2019年02月10日

A830:女性がDunhill同様 道具 だったらもっと簡単に理解できるだろうに って話



どうも、モッズおじさんです。


今年まさかの初入荷が 64 Dunhill Shell Briar - 1970 model っつー嬉しい奴 こういう状態の良いDunhillパイプは
早々手に入りませんが 年に1本 手に入ったらなぁ… と熱望してるワケです






Dunhillのパイプは特別 とはDunhillパイプを手にした者なら誰もが口を揃えて称賛する

ロッドメーカーの俺としては 非常に興味をそそられるアイテムなんです。

俺の興味の向いている先には Dunhillパイプの何がココまで人を惹きつけるか なんっすけど

オイルキュアードの喫味や ステム(マウスピース)の絶妙な厚さ だけでココまで惹きつけてるワケではあるまい。。。



例によって喫煙の話なんで 未成年者と禁煙ファシストとユーゲントは『続きを読む』はご遠慮ください。


 



喫味で言えば Stanwell やオールド物のEsterd も充分旨いし 人によってはVauen のほうが旨い

とか Chacom や Peterson のステムも絶妙で 甲乙付け難い とか 色々言いますが



実は個人的に大変気に入ってるパイプが 50年代頃の日本生産時の Esterd で Vauen のパイプを修理に出してる間の繋ぎとして
安く買ったんだけど火力調整が取りやすくて しかも軽い… 長く付き合えるパイプです






じゃあStanwell や Esterd が Dunhill ほど称賛されてるかっつったら… そこまでじゃない。

Chacom や Peterson は絶賛されてるかっつったら… Peterson Lip は好みが分かれるし

Chacom や Butz-Choquin に至ってはもっと評価されても良いと思えるワケで。

むしろDunhillの評価が嘘臭くすら見えてきてしまうワケで…



中盤からの独特の喫味と終盤の独特の匂いは オイルキュアード物と連想させるのですが まだパイプ始めて1年未満の俺の舌だから
どうにも信頼度の低い情報でスイマセン が ヴァージニアをチビチビ喫いやすい 俺と相性の良いパイプのひとつになってます






Dunhillって そこまでか?… と実物持ってない人が評価を聞くと疑心暗鬼になるワケですが

いざ所有してみると 何故か手放せなくなる… そして もう1本欲しくなる『魔力』を持ってるんっすよね。

ロッドビルダーの俺としてはこの『魔力』の正体を知りたいワケで。。。

一般的には68年以前のDunhillは オイルキュアードと精密度の高さが真っ先に称賛されるんっすけど



個人的に『相性が良い』と愛用しているのが BBB Bent Diplomat で 俺をラタキアにハメた罪深きパイプなんっすよ
BBB は BBB で増やしたいけど 同じ英国パイプでも Dunhill とはベクトルが違うんっすよね






Stanwell や Chacom なんかも美しくて精度の高いパイプ作ってるけどね?

肉厚つまり素材の厚みなんかを言う人がいるけど BBBなんかガッシリ作ってるけどね?

オイルキュアードなんかもCharatan’s や Paker のほうがオリジナルだけどね?

つまりこの辺って やってて当たり前 な領域だと思うんっすよ それでもDunhill っつーのは…



多分ステムに穴開いた とかダボが固着した とかの不備が出た時用が本来の用途だったんだろうけど 年代判別の根拠が刻印です
こういうの 庶民派ギターだったのに今や高値で取引される Fender ギターも 似たような状況にあるんっすよ






私感として スムーズ物はサイド サンドブラスト物は裏 にDunhillに引き付ける魔力がある

と思うんっすよ。。。 年代によって作り込みが違うし パイプの場合はそれが喫味に影響するワケで

Dunhillの場合 神経質かよ っつー位に年代判別が容易な刻印が打たれてるんっすよ。

コレはロールスロイス的な『完璧なアフターケア』のための記録簿的なモノで 実に英国的なんですが



関西由来で「ドヤ顔」とか言いますが 関東モンの俺がそう言わないのは関西嫌い… じゃなくて宿をひっくり返した「ドヤ街」と
直結してるからで「あしたのジョー」世代の人には 少しは共感してもらえるかも…




