2016年06月18日

A055:the ‘MOD’



どうも、モッズおじさんです。






今 POLANO ではドライフライとウェットがマイブーム的なんっすけど 元々好きなんっすね俺。

でイマージャーの釣りとなるとナチュラルドリフト&ドラグフリーだけじゃ対応し切れない

イマージャーってのは幼虫が成虫になる過程の状態で 水面を漂ったり水面に浮こうとしたり

っつー動きなんでスイング&ターン(扇引き)が有効な場合が多いんっすよ。



例によってベントカーブシミュレーションを ピンクの線がキャスト時のFARIO CLUB… PEZON の名誉のために追記すると
MHをM使用的なブランクなので意外とペナンペナンじゃないけど 適正番手を乗せたら… 青はHARDY ウェット・ロッド


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っつー事でウェットつまりスイング&ターンで弾かれにくいロッド、っつって設計を練ってたワケっすけど

日本の順当なロッドビルディングの常道から考えると…FARIO CLUB みたいなFrench Action

なんっすけど。。。パラボリックはキャストに変なコツがいる

変な癖付くと後で苦労するんっすよ、ねぇ。。。



アトランティック・サーモンロッドの代名詞っつったらHARDY the ‘WYE’ なんっすね ウチには1927年製があります
コレを渓流用ロッドにシミュレートしたらさぞかし使い勝手の良いロッドが仕上がるかと思いきや


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っつー事でHARDY のサーモンFFロッドを渓流用にデチューンしたモデルをシミュレートして

色々検討してみたんっすけど。。。ウェットの釣りはアトランティック・サーモンで熟成してるからね?

それだけにウェットでは最強 だけどナチュラルドリフト&ドラグフリーにはティップが雑すぎる。

メンディング掛けたらラインで水面叩いてサカナ散らしちゃうよ。



典型的US Action の the ‘Mk. 1’ はメンディングとヒットの衝撃を検討して典型的な柔らかティップを売りにした Tip Top
この追従性の良さがルアーでも嬉しい内容で the ‘MISTY MOUNTAIN HOP’ に繋がるんっすね


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っつー事でLEONARD やGARRISON やPAYNE やP.H. YOUNG みたいなUS Action の柔らかティップが

どうしても必須項目になるんっすよ。

小手先の動作でラインを操作して流れを交わす、が出来ないと渓流では厳しいっすね。

ドライでのアタックを吸収する穂先、ってのも重要だし。



シミュレートで比較… 青の the ‘Mk. 1’ と比べるとピンクのロッドは手元から曲がってますね PEZON のようなバットです
ティップから1/3~2/3の間に張りを持たせてティップが柔らかめなのが 伝わりますかね


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柔らかティップを備えながらバットの手元から加重に合わせて追従する

そうすればウェットのライン抵抗を吸収してからの take で弾かれる率はぐっと減る…

で2段ショックアブソーバー装備のBritish Action を採用したんっすね。

それが the ‘MOD’ なんっすわ。



既にHARDY がPOLANO の欲しがるロッド・アクションを実現してたんっすよ 悲しいかなHARDY はコレクター要素が強すぎて
日本ではサカナを釣るためのロッドとして秀逸である事が広く理解されていないのもまた事実…





それのどこがBritish Action だよただのUS Action とFrench Action の雑種じゃねえか

とブログで恥ずかしげもなく1人称『小生』で始めちゃう痛いHARDY コレクターとか騒ぎそうだけど

実はネタ元、 HARDYの歴史的傑作ロッドのひとつ the ‘MARVEL’ だからね?

。。。これ言うとたいていの人、黙っちゃうの。



戦前の HARDY FLY & HUNTING SHOP そりゃあやるからにはウジニッキやグラッドストーンやモランなんかを目標にするけど
俺ごときなんかまだまだ…


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HARDY のロッドをコレクター言語じゃなくて竿屋の言語で表現しただけだからね?

もちろんHARDY のCullum Gladstone や故Tom Moranみたいなレベルに達するにはとてもとても…

で the ‘MOD’ では落ち込みや淵で小型ウェットが使える程度に留めて

ドライフライ+ニンフがメインのロッドで考えてるんっすよ。



岩手でも渓流入るとジムニーと軽トラ率が異様に高かったワケっすけど 軽トラだけならマルチピースは考慮する必要…
あるかな? 小移動の時助手席でロッドの置き場に 困ったからね?


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今度作製する the ‘MOD’ をウチのメインラインに乗せるために検討したもうひとつの要素が 3ピースなんっすよ。

なにせ東北渓流フライフィッシャーは異常なまでにジムニーに乗ってるから…

軽自動車規格なだけに狭いんっすよラゲッジスペースが。

複数で釣行 となると結構邪魔になっちゃうんっすよ2ピースは。



the ‘Mk. 1’ を1年強振ってみて感じた欠点を the ‘MOD’ で補うわけっすけど the ‘Mk. 1’ はさらにバリエーションが増えます
Moderate-Fast Action のロッドとしてはかなり使いやすいからね?


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っつー事でPC上のシミュレートで話せるのはこの位っすわ。

ショールーム&バンブービルディングスペースが整ったら早速着手しますわ。

ゆくゆくは9ft以上の本流ウェットロッドも組む予定っすけど

まずは the ‘MOD’ と the ‘Mk. 1’ を作製します。



そう言えば the ‘Mk. 1’ にも若干のマイナーチェンジを 入れるんっすよ。


 
  


Posted by モッズおじさん  at 13:57Comments(0)POLANO ロッドの特性と設計のあれこれ