすね。。。
ヘラで掻き出すとワラワラ細かいお粉が… 基本 ボンドを捻じ込んで捻じ込んで…
ギブソンのマホネックとかではお約束 のヘッドストックとネックの折れにも対応しそうな強度です 取説通りに接着すればね.
ほかの場所にはタイトボンドの液体にかわが良さそうですが 続きはWEBで.
で 取説通り10分程度寝かせまして… Cクランプで密着 で25分安置 ではみ出したバリを
厚紙で除去したら 湿度40%程度に調整した漆室に寝かせる もちろん今度は
Cクランプで圧着したまんまで。
明日のお昼には作業が完了しています。
湿度40%台の漆室に8時間以上寝かせます 今度はクランプで圧着したままで. 初めての接着剤で都合5回も施行しちったけど
コレで一連の流れが分かりました… ブリッジ難ありで安くなってる MOZZ 6弦が 売ってるんだよねぇ…
タイトボンドの取説だと途中でクランプ外しても大丈夫 ってなってるけど ギターに関しては
クランプは最後まで外さないほうがイイね。
フラットトップのギターでも実は微妙にカーブを付けてるから 浮き上がっちゃうんっすよ。
って事で コレでブリッジプレートがめくれたギターが何台来ても もう大丈夫ですね?
まだ買う気なのかな?