今日はギロッポンでニュキョウのチャンネーとテッペンに会うんだよぉ。。。っつーギョーカイ用語

ってのは 元々山谷のドヤ街(木賃宿の『宿』をひっくり返してドヤ)で交わされてた隠語がルーツですが

番組の企画なんかをうっかりサ店とかで話すと他局にパクられちゃうのが当たり前だった昭和30年代に

「悟られちゃいけねえ」で用いたのが始まりなんっすけど そういうのに似てるのがDunhillの刻印で



今では「OK Google」で情報が結構手に入るけど かつては神田の古本屋街や紀伊国屋書店にでも行ってオーダーしないと
入手できなかった専門書の類で よほどの好事家じゃないと刻印を紐解くのは困難だったんっすよ それがまた神秘的要因で…




今でこそネット検索で詳細が記された資料がガンガン手に入るけど かつては一部のエンスーが

ようやく手に入れる事が出来た『虎の巻』を用いて紐解いていかないとチンプンカンプンな

数字とアルファベットの羅列が 紐解くと年代からモデル名からボウルサイズからステム形状からフィニッシュまで

全部分かるっつー。。。こういう所が Dunhillの魅力だったりするんっすよ。



今や『暗号』の定番となっている Sherlock Holmes の ‘DANCING MEN’ は コナンくんの「月と星と太陽の秘密」でも触れてますね
ひとつのセオリーを見つけて紐解く脳への刺激は 紐解けたらハンパなく気持ちイイんっすよ






それこそ Sherlock Holmes の ‘DANCHING MEN’(邦題『踊る人形』) の

謎の人の絵を紐解くような ひとつのセオリーを見つけるスリルがあるんっすね。

セオリーを見つけると面白いように読めてしまうっつーこの感じ 皆様の脳細胞を結構刺激する

非常にハマる奴 ですね?



まぁまぁ俺の人生の中で後悔する事と言ったらほぼ無いんだけど 英文学科の卒論テーマを Sherlock Holmes にしなかった事
だったりする 周りから「そんなクダラナイのやるの?」とか言われそうだったから やっときゃ良かった…






なにせDunhillの場合 年代によって精度や喫味が変わって来るからね。

オイルキュアード廃止後のDunhillは急に質が落ちた ブライヤーを統一してから喫味が変わった

等と言われてますが そういうのも含めて「知る」喜びと「探る」楽しみを与えてくれるんっすよ。

それは学術的 というよりもむしろ探偵業に近いスリルと喜びに満ちたものでして



まぁまぁ実際の所 俺の考え方は「私は事実のみを信じます」「人の噂に惑わされてはいけませんよヘイスティング君」っつー
ポワロのスタンスに近いんっすけど ポワロはパイプ喫わないから






さすがに江戸川コナン(工藤新一)や金田一少年ほどの推理力は要求されないけど

Dunhill パイプと対面すると 読めるようになればどうしても気になって

サイドや裏面に打たれた刻印を見てしまうんですよ。。。

どうやら男の脳ってのは道具に惹かれるように出来ていて 探求する要素が求められている って事ですね。



パイプには形状や年式によってパイプ葉との相性があるみたいで 64 Dunhill ’70 グループ1 はヴァージニアをチビチビやってます
俺はとんでもない深みにどハマりする手前で 楽しみたいと思ってます


A830:女性がDunhill同様 道具 だったらもっと簡単に理解できるだろうに って話



もっとも年代が判明する って事は楽しい反面アリ地獄か奈落のような深いトコがあるようで

Dunhill の場合年代やモデルによって材料のブライヤーの産地が違って それが喫味に影響する とか

立ち枯れしたブライヤーの発見 とか色々あったらしく そこまで追求し出すともう戻れなくなる

らしいんで 用心しといたほうがイイみたいっすね。



禁煙ファシストには こういう大人の楽しみがなくて 残念ですな。


 



同じカテゴリー(大人の趣味 パイプタバコの話)の記事

Posted by モッズおじさん  at 18:28 │Comments(0)大人の趣味 パイプタバコの話

※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。