2021年02月27日
A1215：Dunhill 系 FLAKE は どう美味しいの？
どうも、モッズおじさんです。
工藤新一くんも真似しているけど新一くんには現在コピー不能なのが 推理中のHolmesは丸まってパイプを燻らせながら
事件を紐解くのが正しい姿. 新一くんは高校生で まだパイプ燻らせたらダメだからね.
黒いタバコ葉 っつったら Sherlock Holmes が愛飲していたとされるオランダの
Black Shag ですが 概してタバコ葉ってのは漬け込んだり熟成させると色が濃くなって黒くなる
雑に言うと濃ければ濃い程 濃密で重厚な喫味になる
って考えてもあながち間違ってないワケでして
例によって喫煙の話なんで
未成年者と禁煙ファシストとユーゲントは『続きを読む』はご遠慮ください。
前にどっかの初心者が『ニコチンの味が…』って講釈垂れてたけど
ニコチン自体は無味無臭です念のため。
俺の Bewlay って Sasieni だぜ って自慢したい… から触っていくんです ハイ自慢です. そしてその Bewlay by Sasieni と
相性バッチリなのが FVF を上品に仕立てたような BLACK FLAKE をより引き立ててくれまして
っつー事で今回は Sherlock Holmes が愛飲していた設定の黒いタバコを彷彿とさせる
Robert McConnell の BLACK FLAKE から話を始めましょうか。。。
以前にもこの銘柄は紹介してますが 去年手に入れた Bewlay (Sasieni Made) との
相性はバッチリで 実に濃厚で 実に旨いブレンドなんですね。
Dunhill DARK FLAKE は元々FVF同様ストレートヴァージニアを熟成させた奴 だったんだけど途中からレシピが変わって
ヴァージニア＋ペリクになって… 高価なペリクが入手出来ていろんな銘柄で ガンガン使っちゃったんすねDunhillは.
と。。。Bewlay とはいえ俺 Sasieni 喫ってるぜ を自慢したいだけで話に出してみたんですが
詰めている BLACK FLAKE は 例によって Dunhill のレシピをコピーした正規コピー品の奴で
例の1980年代大阪パチモン臭を感じる奴ですね？
オリジナルは Dunhill DARK FLAKE でして
UK等ではPeterson で再版されてる DARK FLAKE ですが こちらもアメスピが管理している高価なルイジアナ・ペリクの
レシピでして Samuel Gawith で言えば FVFになりそうなネーミングだけど St.JAMES FLAKE なんですね.
UK/EU/US では Peterson が復活させてる銘柄だけど日本では取り扱いが無い奴 で
日本では大阪パチモン臭を選ぶしかないんだけど… コレが侮れない。
オリジナルの Dunhill は元々ヴァージニア葉を熟成させて喫味を出していたこのレシピを
ある時期からヴァージニア＋ペリク に変更しているんですね。
Robert McConnell の BLACK FLAKE はペリク変更前の Dunhill レシピを採用してまして まさにFVFの路線とドンズバです.
Samuel Gawith との大きな違いはレモンヴァージニアと思われる酸味が隠し味で効いて 上品な印象を与える… と.
Dunhill から一切合切を引き継いだ Peterson でもヴァージニア＋ペリク なんですが
Robert McConnell では ＋ペリクに変更する前の ヴァージニアの熟成レシピを採用してて
Peterson との差別化を図ってるんだそうで 喫う側から言わせるとこれまた
とんだめっけもんなんですよ。
まずは縦繊維に沿って2つ折りだったのを3つ折りにして 繊維に垂直に2つ折りに… と変更したら最後まで結構上手く
喫えまして… 最初はGROUP 1 相当の火皿でもスッカスカで 不安になるんだけどね？
熟成ストレートヴァージニアって Samuel Gawith FULL VIRGINIA FLAKE が代表格で
逆に言えば 無着香の熟成ストレートヴァージニアって これ位しかない だけに
入荷が不安定な現状では BLACK FLAKE は実にありがたい。
少々レモンヴァージニアの酸味が主張してるけどね？
こちらは元からストレート・ヴァージニアの FLAKE でして… ど定番ですが如何せんパイプ始めた直後にDunhillパイプタバコ
製造停止 で長い事Dunhillロスが続いてたもんで 今更ようやく手を付ける事が 出来たんです.
