2018年11月15日
A761:テクニックより 粘り が求められる作業
どうも、モッズおじさんです。
去年好評だったから っつー事で今年も声を掛けて頂いて 毛馬内図書館でお袋の掘った仏像の展示会を開催しています
米代新報と秋田魁新聞っつー鹿角2大ローカル紙で 今年も紹介されたんだよね
今日は平日なんで 12:00~19:00 でショールームやって 明日も同じ時間に開ける予定です。
さて 昨日は色々ありまして… とうとうお袋が新聞沙汰になってしまいまして
。。。去年に引き続き 仏像の展示会 を毛馬内図書館で開催してるんで その記事なんっすけどね。
昨日はお袋の85回目の誕生日 で比内地鶏の握り鮨 ってのを食べたいっつーから食べさせて
das ‘Adler’ は敢えて重ためのガイドを装着して 現在ガイドのスレッドに漆を施している最中です… っつってもピンと来ないと
思うんで 思い切ってスレッドに漆を施す工程を 一部紹介します
だから昨日は開店休業状態 だったんっすね。。。大滝温泉の足湯に連れてって もうご機嫌
っつー事で 開店休業と言えど行った作業が バッスン様預かりのバスロッド das ‘Adler’ で
スレッドの漆塗りは コレだけは 相変わらず作業を勧めたんっすよ。
っつー事で 本邦初公開・スレッドを漆で塗る方法を紹介しときますわ。
漆は乾燥ではなくヨーグルトと同じで発酵で固着するワケで 出来るだけ薄く塗らないと芯の発酵が遅くなってシワッシワになる
だから厚塗りはご法度 なんだけどスレッドでは敢えて厚く塗ってくのがPOLANO 流なんっすね
まずは24時間以上寝かせてテンションがフラットになったスレッドに たっぷり漆を塗ります。
実際『塗る』と言うより『浸して沁み込ませる』って感覚ですね。
実際塗り込んだら 1時間以上安置して確実に沁み込ませるんっすけど。
で、1h安置したらムラを確認して ムラがあったらさらに塗って補正して 漆室に入れるんです。
コレは il ‘Quadrifoglio’ に最初の漆を施した時の写真… 漆刷毛でたっぷりスレッドに沁み込ませたら1時間以上安置させて
漆を確実に定着っせるんっすよ
ロッドブランクの場合『摺り漆(拭き漆)』っつー手法で極薄に塗るんで ひと晩寝かせたら固着してるけど
スレッドの場合 溜塗 という手法で禁断の厚塗りを施すから 固着に時間が掛かる
大体2日は最低でも置かねばならない… 伝統工芸師は1週間置くからね?
っつー事で 2日目にやる事は 固着の進捗具合を目視 で終了。。。何もできる事は ないからね。
2回目もたっぷり塗ってスレッドが吸収できる量を超える飽和状態を目指します ズバリ スレッドの段差を埋めるための作業で
刷毛で塗るテクニックより 段差を埋める根気が問われる作業なんです
固着を確認したら 漆室から取り出して 2回目の厚塗りを施します。
1回目の塗りで 結構塗った筈なのにスレッドの繊維が目視できるほどなのは スレッドが漆を吸ってるから
なんで 2回目はスレッドが漆を吸う飽和状態を超える位に塗り込んでやるんっすよ。
で 塗り込んだら1時間以上寝かせて 刷毛目を均してから漆室に入れるんっすね。
コレは il ‘Midget’ に施した1回目の塗りで 漆が充分沁み込んだ状態… 溢れるほど塗り込んでも繊維と繊維の間やブランクとの隙間
などに漆が回って 1回塗った程度じゃ段差は埋まらない っつー事で 段差が埋まるまで塗っていくんっすよ
Day: 2 と同じで 厚塗りだからまだ芯まで固着してないのが通常 だから目視で確認 からの安置継続。
。。。で この『溜塗』を 廉価版では3回 通常版以上では5回施すんっすよ。
それで完成かっつったら… 残念 実はココまでで下地の作業なんです。
っつー事で とりあえず下地作業の紹介はココまで って事で。
コレが現代の一般的なロッドビルディングだとエポキシで3日もやってりゃ完了 なんっすけど ね。