2019年12月29日
A1035:ガンガン使い倒すDunhill 仕上げます
どうも、モッズおじさんです。
売主様は兵庫県のほぼ中央で広く古物を扱う骨董商で 状態によっては割とバッサリ切り捨てるように売り切っちゃう
タイプのようで インテリアとして見栄えが悪いと判断したのでしょう… 確かにキッタネエ.
さて¥1.300-の『壺』の壁飾りのオマケで付いてきたDunhill 5桁シェイプナンバー2本ですが
。。。いや 650円のDunhillを2本買ってオマケが『壺』の壁飾り かな?
。。。。。。いや それぞれを434円で買ったのかな?
とにかく 破格値のDunhill 2本を喫えるように手入れしていきましょうか。
例によって喫煙の話なんで 未成年者と禁煙ファシストとユーゲントは『続きを読む』はご遠慮ください。
っつっても 状態が悪いのは外郭だけで 火皿から煙道それにビリヤードのインナーチューブは
非常に奇麗で ほぼ喫われていない 飾られていたパイプだったようでして…
本来は塩を詰めるのを脱脂綿で代用したDAメソッドで24時間 カーボンを溶かしてふやかします. 煙道とインナーチューブには
エタノールを浸したモールドを ホワイトスポットは念のため水溶性ボンドで保護膜を施しておきます.
昨日入手して詳細を確認したら早速 脱脂綿を火皿に詰めてエタノールをヒッタヒタになるまで
注入してから24時間安置 のDAメソッド… 本来は塩を詰めて行うSAメソッドの応用で
この程度の喫煙履歴ならDAメソッドで充分前のオーナーの臭いは消せますね。
っつー事で 喫煙に必要な個所はコレで充分。
この Dunhill ペストにでも掛かったか? っつー風体で オマケにステムから徐々に褪色がひどくなってボウルは惨憺たる状態.
USの自動車カスタムでラットロッドってのがあるけど そういう方向でメンテするにもエグ過ぎる状態…
気になるのは少々目を覆いたくなる汚れと表面の劣化で… 劣化っつっても埃被って
艶が完全に死んで オマケに色焼けのように2トーンカラーになっちゃってる点で
挙句油のような物が飛び散った痕のようなスポットが…
コレがネズミのおしっことかだったら結構ヤバい奴。。。
エタノールをヒッタヒタに浸した脱脂綿は24時間経過すると結構なヤニを吸い取りまして… ついでに外郭はエタノールで
拭き取ってから椿油でじっくり汚れを浮き上がらせて 拭き取る…
中古品はそういうリスクも考えないと… っつー事でボウルとシャンクはエタノールで
拭き上げて乾拭きして からの椿油を塗り込みまして。。。
エタノールは汚れ落としと殺菌と除菌で 椿油は保湿と汚れ落とし ですね?
そして椿油は塗って少し置いたらすぐ拭き取っちゃうんです。
カナディアン 41091 をリーマーでゴリンゴリンやると… それなりにカーボンが不完全燃焼のタバコ葉と共に削ぎ取れました.
それなりに使用されていたみたいですが 個人的にはもはや『楽勝コース』の範疇になりまして… 成長したモンです.
で DAメソッドで24時間置きまぁしたぁ~… でリーマー等でゴリンゴリン隔壁のカーボンを
削ぎ落とす… なんっすけど カナディアンのほうは意外とカーボンが付着してました。
それでも俺が今まで削ぎ落としてきた過去のパイプ達と比べると 相当可愛い状態で
『なんにもついていない』に等しい量でして…
ビリヤードはまぁ奇麗なモンで なんにも引っかからない カーボンはごくわずかで 外観さえ保管が上手く行ってたら
他の70’s Dunhill 同様 2万円前後で取引されてた個体 ってのが分かりますね.
ビリヤードに至っては自他共に認める『なんにもついていない』に等しい量で洗浄完了です。
カーボン落としの最中に ステムをオキシクリーンを溶かした溶液に浸して30分
コレを Oメソッド っつーんっすけど どれもこれも 以前から紹介しているメンテ方法ですね?
で ステムをもうチョイ浸しておかないといけないんで
椿油は便利な代物で 髪の毛も塗ってしばらくしてからお湯ですすぎ落すとしっとりするだけじゃなく 汚れも落とすんです.
パイプにも効果的で あの黒死病のような斑点と色褪せをリカバリーしてみようかと…
状態が決して良いとは言えなかった外郭に 更に椿油を塗って1分ほど安置したら拭き取り
で 更に汚れを落としまして…
椿油でも多少は艶が出ますが 艶出しには蜜蝋かDunhillやSavinelli が出してるポリッシュで
近いうちにDunhill のポリッシュ 入手します。
椿油を拭き上げて ステムをOメソッドで磨き上げたら御覧の通り 黒死病から見事生還してルネッサぁ~ンス な完全復活を遂げた
Dunhill ROOT BRIAR. メンテナンス 完了です♪
っつー事で ステムもOメソッドでサンドペーパー掛け&コンパウンド掛けを済ませて
Vauen のダボワックスを塗ってから再装着して… 出来まぁしたぁ~。。。
昨日とはまるで別物の とってもDunhillらしい姿のDunhill 戻って参りました。
基本 表面の汚れだけ だったからね?
31031 はアンダーラインに18の刻印… 1978年製ですね? 品質が落ちて評判がガタ落ちの時期を超えて起死回生の狼煙を
あげた年で 何気に気合入りまくりな時期の奴ですね?
で 31031は1978年製で 『Dunhillなのに 中間煙道』とかの品質がガタ落ちした時期
を超えて起死回生を図った初期のもので ギターで言えばさしずめ
Fender Custom Shop を創設してリリースした Custom Shop 初期モデル って感じの奴で
ボウルとか 未だ肉厚で英国パイプらしさが残る 個人的には好きな奴。
41091 はアンダーラインに19 1979年製です. こうやって見ただけでも同じパイプとは思えないほど艶と色味が復活した
ROOT BRIAR の名に恥じない仕上がりになったんじゃあないか と.
そして41091は1979年製で 入手時から比べると劇的に奇麗に仕上がりました。
脱色しちゃった みたいな状態でしたが椿油の保湿のお陰でROOT BRIAR らしい色味が復活。
個人的には初めてのカナディアンシェイプで Group 4 …
コレはもう ラタキア喫うしかないでしょ♪
元々ガンガン使い倒す予定だったので『常喫』の FULL VIRGINIA FLAKE を 31031 に COMMOMWEALTH を 41091 に
それぞれ詰めて喫おうと… 意外と軽いので リアルにガンガン使えるんじゃあないか と.
っつー事で ビリヤード 31031 は Samule Gawith FULL VIRGINIA FLAKE を
カナディアン 41091 は COMMOMWEALTH を詰めて喫う予定です。
『常喫』を詰めて 遠慮なくガンガン使い倒して 俺Dunhill 持ってるぜ を自慢しよう
っつー チョイとヤラシイ根性も 無い訳では。。。 ない。
禁煙ファシストには こういう大人の楽しみがなくて 残念ですな。