2020年08月02日
A1142:好成績過ぎる オールラウンダー
どうも、モッズおじさんです。
実は6月から取り寄せて ずーっと喫ってたんだけど 何だこの喫味は… とずーっと考えて答えが出せずに今月も買った っつー
表現が難しい銘柄があったんです… ようやく紹介する日が来ました.
前回までのパイプの話の流れだと Dan Tobacco THE MALLARD の話をする順番だけど
6月に取り寄せて ずーっと喫ってて7月にも取り寄せといて ワケあって触れてないのがありまして。
コレがまた。。。 なんとも表現しがたい喫味だったんですが
ようやく紹介できる日が来まして
例によって喫煙の話なんで
未成年者と禁煙ファシストとユーゲントは『続きを読む』はご遠慮ください。
いや Samuel Gawith が生産低下する前から常々考えてたんっすけど 朝のパイプに昼のパイプ
それに夜のパイプ のそれぞれの合間に喫うパイプ ってのが欲しいなぁ と。
全くダメ ってワケじゃなくて 季節や体調によってはモノっすごく美味いと感じるし要らねえなぁ… とも感じるんです.
以前触れた通り バーレーには独特の「キック」があるんで そこから来る軽金属的な舌触りが…
いわばオールラウンダーな奴で Peterson SHERLOCK HOLMES やAmphora FULL AROMA
それに HALF AND HALF ってのもある… けど。。。 皆様気付きました?
これ全部 バーレーが入ってるんです。
俺はどうにもバーレーってのが。。。 体調によっては厳しく感じられて。
COMMONWEALTH と HALF AND HALF はヴァージニアと同比率でラタキア/バーレーをそれぞれにブレンドしてて
St.JAMES FLAKEは強烈キャラのルイジアナ・ペリクを少量ブレンド… で実用的な喫味の傾向を知るには良い銘柄なんです.
それに知的好奇心ってのもありまして。。。 バーレーとかラタキアとか ぶっちゃけよく分からん
けど ヴァージニアと単体でブレンドした銘柄だと 最低限のキャラクターは把握できる
ラタキアだと COMMONWEALTH、バーレーだと HALF AND HALF
ペリクだと St. JAMES FLAKE。。。 で大まかな喫味だけは 理解できるんです。
そうなんです オリエントってのはバルカンブレンドでは不可欠だけど オリエントの特性って言われると 実は何にも分からん
っつー事で ネーミングに大胆な大阪パチモン臭を感じる 5 YEAR MATURED VIRGINIA を買ったのは6月の事.
ところでオリエント葉は? っつーと。。。 コレがまた 意外と分かってるようで分かってない。
で 気になったのが Robert McCornell 5 YEAR MATURED VIRGINIA っつー
明らかに Dunhill 3 YEAR MATURED VIRGINIA の80年代大阪パチモン文化的な響きの
喫味の旨さより存在の胡散臭さが先に立つブレンドですが
最初に封を切って チョコレート臭を感じる… で紙を剥がすと 御覧の通り紙にベッタリ張り付く葉… 結構糖度が高い上に
湿ったブレンド ってのが良く分かります. コレは甘いもの好きにはたまらんだろう と期待が持てる.
蓋を開けてみると ヴァージニア+オリエント っつー。。。ありそうなんだけど日本では唯一無二
実は 5 YEAR MATURED VIRGINIA だけがリリースしてる葉組なんです。
で Dunhillより2年長く熟成(mature)させたっつー Robert McCornell のを
6月からずーっと喫って喫味を確認してるんですが。。。 どうも掴み所が分からん。
Dunhill のコピー って事でファインカットと呼んでいい程の細いリボンカット. なるほど火付と火持ちの良さは相変わらず
だけど 驚くほど上品で控え目な甘味で… この控え目な感じが 表現の難しさの原因でもありまして.
いや 上品な甘さなんですよ 旨いか不味いかなら確実に美味い で喫いやすい
なのに! どう表現したらいいのか。。。 ブラウン・ヴァージニアがベースなんで
甘味の輪郭はハッキリしてて 適度なチリチリ感 程良く抑えられた青臭さ で
序盤は SHERLOCK HOLMES に似た喫味 なんだけど。。。
マジでひと缶喫い尽くして 他のヴァージニア系ブレンドとの差異を記せ と言われても… 美味しいヴァージニア系の銘柄
としか言いようがない… ただ「また喫いたいなぁ」で喫い尽くして買い足してるんだから 美味しいタバコ は間違いない.
これが最近になって良く分かったのが オリエントには独特の土臭さと 程良い渋みと
燃焼の良さがある。。。 で ようやく導き出したのが
濃いめのダージリン紅茶 ミルクなし 角砂糖ふたつで
あんまガチャガチャ掻き回さない… コレだ!
紅茶と合わせて飲んでみた時にテイストがフラットになって ようやく分かった… 非常に紅茶な喫味で 茶葉を喫ってるみたい.
どちらかというとフル~ストロング好きの俺としては いつもなら物足りない と別の銘柄に気が移りそうなのが通常ですが
この表現に辿り着くのに1缶丸々喫っちまったぜぇ。。。
コレが 中盤になるとヴァージニアのスカーっとするチリチリ感がグイグイ前に出てきて
甘味も増すんだけど 同時にヴァージニアとは違う 苦みというか渋みというか…
コーヒーや紅茶で感じられる あの程度の奴がふんわりと顔を覗かせて
Dunhill で言う GROUP 4 以上の火皿で喫うと丁度良い… オリエント自体がバーレー同様着火剤の性格も持っているらしく
ちいちゃい火皿だとすぐボウルが熱くなる… パイプを1本ダメにする熱さになるんで要注意.
後半から終盤には その全てが混然一体となって… ちょうど角砂糖溶かし切ってなかった
濃いめの紅茶の底のほうを飲んでるような… でも本物の紅茶や FULL VIRGINIA FLAKE のような
グイグイ来る喫味 ってワケじゃなくて 程良く抑えられてるから 飽きが来ない。
フルボディ~ストロングなタバコの後だと 特にバランスが良くて楽しめるんです。
フル~ストロング好きの俺でも アクセントでコレくらいの喫味の奴が欲しくなる… 合間に入れるととても重宝な奴で
加湿さえ怠らなければ とっても理想的なオールラウンダーです.
値段も手頃でルームノートも抑え気味の甘い香りで 結構パーフェクトなリリーフエース
だけど難が無いかと言えば… 乾燥するとヴァージニアのピリピリ感がどぎつくなるので加湿は必須。
加湿さえ管理できていれば Dunhillで言う GROUP 3~4 で しみじみ楽しめる。
意外な所に 意外な喫味のオールラウンダーが 居てました。。。 いや 居たんで おまんがな。
禁煙ファシストには こういう大人の楽しみがなくて 残念ですな。