2019年05月01日
A889:完璧に 人をダメにするタバコ
どうも、モッズおじさんです。
コレが大きめの火皿に詰めて 2時間強楽しんでんのに!まだ喫いたいっつー… 真っ白な灰になっても まだ火を点けようとして
まだまだ喫いたい ずっと喫っていたい と思わせる奴を 今回は紹介します
さて Barling のセカンドブランド Black Prince で とうとう禁断の扉を開けてしまった俺ですが
もうひとつ 禁断の扉を開けてしまったんっすね。。。
コレが英国・湖水地方の玄関口 ケンダルの人がリクエストしてブレンドしてもらったっつー
相変わらず柘製作所さんのワケの分からぬ謳い文句でスモーカーには有名なブレンドなんっすけど
例によって喫煙の話なんで 未成年者と禁煙ファシストとユーゲントは『続きを読む』はご遠慮ください。
多分このタバコは『桃山』の手本になったタバコのひとつなんじゃないかな と思うんっすけど
とにかく柘さんの商品紹介の謳い文句は 1個も伝わらない っつー。。。
いやマジで 当時の専売公社はパイプタバコ葉を作る際手本のひとつにコレを用いていたんじゃないかと. コクと深みを与える
でバニラ はEU的なアプローチですが PERFECTION はひと味違うワケでして.
昭和45~55年位に流行ったからね ワケの分らない装飾語で発言をデコレートすればダンディ
的な… 言ってる事「砂糖って 甘い」だったりするんだけどそれはさておき 今回喫ったのは
そのケンダルの人が「完璧だ!」と叫んだでおなじみの Samuel Gawith PERFECTION なんっすよ。
ザックリ言ったら現在愛喫中の SG SKIFF MIXTURE と同じ種類のタバコ葉を使ってるんだけど
ヴァージニア+ラタキア+ターキッシュ っつーのは SKIFF MIXTURE と同じ. でベースの匂いも当然ながらよく似てるワケですが
バニラで着香しているのが 独特なっ空気を醸し出しているんっすよ.
それだけに 封を切ると例のブリジストン・タイヤ館の匂い… 横浜ゴムのタイヤガーデンとは
チョイと臭いが違うんっすけど タイヤ館に女子社員がバニラの芳香剤置きました 的な
多分この女子社員 サーフィンばっかりやってんだろうな っつー俺には懐かしい香り。
藤沢とか 多かったからねそういう黒焦げ女子。
正直言って PERFECTION 専用パイプとしてこの Black Prince を買っちゃったんっすね. 実際旨かったから良かったんだけど
もし俺の口に合わなかったら 悲惨な展開しか待ってなかった… ズバリ 賭けでした
っつー事で黒焦げ女子が好む臭いのタバコを 何の因果か黒王子… Black Prince に詰めて
喫ってみると… ヤバい 俺が大好きな喫味じゃねえかよ。
そもそもが大好きな SKIFF MIXTURE と同じタバコ葉を使ってるから 大好きで当然なんだけど
ちょっとだけ Torben Dansk BLUE NOTE を彷彿とさせる甘味と香りで
不思議なモノで 元々広島の人がDanish 喫ってたBBB は 完全にバニラ臭が消えてから COMMONWEALTH がとても美味しくなった
バニラ臭が残ってるうちは バニラ臭が邪魔でしかなったのに PERFECTIONは実に旨い っつー…
ラタキアにバニラ っつーのがこんなに合うとは思わなかったねぇ。。。
もっとも最初に Danish 喫ってからラタキア物詰めれば似たような味になるんじゃないかと
素人考えでは思うんだけど 実際広島から取り寄せたBBBでは Danish バニラ臭が残ってた段階で
Samuel Gawith COMMONWEALTH を喫ってみたけど… 旨くは無かった。
ブレンドのキャラクターとしてはSKIFF MIXTURE が近いんだけど それぞれ喫ってみると「まるで別物」っつー印象なんっすね
ホントはそんな変わんないのかもしれないけど 実に不思議な個性です…
多分バニラの調合量が決め手で ちょっとでも多いと上手くないし 少ないとなんにも感じない
って事なのかなぁ… とにかく PERFECTION はあり得ない位に美味しいワケで
最初は まだ熟し切ってないイチゴを連想させる喫味で 真ん中あたりからCOMMONWEALTH 的な
バナナを彷彿とさせる鼻の奥と喉に心地良い『コク』が混ざり合って それをバニラが引き立てていて
なにせ乾燥で100年寝かせたブライヤー瘤を『若い』と呼んで 200年寝かせたのをシレッと使ってた Barling のセカンドブランド
エアキュアードと言ってもスケールが違う… こういうのも喫味に好影響を与えてるんでしょうね
ホントだ EUタイプのバニラとはまるで違う立ち位置にいるんっすよこのバニラは。
オマケにエアキュアードと煙道の設計だけで喫味をスポイルする事なく角の取れた喫味に仕上げる
と言われている Barling の系統のパイプで喫ってると来たら。。。
もうやめられませんね。
時に桃山の事を「バニラで味付けしてるから」ってだけでEUタイプ と誤表記する場合がありますが コレを誤表記する所は無い.
ええそりゃもう… 200年続いてるUK最古のタバコメーカーですから.
多分 Dunhill School の オイルキュアード物で喫ったらまた違う甘みにノックアウトだろうけど
確実に言えるのは 少なくともウチのお客さんにこのタバコは絶対に勧めません。
なぜなら このタバコは 虜になって確実に人間をダメにする
野球選手の旦那を甘やかしすぎてダメ人間にした新山千春 的な 人をダメにするタバコです。
いやマジ完璧 超完璧 あんまり完璧すぎて常喫は決定 どころかずーっとコレでもイイ けどそれやっちゃうとパイプ痛めるの
ヤバくなっちゃう… 誘惑を振り払う意味での『忍耐』を持ち合わせた人にだけ お勧めできるタバコです
誘惑に打ち勝つだけの よほどの強靭な精神力を持った人なら喫っても大丈夫だろうけど
やたら甘い けど嫌にならない甘さで おまけにコクが深くてバニラが底を支えて強固な地盤にしてる
そういう意味では『桃山』でもそういう効果を狙ってるのかな?…
っつー事で 完全に誘惑に負けた俺はこのタバコ 常喫です。
禁煙ファシストには こういう大人の楽しみがなくて 残念ですな。