2018年12月30日
A794:BBBが もう1本
どうも、モッズおじさんです。
木目が見事な縞模様 で SUPER GRAIN と刻印された BBB の上級モデル・745 Diplomat が 2018年最後に購入したパイプです
オーバル(楕円)シャンクの とってもアダルティなシェイプのパイプなんっすわ
さて 今年最後のパイプ購入は BBB の SUPER GRAIN っつー上級モデルなんっすよ。
っつってもBBBは英国庶民派パイプの最有力 って事で1910年以降のビンテージ価値は皆無
なにせ煙道がセンター外れ ってのがほぼ当たり前 精度より量産ってのが有名なBBBですから。
特に空前の喫煙ブームだった70年代はDunhillでもそういう個体が多いワケで。。。
例によって喫煙の話なんで 未成年者と禁煙ファシストとユーゲントは『続きを読む』はご遠慮ください。
BBB ってのは Britain’s Best Briars の略で 元々は Bloomfield’s Best Briars だった奴で
Barling や Charatan’s や Comoy と一緒に 1854年にブライアーパイプを商品化した老舗っすね。
外側は年式の割にキレイで 正直惚れぼれします… パイプ党ばかりでなく木目フェチや木工ファンの皆様 お待たせしました
所々にバーズアイが浮き上がった タイガーストライプ的な木目(Grain)です
尚 『ビービービー』じゃなくて『スリービー』と読ませるらしいっすよ。
っつー事でメシュラムやクレイのパイプを追いやった革命児だったワケっすけど
今回手に入れたのは BBB super grain 745 っつー Bent Diplomat シェイプのパイプなんっすよ。
コレ 火皿の直径が20mm/ 深さは30mm で 着香系なんかでも美味しい奴なんだけど
購入の決め手になったのがこの火皿 キッタネエ… カーボン(ヤニ)がコレでもか と堆積して 本来の直径の半分を埋めてます
こういうのがあるから中古はやめときなさい と人には言うんっすけど 俺はメンテしたいから で買っちった♪
肉厚なボウルは ラタキアに理想的な奴なんっすね。
ただし前オーナーはダニッシュと思われるどバニラな奴を喫ってたのは明白… 匂い残ってるからね?
で、どこをどうしたらこうなるのか謎だけど カーボンが大口径の火皿に堆積して
確実に内径10mm以下になっちゃってるっつー。。。
さすがに捨てずにコレクションしてるらしいけど チャバネゴキブリみのもんたはパイプの美味しいトコだけチュパチュパ喫って
詰まったらポイ らしいっす… 子供の頃から今までの人生で 正しいパイプ喫煙者が周りにいなかったのかな
コレって前オーナーみのもんた? 前の持ち主 みのもんただったの???
なんでも みのもんたはパイプをチュパチュパ喫って 手入れなんにもしないで
「あ、詰まっちゃった」っつってポイ するらしいけど。。。だから育ちの悪い成金は嫌いなのよぉ。。。
持ち慣れねえ金持っちゃったばっかりにフェラーリ買っちゃったりタワーマンション買っちゃったり
まぁまぁ最後は警察の護送車だったんだけど 清原は時の国民的スターとして西武に鳴り物入りで入団して 若葉マークなのに
フェラーリ買っちゃったっつー… 当然当時の一般人から総ヒンシュク買ったワケっすけど所詮成金の末路は…
清原はテスタロッサだったし 目つきの悪い受け口男はタワーマンション買ったらしいよ?
もっともこのパイプは広島から取り寄せたから みのもんたや成金どもとは関係ないんだけど
少々やっちまってるパイプ… ではあるけど 幸いカーボン層は火種の熱からパイプを守るから
クリーニングできる環境にあるなら 実は買いなパイプなんっすね。
バブル期には温泉街のヤラシイ接待してくれる女性をコンパニオンっつったけど それじゃあない 仲間やお供をフランス語で
コンパニオンっつーんっすけど パイプのお供でゴリゴリやると… 軽くこれだけカーボンが取れました
まずは手持ちのコンパニオンに附属のスプーンで ガリガリゴリゴリ… いやゴリンゴリン削って
。。。意外と削れる 結構柔らかいカーボンで あまり良い質のカーボンではないけど 却って幸い
かなりイイ線まで削れました… コレはバニラの糖がカーボン化したのかな?
上手くすればARメソッド迄やらなくても済みそうだよ?
脱脂綿をシャンクとボウルに突っ込んで 消毒用エタノールをヒッタヒタに浸して置いときます ココまでが工房作業前の処理
丸1日置いても良いんですが 工房作業終了までの約半日くらい置いて カーボンを柔らかくします
っつー事で 脱脂綿を適量切り出して からの 火皿とシャンクに詰める からの 消毒用アルコールを
ヒッタヒタになるまで流し込みます。
で 仕事終わりまで放置。。。コレで脱脂綿に溶けたカーボンを沁み込ませるんっすね。
SAメソッドの応用の DAメソッド… 脱脂綿アルコール・メソッドっすね。
柔らかくなったカーボンをコンパニオンでゴリゴリやったら リーマーでさらにゴリゴリやります コンパニオンだと
下のほうが残りがちなんで リーマーがあると 便利なんです
っつー事で 工房作業開始前に仕込んだDAメソッド(?)を 工房作業終了後に綿を引き抜いて
カーボンを再度ゴリンゴリン削ると。。。気持ちイイほど削り取れますわ。
ARメソッドをやってもイイんだけど あまりやり過ぎるとパイプを傷めるリスクがありそうで
特に状態の良い表面のフィニッシュは このままにしたいんっすよね。
キレイになりました がココで70年代以降の BBB にありがちな煙道のセンター外れとはこういう感じで… 煙道はど真ん中が理想
だけどセンター外れてるから火の回りにムラが出る っつーんっすけど
で 早速 Samuel Gawith COMMONWEALTH を詰めて喫ってみると…バニラがちょっと残ってた
けど 喫い終わって暖かいうちに追加で底のカーボンをゴーリゴーリ削ぎ落としたら 随分バニラ臭が死にました。
バニラ臭が消えるとマジでラタキアとの相性はグンバツで センター外れの煙道は問題なく キレイに喫い切れます。
この Diplomat っつーシェイプのパイプは パッと見スポーツタイプ的でちいちゃく見えるんですが
実際に COMMONWEALTH を詰めて喫ってみたら… あり得ない位にキレイに喫い切れて バニラ臭が消えたらすんげえ旨かった
センター外れは 本当に関係あるのかな とか思ってしまうけど ど真ん中に通ってたほうが気持ちはイイよね
結構デカい… そして肉厚でラタキア燻らすのに適してる と言われてるとか言われてないとか。
個人的には 鹿角たばこセンター清水さんの常連さんの『飛鳥』一辺倒のおじいちゃんが
Diplomat 持ってたのが妙に印象に残って… 『飛鳥』は純国産の頃は美味しかったらしいんっすよ。
っつー事で 少なくとも BBB の火皿デカいパイプはラタキア喫うと超美味しい が分かりました。
禁煙ファシストには こういう大人の楽しい悩みがなくて 残念ですな。