2018年10月30日
A750:ココで急に the ‘MOD’ の話
どうも、モッズおじさんです。
こちらは本年渓流解禁中のkmr様の釣果… 結構なサイズのイワナですが 正直サイズはもちろんウチの竿で釣ったのかも不明
POLANO のロッドは ホントにこんなサカナを寄せられるの? っつー疑問を持たれる方が多いんっすけど
今日は平日なんで 12:00~19:00 でショールームやって 明日も平日シフトで開ける予定です。
さて kmr様からの問い合わせで バイクツーリングで持ち運びができる3ピースのトラウトロッド
ってリクエストを頂いて そりゃあ単純な理論だけで言えば簡単に作れるんっすけど
バカの論理をかなぐり捨てるとフェルール ってのが 必要なんだけど厄介な代物になるワケで
ご安心ください ウチの竿ですよ? 同じくkmr様より戴いた写真は il ‘Quadrifoglio’ の宣材写真として活用させて頂いています
出来ればこのActionで3ピース と考えていたんですが 物理的な限界点がありまして…
曲がり方がそこだけカックン ってなっちゃう って事はそこに折れるリスクが生じる
ってだけじゃなくて フェルール分の重量が重くなるから振った時に持ち重りがするし
何よりその重量のせいで遠心力が掛かる。。。ってのを考えねばならないワケで それをどうするかが竿屋の仕事。
っつー事で POLANO ではなかなか3ピースを採用できずにいるんっすけど
去年から作製を続けてきたFFロッド POLANO 渓流四部作のCODA(最終章) の the ‘MOD’ は実践最重視で3ピースなんですね
コレをデチューン&ショートレングス化すればルアーロッドに出来るかな と画策したんっすけど
そんな真面目に竿を作ってるPOLANOですが 昨年からずっと作製を続けて 少々頓挫してた
POLANO 渓流四部作のCODA… the ‘MOD’ に ようやくフェルールが装着されました。
腹積もりとしては kmr様お問い合わせの 3ピースロッドに出来るアクションじゃないかと思ったんっすけど
コレはまず 絶対ルアー向きじゃあない と言い切れちゃう奴でした。
こうやって45度のテンションを掛けるとご覧の通り まるで the ‘Mk 5’ のようなSlow Action に見えるでしょ?
実はコレ fake presidentなトランプの次位にフェイクなActionで Slowに見えるんだけど…
なにせ素振り時にはペナンペナン… と誰もが確実に印象を持つ‘泣きの’Slow Actionで
岩井・里見両氏に同調できない人は確実に拒絶反応を示すヤーツなんっすよ。
しかーし! 実際にラインを通して振ってみると British Action 特有の2段ショックアブソーバー的機能で
実は Moderate Fast っつー騙し絵的な特性から 飛距離も確実に出せる。。。っつー設計なんっすよ。
プロトタイプではブラスを 製品版ではRECのニッケルシルバーのフェルールを採用するのは テンション掛かって少々曲がる
ブラスやUSニッケルシルバーの特性を考えての採用なんっすよ
なにせ the ‘MOD’ はPOLANO が長年考えて来た Dry, Nymph & Wet っつー
無理難題を整えたロッド っつー事で少々重い それにDT4だけの設定っつー
どこをどう取ってもフライフィッシングのためだけに作ったブランクなんで
ルアーロッドには到底不向き なんっすわ。
3ピースはコンパクトな仕舞寸法で実釣で便利 なだけでなく 工房としては送料が安くなる分助かる っつー良い事尽くめ
ただどうしても開発に時間が掛かるのが玉に瑕
で。。。ルアーロッドは変則3ピースっつー新たな発想で 俺の灰色の脳細胞に滲んでる案を
煮詰め行く事にして POLANO 初の3ピースの the ‘MOD’ ですが
今の所 おそらくPOLANO の最高峰モデルになるんじゃあないか と。
販売価格も 工房手渡し価格で ¥120.000- になっちゃいますからね?
来年釣りに行けたら 多分この竿がメインになると思います。