2016年06月20日
A057:Blanks β
どうも、モッズおじさんです。
癖がないセミ・スウェルバットの the ‘Mk. 1’ は渓流でイワナ・ヤマメを釣るのに適したロッドなんっすけど
商売目線で見れば 6ft っつー言葉の響きが「短か過ぎね?」っつー印象をお客さんに与えているのもまた事実
the ‘Mk. 1’ はロッド・アクションだけで言えば癖のない万人向けの Moderate-Fast Action で
設定を6ft08in DT4 っつー手返しの良さと中近距離に打ち込む事を前提にしたロッドっすね。
実際ドライフライをフリーストーンで打ち込むには快適なロッドで。
ドライフライ・ジャンキーの俺としては マジ気に入ってます。
the ‘Mk. 1’ のテーパーデータをソリッドグラスに変換してさらにショート化したBlanks Ω でルアーロッドまで作製
安価にthe ‘Mk. 1’ の性能を楽しめるよう工夫したんっすね
癖のない万人受けするAction っつーのは他の釣りにも応用が利くっつー事で
ロッド長を調整してBlanks Ω になったワケっすね
the ‘MISTY MOUNTAIN’ やルアー・ロッドの the ‘MISTY MOUNTAIN HOP’ のブランクっすね。
ただし『癖がない』は同時に『個性がない』に直結するワケで。。。
渓流FFでは8~8.6ft DT3 っつーのが不文律 ソリッドバンブーだと1ft程度短いのが一般的 お客さんが求める物とは
チョイ短いしチョイオーバーパワー ドライフライ釣り上がりなら一番バランスがイイと思うんっすけどね
それに the ‘Mk. 1’ のセール上の問題点として予測していた『ロッド全長』『ライン番手』に商業的改良を
とは思ったんっすけど… the ‘Mk. 1’ は好ましいドライフライロッドであるっつー自負と
客に媚びるだけの一貫性のないロッド作りは信頼を損ねるだけ っつー側面から
『大幅なモデルチェンジをするなら新しいモデルで作ってしまえ』っつー。。。
東北ではDT3 だと「イワナに太刀打ちできるの?」なんっすけど首都圏中京圏関西圏ではDT3 が適正 と雑誌に書いてある
釣果経験が少なければ少ないほど実戦より他人の情報に支配されるワケでして…
っつー事で the ‘Mk. 1’ はドライフライに寄せたより実践的な虚飾を排した方向にアップデートして
7ft00in DT3/4 2pcs. 2top っつーいかにも首都圏中京圏関西圏のFFロッダーさんが喜びそうな
別バージョンの the ‘Mk. 1’ をニューモデルとして新設する事にしたんすよ。
オリジナルの the ‘Mk. 1’ との大きな違いはと言えば長さと番手と…
真竹を取り寄せたのは Blanks β を作製するため それだけです 実際真竹は購入してもトンキンケーンの3割以上安い
胆沢平野・北上辺りが北限と言われていて入手も容易 でコストダウンも望めるんっすよ
材質です… ニューモデルでは真竹を正式採用します。
ご存知の通り真竹はあらゆるジャンルの和竿で穂先に好まれて使われるほど
しなやかで追従性の良い特性を持ち トンキンケーンより軽量に仕上がります。
反面素材の肉厚がトンキンケーンほど厚くなく繊維密度も薄めで高番手ロッドには不向きだと
トンキンケーンより肉厚も薄く繊維密度も薄い 使える所が少ないのも真竹の特徴 もっとも繊維の寿命は特筆モノで
かのエジソンが電球のフィラメントに日本の真竹繊維を使ったのが全てを物語っているっつー
高番手に対応させるための技術もありますが真竹の特性を殺すという指摘もあるので
POLANO では低番手限定の素材として真竹で組んだブランクを
Blanks β(ベータ) と称して
まずは the ‘Mk. 1’ の別モデルとして製作する決定をしました。
SPITFIRE に装填するグリップは…只今検討中 the ‘STiNG’ のグリップが一番軽量で真竹の『軽さ』とバランス良さそう
色々検討してみます
モデル名は… the ‘Mk. 1’ - SPITFIRE(ザ・マークワン・スピットファイア)。
今の所工房渡し販売価格は ¥35.000~40.000- の間で検討しています。
the ‘Mk. 1’ オリジナルを値上げした分 SPITFIRE で補うつもりなんっすね。
っつー事で the ‘Mk. 1’ ファミリーがまた増殖しちゃいますわ。
そのうちBlanks β のトラウトルアーロッドを作る…かもね。