っつー事で BLACK FLAKE（感想は既に記述済みなので割愛） で好印象だった流れで
Dunhill (Peterson) FLAKE も今回買ってみたんっすよ。
こちらはもっと熟成度の浅い奴で Samuel Gawith の BEST BROWN FLAKE に相当する銘柄で
封を切ると ほぼ ROYAL YACHT と同じオイニーが。。。
販売初期は LIGHT FLAKE っつー銘柄だったんだけど あちらの法律で毒性がライトと誤解を与えるから LIGHT 表記は禁止
ってのに従って ひと言言い切りの FLAKE になった らしいっすよ.
いや一説によると ROYAL YACHT とほぼ同じレシピで 着香か非着香か と
刻んでるか FLAKE か の違い位しかないらしいっすよ。
俺はあの梅の プラムの着香が徐々に鼻についてROYAL YACHTは喫わなくなっちゃったんだけど
BLACK FLAKE の実績から 結構期待値はグングン上がってるんです。。。
GROUP 1 相当ではない そのまんま GROUP 1 に1枚を詰めるとこの通り… スッカスカです. ね？びっくりするでしょ？
最初は不安になりますが コレでイイんです. いや折り返し面を上にしたほうがストレスなく喫えるんです.
っつー事で1970年製 64 Dunhill GROUP 1 に詰めまして… Dunhill のFLAKE は
均等の大きさ厚さに切り分けられてる奴で Samuel Gawith みたいな個体差が希薄 なだけに
Bewlay (Sasieni) で工夫した 縦繊維に沿って3等分に折ってから縦繊維に垂直に2つ折り
で詰めると… びっくりする位にスッカスカ
通常のリボンカットでも着火すると膨張する ましてや圧縮してあるFLAKE だと露骨に膨張して 煙道を塞ぐほどになるし
スッカスカ過ぎると今度は過燃焼で辛くなる… 適度なタンピングをチョイチョイ加えると 安定して美味しく喫えるんです.
いやコレでイイんです… 着火すると圧縮されたタバコ葉がほぐれて膨張するからね。
実際には垂直に折った折り返し部分を上に詰めて さらに少しだけ軽く押し込む で
最後までストレスなく喫えるんです… 逆やると 後半で煙道が塞がれちゃうほど膨張するからね？
。。。 と Bewlay (Sasieni) で体得した自己流で FLAKE を詰めまして
こういうのをヘイタイプって言うのかな？ ほど良い甘味と爽快感が口ン中で広がって… まさにクールミント嚙んでるような
それもガムより抑えられた感じで 絶対に飽きが来ない. まさに穏やか.
コレがまた… フルーティーな BLACK FLAKE とは対照的な あっさりとした喫味で
元々は LIGHT FLAKE って銘柄だったのが良く分かる… 甘味酸味スパイシーどれもが軽い。
けど BLACK FLAKE と比較しての話で もっと的確な言葉を探すと
… 穏やか。
中間から中盤に掛けて甘味が徐々に主張してくるけど その速度も非常に穏やかなのがFLAKE で それでも気が付くと
結構な甘味が来るんです. コレがまた ベリー系の甘味ってのが実に穏やかなのが FLAKE でして.
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そうっすね 軽いんじゃなくて穏やか っつったほうが的確で ニコチンは強め。
おまけにFLAKE のくせに割とまめにタンピングしないと火が消えちゃうし
あんだけスッカスカだったくせに後半ではニードルで軽く穿らないと葉っぱが詰まっちゃう
チョイと手軽さには欠ける FLAKE ってのは BLACK FLAKE と併せて そうなんですが
高価なペリク採用前のレシピ って事で FVFとキャラが良く似てる FVFの尖った部分が研磨されてるような喫味で
甘味はこちらのほうがどぎつい BLACK FLAKE はドンズバで 俺の好みなんです.
ぶっちゃけ 個人的なフルボディ好きって嗜好から濃厚なほうの BLACK FLAKE を選んで
FLAKE はパスする… ってのが俺の常道だったんですが コレは両方常喫コース。
特に FLAKE が意外と複雑な喫味で 軽く感じる割に喫い終わった時の満足感は極めて高い。
やっぱ 軽いんじゃなくて『穏やか』なんっすよ。
クールミントからベリー系の甘味の FLAKE に対して FVF系の刺激と蜜のような甘味からのキャラメル系の甘味が支配する
BLACK FLAKE … どちらもGROUP 1 の火皿がジャストフィット って言うと高騰しちゃうんだよなぁGROUP 1.
ところでFLAKE はRobert McConnell からも出てて 通常はPeterson より安い
んだけど！ FLAKE は Robert McConnell で売価2.400円 Peterson で2.450円
50円しか違わない っつー。。。
価格差は… 言うほど穏やかではないようで。
禁煙ファシストには こういう大人の楽しみがなくて 残念ですな。
