2019年06月21日
A923:POLANO ではテレスコを作らない その理由は…
どうも、モッズおじさんです。
今年はちょっと気候が例年と違って変なんです… 毛馬内周辺は妙な暑さがあって そのクセ植物の育ちは遅れてて
っつー事で季節外れの家菊を缶に活けて… ね?空き缶は決してゴミじゃないでしょ?
今日は平日なんで 12:00~19:00 でショールームやって 明日も同じ時間に開ける予定です。
何ともおかしな陽気の日本列島ですが 北東北はまだ梅雨に入ってないっつー。。。入ったのかな?
妙に暑いし朝晩は妙に涼しい… っつー事でこないだ青森りんご100%ジュースを飲んだんで
キャスティング広場で摘んだ花を空き缶に差して ショールームに飾ってみましたとさ。
修理で預かっているグリップも ちょっと工夫でインテリア… ってワケでもないんだけど 初期ロットで外すの手こずった
SATURN GRIP を本固定しています. 週末には完成する予定です.
普通の家菊(ほぼ雑草)に何の変哲もない空き缶で ちょっと普通じゃない 小洒落た空間演出を。。。
っつー事で バッスン様預かり分の the ‘MISTY MOUNTAIN HOP’ の作業が最終段階で
明後日には完了するでしょう… ちょっと時間が掛かってしまいましたがお待たせしております。
言い訳をさせて貰えば初期ロットなので少々手こずりまして。。。
釣竿屋の POLANO としては テレスコピックをメインに据えるのはお勧めしていません. なるほど携帯性は良いけどメリットは
それだけ… 実はデメリットのほうが多くて深刻なレベルっつー… 内緒だけどね?
さて 釣り暦の浅いお客様を中心に 時に「テレスコは作んないんですかぁ?」と聞かれますが
そんなモン作るワケねえだろアンポンタン… と0.3秒ほど思うんですが そうだ相手は釣竿作りの素人だった
イカンイカン… と思い直すんですが テレスコピックを作らない理由をキッチリと説明しますと
キャスティング用のロッドには向かないから なんですね。
ええまぁ釣り具屋さんで売ってるテレスコは大体波止でのチョイ投げ用で作られてて ルアーでも行けるとかバスも釣れるとか
言うんだけど それは物理的な話で 突き詰めた「釣れる」なのかっつったら… ファミリーフィッシング用だからね?
向かないのに店ではテレスコピックを売ってるのかよ っつったら… その通り。
買った人が勝手にルアーとかに使ってるだけの話で 作ってる側の意図では ない。
先に言ってしまうと サーフキャスティング(投げ釣り)用のロッドにテレスコピックもあるけど
より飛距離を目的とした専用ロッドは 大体3ピースか4ピース程度の 継竿なんですね。
理論上バンブーロッドにスパインが無い っつーのはこう言う事. 紙みたいなカーボンシートをトゥルルン… と巻いて固定するから
スパインがどうやっても発生するように出来てるんっすよ. 図はSHIMANO HP より.
それは何故か。。。 現在のチューブラー(中空)ロッドはカーボンシートやファイバーグラスシートを
マントレル(芯棒)に巻き付けて作製するんだけど 高級機種では巻き始めと巻き終わりが
ピタッと重なるように裁断される。。。けど製作の問題上どうしても数mm巻き始めと巻き終わりの所が
シート1枚分程度 分厚くなる… コレがブランクの『スパイン』の正体なんですね。
投げ釣りでは6色出せないと とか俺はまだ4色しか出せない っつーのは慣例として25m毎に道糸に色が付けられてて
そこから飛距離を算出してるんです… 6色っつーと 150mですね? 上級者は8色とか飛ばせるワケで 竿もシビアです.
キャスティング精度を求めると 当然スパインは一直線に通っていたほうがブレが抑えられて
よりピンポイントにキャストできるし パワーロスが抑えられてより遠くに飛ばせる竿になる と。
ところがテレスコピックは伸ばす度にこのスパインの位置がズレるから 竿にブレが生じやすい
っつー事で 200m以上飛ばすサーフキャスティングロッドでは 良い竿ほど継竿なワケで
投げ釣りの理論を取り入れて POLANO では敢えてバンブーロッドにスパインを入れた っつってるのはキャスティングの精度のためで
それだけで釣り手を選ぶ キャスティング・マスターのためのロッド って側面があるんっすよ.
FFロッドに至っては テレスコは実質ゼロだからね?… 以前数社が出してたけど
ブレブレなダメ竿で… 全然普及しなかったのは そういう事情があるんです。
だからね「俺はテレスコのほうが腕に合ってる」とか通ぶってっる人は… 正直眉唾モノっすね。
間違いなくキャスティングで変な癖が付いてしまうのは明らかなワケで。。。
どう考えてもブレッブレの竿が腕に合うとは思えないんっすよ竿屋の俺としては。