2021年01月02日
A1198:もうひとつの ヴァージニア+ラタキア
どうも、モッズおじさんです。
スクエアシャンクに斜めに加工されたボウルリムが持つ者を唸らせる見事な仕事 な GBD NEW STANDARD 9489 ですが
ぶっちゃけ俺の好みではないシェイプ だったけど… 気になるV+Lブレンドを詰めてみる事にしまして.
さて先日入手した GBD NEW STANDARD 9489 ですが Dunhill で言うGROUP 4 程度
って事で… 前々から気になってた Robert McConnell LATAKIA MIXTURE 1848 を
取寄せてみたんですよ。。。 コレは MY MIXTURE BB1938 のコピーブレンドで
俺の「大きな火皿はラタキア向き」の方程式にカッツリ当てはまるワケでして
例によって喫煙の話なんで
未成年者と禁煙ファシストとユーゲントは『続きを読む』はご遠慮ください。
そうなんです 先日触れたラタキア渇望はこちらの予想を超えて重症で
結構厚めに取り寄せたんですが コレもそのひとつで
この手の葉組は SamuelGawith COMMONWEALTH と BALKAN BLEND が思いつきますが
こちらはブラウン・バージニアに加えてオレンジとレモン・バージニアが目に付いて やや明るめな印象なんです.
ブレンド内訳は ヴァージニア+ラタキア… 以上! と真っ先に思いつくのが
Samuel Gawith COMMONWEALTH ですが… パッと見ると 1848 には
時折黄色い葉っぱが見え隠れしてて レモンヴァージニア が大きな違いのようでして。。。
コレ入ってると 酸味が混ざって高級感を醸し出すのがセオリーだよなぁ
諸先輩方のレビューを見るとラタキアっつーと必ず『正露丸の臭い』と書かれてるけど アレは日本薬局方木クレオソート
っつー成分の臭い らしいっす. いやいやいや… 今まで俺はそんな匂いは感じなかったけど
あとヴァージニアとラタキアの比率がどんなモンか… SGだと5:5の COMMONWEALTH と
7:3 の BALKAN FLAKE では喫味がまるで別物… って事で早速詰めて喫ってみますと
おや?。。。。。。 コレは。。。 コレか?。。。。。。 コレみたいだね。。。 諸先輩方が言う
正露丸の匂いって。
正露丸の臭いは着火直後だけで 徐々に薄まっていくんっすよ. その代わり甘味主体の酸味がちょうどヨーグルトのように
フワッと口の中に広がって たいていの人は「爽やか」とすら感じる奴ですね? とても上品.
他のラタキア物では感じられなかったラタキアの正露丸臭って LATAKIA 1848 で
初めて感じた。。。 けど そんな嫌な感じじゃなくて 着火直後にこそ感じるけど
火が落ち着いた前半からヨーグルトのような酸味と甘味が覆いかぶさって じきに感じなくなる。
もちろんラタキア独特の薫香は最後までしっかりと感じるんだけどね?
元々はDunhillが1938年にリリースした BABY’S BOTTOM の復刻版で MY MIXTURE BB1938 と再リリースしたモノをコピー
っつー 少々ややこしい経歴なんですが 赤ちゃんのお尻って…あたしゃあ壇蜜のお尻のほうが… 小遊三です.
ラタキアにも産地が点在してるから 多分産地で正露丸臭だったりタイヤ館の臭いだったり
色々違ってくるのかな と思いながらも明らかに Samuel Gawith とは違う 上品な喫味で
仄かな酸味ってのは品格を上げるもんだね とつらつら思う。。。
そして何のストレスもなく 自然に喫い続けると中盤辺りから
復刻版Dunhillすら喫った事無いんだからもちろんオリジナルと比較なんかできなんだけど 満足感のいく軽さなんですね.
甘味の裏側の酸味が心地良くて 自動で上品と感じさせる喫味なんです.
喫味がベリー系に変化して 甘味にやや柑橘系の深みが加わる… コレもイエローヴァージニアの
なせる技。。。なのかな??? Samuel Gawith では野趣さえ感じられるけど
LATAKIA MIXTURE 1848 は品が感じられる… で気が付くとスルスル喫ってる。
もっとも終盤になると どちらも少々粗雑な『タバコ感』が最強になるんだけどね?
こないだ手に入れたCharatan’s LUMBERMAN はごく当たり前とばかりにアルジェリアン・ブライヤーで作られてまして
独自のエアキュアリングで独特の芳香が際立って… コレはDunhillより売れるわな.
コレは特別に喫うタイミングを決めて喫う っつーより特に身構える事なくシレっと喫う
日常喫い用 って感じで付き合えるブレンドっすね。。。 意外と軽いし。
で 今回入手した GBD のパイプは… Barling’s やCharatan’s LUMBERMAN と Fairway 同様
ぶっちゃけ古すぎてもはや木目だか顔料のハゲだか分かんなくなってる Barling’s は 果たしてブライヤーかメシャムかすら
分かんなくなってましたが アルジェリアン・ブライヤーの芳香でブライヤーと分かった次第でして…
パイプの火皿から共通の イイ匂いがする… 露骨なまでの アルジェリアン・ブライヤーっすね。
今や伝説が独り歩きしているアルジェリアン・ブライヤー製パイプが
どうした事か俺の手元に増えてるんっすけど。。。
まぁまぁコレは 譲って下さる皆様から頂いた幸運 って事で
ぶっちゃけ俺のカラーではないタイプのシェイプですが まじまじと眺めると見事なグレインに細密な加工それに喫いやすい
煙道とステムの処理 それに軽い… と気に入る要素のほうが遥かに高い 良いパイプです.
アルジェリアン・ブライヤーの悲しい歴史も噛みしめて 大事に使い倒していきますが
元々 Pre. Cadogan のGBD はDunhillやComoy’s と引けを取らない と言われてますが
軽い ブレスコントロールのしやすさ 咥えやすいステム 精度の高い造形… と
非の打ち所がない。
「このパイプには試しにこのブレンドでも ま いっか」と半分投げやりもう半分は何にも考えない で詰めた組み合わせ
ですが 結構黄金律な 誰でもラタキアを楽しめる組み合わせになってました. 喫い倒してしまう 予感です.
オマケに過小評価され過ぎてるからエステート(中古)の購入価格も手頃で 満足度が高い。
っつー事で 今回は除夜の鐘を聴きながら年越しコナンくん見ながら でゆったりと喫ってましたが
日常遣いでガンガン行けるパイプに 日常喫いブレンドを詰めたっつーこの偶然!
コレは… 結構人様にお勧めできる黄金律でしたわ。
禁煙ファシストには こういう大人の楽しみがなくて 残念ですな。