2019年02月25日

A842:そういう意味では 紳士の嗜みが生んだタバコ



どうも、モッズおじさんです。


あからさまにバラの花弁が入った Robert MacCornell ‘RED ROSES’ はとても品のある風味で どうした事か俺のお気に入りに
もっとも火付きが良いのでうっかり緩く詰めると火皿を過燃焼で焼いちゃう… Butz-Choquin で軽くやっちった…






最初に言っておきますと これから話す内容は飽くまで個人的な調査による独自見解で

言ってみれば「飽くまで個人的な意見です」なので 誤解の無いようにシクヨロです。。。

今年に入ってバラの花弁入りのタバコ葉ってのに軽くハマりまして 常喫してるんっすけど

またまたお花畑系のタバコにハマりましてね?



例によって喫煙の話なんで 未成年者と禁煙ファシストとユーゲントは『続きを読む』はご遠慮ください。


 



このタバコは人によっては石鹸の匂い 人によってはヨーグルト 人によってはレモングラス

と。。。なぁんとなく方向性は見えて来るんだけど やっぱ良く分からない感想ばかりが目につきまして。



Samuel Gawith でもレビューが少なく 書いてる皆さんもフワッとした事しか書いてないんでイマイチ喫味が伝わって来ない
コレもホヤ的な喫味なのかな? と疑ってかかってしまうワケですが… どんな花なのか 見えねえし






それが Samuel Gawith ‘GROUSEMOOR’ でして… 喫味に関するレビューは非常に少ない

イングランド湖水地方にのみ生息するグラウスムーアの花を香料に用いたタバコ と紹介されてますが

俺日本人だからイングランドの花とかまでよく知らねえし っつー事で興味本位で

「グラウスムーアって どんな花なんだよ」と調べてみると。。。



コレが Grouse Moor National Geopark の一部です Grouse とはライチョウ Moor とは起伏のある湿原 で特に湖水地方を指す
実はこの湖水地方は Peter Rabbit の舞台でもあり『嵐が丘』の舞台でもあるんです






Grousemoor って花じゃなくて Grouse Moor National Geopark グラウスムーア自然公園

って国定公園的な所がHITする… ココは狩猟のメッカらしく イギリスの荒野的な所で

紫色のちいちゃい花が芝桜的にびっしり敷き詰められたように咲いていて。。。

どうやらGrouse Moor って所に咲いてるこの紫色の花の事らしい。



コレがベルヒース 日本ではギョリュウモドキと呼ばれるツツジ科の植物で エリカという植物の仲間らしいっす
別に… と言う人ではなく むしろイギリス人にはかなり馴染みの深い植物だそうで






で このスズランのような花を調べてみると… 現地では Bell Heather っつーらしい。

日本ではベルヒース 若しくはギョリュウモドキっつーツツジ科の植物で限りなく雑草なハーブで

花を摘んで染料にしたり香料にしたり 干して牧草にしたり燃料にしたり 枯れたベルヒースが堆積して

炭化したものはピートと呼ばれ 燃料の他にアイリッシュビールやスコッチウィスキーの香料になるんっすね。



Grouse Moor National Geopark は昔からライチョウの狩猟地として知られていて 上流階級の嗜みとして行われているだけに
ハンター達がこの花の香りをロンドンに持ち帰って… って流れが見えてきますね 屈んで潜めば自動で花の匂い 嗅ぐし






っつー事でイギリスでは何気に愛されてる雑草ですが Samuel Gawith がタバコにこの雑草の

花の香りを乗せる と言うのも充分納得できるんっすよ。

そして人によってトイレの芳香剤の匂いや石鹸の匂いと例えるのも納得… レモングラス ってのも

ベルヒースの香りにイエローヴァージニア葉の匂いが混ざるとこうなった で納得できるんっすよ。



缶のイラストは起伏のある所に狩猟犬にライフル… Grouse Moor National Geopark を知るとあ なるほどね なんっすけど
このタバコは着香であって着香でなし… ヴァージニア葉の良さを引き出す香り付け っつーのを思い知ったんっすよ






で この ‘GROUSEMOOR’ を開封してみての俺の第1印象は…森下仁丹かな?

だったんっすけど 確かにヨーグルト的でもあり レモンハイチュー的でもあり。。。

で 一番近い匂いだったのは… AHMAD TEA アールグレイの茶葉の匂いだね♪

っつー事で 最初のひと皿は Orlik M17 で喫ってみたんっすけど。。。



ヴァージニア葉は調子に乗って喫ってると Tongue Bite っつー舌がピリピリ来る刺激に襲われる… 舌焼けとはちょっと違って
ワサビ舐めた 的な刺激なんっすね… ちいちゃい火皿でチビチビやる事をお勧めします






正直 火皿がデカかった…

基本的にイエローヴァージニアのこのタバコ 小さい火種でチビチビ喫う奴なのに 火皿がチョイとデカいと

いつまで経っても終わらない… で強く喫って火種を大きくするとやたら酸っぱい。。。

っつー事で2皿目からは手持ちの Charatan’s の Dunhillで言うグループ①サイズで喫いますってぇと



香り付けされたストレート・ヴァージニアなんで ちいちゃい火皿でチビチビ喫うと… スッゲエ旨い 朝イチで喫いたい旨さ
軽い喫味で香りも良く 吸ってる本人も周りの皆さんも幸せな気持ちになれるタバコです





やっべえ…超うめえ。。。

気持ち硬めに詰めて チビチビ喫っていくと 火種がデカいうちはレモンのような酸味とヨーグルトのような香り

からの 火種が落ち着くとミルクを足したアールグレイ角砂糖2個 みたいな風味に。。。

コレは実に上品! 実に英国的な世界観を持ったタバコです。



イギリスの料理はローストビーフとカレー以外は最悪 Fish & Chips なんか食えたモンじゃないけど 酒と紅茶とタバコは最高
着香系は好みが分かれますが イタリア人のトマト宜しくイギリス人の魂の香りのタバコ だと思うよ俺は


A842:そういう意味では 紳士の嗜みが生んだタバコ



なるほど俺の喫い方だとあまりデカいパイプじゃ酸っぱいが続いて ポン酢吸い続けてる的な

ちょっとした拷問になっちゃうけど チビチビ喫うと笑えるほどに旨い… コレまた常喫決定 かな?

この ‘GROUSEMOOR’ はSGで最も古いレシピで200年作られ続けてるそうですが

そりゃスコッチウィスキーやアールグレイと同じ路線の イギリスの魂の味 だからって事で。



禁煙ファシストには こういう大人の楽しみがなくて 残念ですな。


 



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Posted by モッズおじさん  at 00:02 │Comments(0)大人の趣味 パイプタバコの話

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