2019年07月14日

A936:過燃焼修復問題を考えてみた



どうも、モッズおじさんです。


地味に反響がある パイプタバコ葉の空き缶を再利用した毛鉤/スプーンBOX ですが 一見すると簡単に誰でも作れそう だけど!
異金属同士の接着 っつー大問題が隠れてまして… ロングセラーの 予感です.






さて 俺の灰色の脳細胞の暴走は このブログをご覧の皆さんにはすっかりお馴染みでしょうが

タバコ葉の空き缶を毛鉤/スプーンBOXにカスタムしたのは最近の話で

何でもかんでもこう上手く行くなら毛馬内なんかに住まないで田園調布…

いやせめて たまプラーザ位に庭付きガレージ付きエアコン完備の家を建ててるワケでして



例によって喫煙の話なんで 未成年者と禁煙ファシストとユーゲントは『続きを読む』はご遠慮ください。


 



今回の話は成功は多くの失敗から成立する っつー下手な宗教家の話よりありがたい内容に

なる筈だったんっすけど 結果を先に言うと…すっげえビミョー。。。



パイプってのは面白いモンで Charatan’s みたいに市販モデルでも緻密な作りのパイプは美味しいけど火のコントロールが難しかったり
するけど こういう無名で安いパイプが意外なほど喫味が良くて火のコントロールが容易だったりする… 隠れた名機だったりする.






結構お気に入りの USパイプを入手したのは前記事で御覧の通り… とにかくデカい

釣りをするにはたっぷり喫えて オマケに軽い 言う事なし だったんっすけど過燃焼やっちまって。。。

いや どうやら市販の木工用パテで修復された奴だった疑惑も出てまして

この疑惑を追及しても 余り得られるものは無いような気もするワケでして



漆パテの作り方は本物の漆とデンプンを1:1で混ぜ合わせて作る… が教科書的な教え方ですが 実際には希望通りの粘りが出るまで
漆にデンプンを加えて調整して作っていくんです… 感覚的過ぎるので 文章で教えきれない配分なんっすね.






1.500円だったからね?

っつー事で 俺の灰色の脳細胞は疑惑の追及よりパイプの修復に向いたワケでして

前に本編記事で触れた通り 漆でパテを作って 過燃焼個所を均して修復しようかと

思い立ったら即実行 なんっすね。



過燃焼で焼け落ちた火皿の凹凸を埋めて 漆室に入れて1週間… それまで押さえ込んで成型してたんだけどリーマーで削ってみて
固着進捗を確認… 一度に厚塗りすると なかなか固着しないっつー… 手探りの作業なんで 時間を取られたりします.






で、やってみたら。。。漆室に入れて固着するまでに2週間掛かった っつー。。。

今思うと もっと薄めに塗って 回数重ねて 徐々に均していく方法を取ったほうが良かったね

なにせ漆室から出してリーマーで削ると生乾きが現れて また漆室に入れる を2週間毎日繰り返して

ようやく乾いた と判断できたのが2週間目だったワケでして。



ちょっと突っ込んだ商品扱ってる所なら売ってるけど POLANO では小麦粉を工房内で練ってデンプンを分離して粉に挽いたのを
使用してるんっすけど 粒子が少々荒かったようで それが粘土臭さに繋がったみたい. 見た目 味噌みたいなんだけど.






なにせ初の作業 前例が無いから手探りで作業したんっすけど とにかくブレイクインとして

バニラ系の基本としている Amphora FULL AROMA を詰めて喫ってみると。。。うめえ。。。

けど 半分を経過して いよいよ過燃焼跡の所に差し掛かると… 謎の粘土の味が混ざって来て

毒々しさは無いんだけど メシャムのような粘土の味が結構出て来て



結局2週間かかっちゃいました… 厚塗りで火皿全体に塗り込んだんで 実質ブライヤーではなくて 漆の火皿になってるんだけど
一番厚い所は2週間掛けてもまだ芯が固着していないかも… 薄塗りの重ね塗りが イイみたい.






コレは… 芯まで固着してないんだね まだ芯が固着し切ってないから 臭いが発生してるんだね?

と推測しますが。。。結構キツイ。

もっともココまで固着するとタバコの熱と通常の気温湿度で徐々に固まるから時間の問題なんだけど

とりあえず蜂蜜を壁面に塗って カーボンの着床を促します。



あとは時間を掛ければ固着して 臭いも発生しないだろうとは思うけど 最後のひと技 蜂蜜を塗ってカーボン着床を促す.
実は 蜂蜜塗ったカーボン着床をコントロールして保護膜にしようと思ってやってみたんだけど ダメでした.






ほぼYellow Bowl の手法みたいになって来たけど コレが意外と効果があって 臭いの抑えるのは

やや成功… 最後に来る時は来る。。。やっぱ完全固着が待たれるワケですが

漆パテが完全固着したら 何事もなかったかのように最後まで美味しく頂けましたとさ。

やっぱ 厚塗り1発狙いより 薄く重ね塗りを繰り返したほうが良いみたいです。



売るワケじゃない 自分が楽しむ範疇での修復で それも『釣り用』と限定を掛けたパイプだからこれでOK と言えるんだけど
人に勧めるか 売り物のパイプで修理の手順として勧めるか っつったら… とってもビミョー…


A936:過燃焼修復問題を考えてみた



っつー事でダメだこりゃ ってワケでもないし お手軽なので皆様にお勧め ってワケでもない

非常に ヒジョーに ビミョー。。。

漆は熱に強い完全塗料だから期待通りの働きなんだけど… 改善の余地あり ですね。

なにせ修復にやたら時間がかかるから。。。



禁煙ファシストには こういう大人の楽しみがなくて 残念ですな。


 



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Posted by モッズおじさん  at 22:13 │Comments(0)大人の趣味 パイプタバコの話

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