2018年02月25日
A610:完成を急いでも 完成が近づくワケじゃない
どうも、モッズおじさんです。
the ‘Shamrock’ 本体は接着が完了し 完成しました ラクマ/フリルに出品するのもあとちょっと ロッドソックスが届いたら
即 で出品する予定です 雛祭りには 出品したいなぁ…
今日は日曜日なんで 10:00~20:00 でショールームやって 明日は平日時間で開ける予定です。
さて昨日は隣の小坂町のおばちゃんに ロッドソックスをオーダー掛けました。
先日の the ‘Mk. 1’ – SPITFIRE より安い生地になりますが そこそこ考えたセレクトの生地を採用してます。
雛祭には 出品したい なぁ。。。
先日浄法寺産漆が追加で50g 届きました 確保がなかなか大変な2018年ですが 願わくばバックアップで会津産漆も
今後確保していこうかと 本気で考えてる今日この頃
で、浄法寺産漆を50g 追加で補充できたんっすよ。
コレで今年1年は 持ちそうかな?
それにムダに雅でおなじみの POLANO 軽金属取扱業者from 京都からアルミパイプが届いたんで
雅なだけに時間は掛かるが品質は ちゃんとしてるっつー
糊漆っつー緩いパテのような糊は 中国産の漆を採用してるんっすよ 理由は安いから それだけ
でも中国産は横浜青果市場の生ごみ臭がするんで あんま使いたくない
このふたつが手元に入ったんで いよいよようやく il ‘Quadorifoglio’ と il ‘Midget’ の
リールパイプの作製に入る事が出来るように なったんだよね。
っつー事で本日結構な量を絞り出した漆は… 中国産です。
糊漆として採用しているのはズバリ 単価1/5以下の中国産を使ってるんだよね。
定年退職で時間持て余してる方にはこういうキットで充分 金継は最近では漆の入門 みたいに捉えられてるみたいっすね
POLANO ではそういう講習会開くような時間の余地は ございません悪しからず
![]() 漆金継ぎキット |
糊漆ってのは 金継なんかでも作るんっすけど 漆とでんぷんを混ぜて糊を作るんっすね。
もちろんPOLANO では社外秘の比率で 社外秘の添加物を加えて混ぜるんっすけど
とにかく… 中国産の漆は。。。クッセエ。。。
っつーのも 中国の漆と日本の漆は同じ漆でも近似種 つまり厳密に言うと別の植物でして
秀衡塗りは奥州藤原氏の家紋をアクセントに入れた平泉の漆芸で お土産としてはそれなりに評価がある塗りモノなんっすけど
漆芸としてみると 輪島や津軽には及ばないっつー…
![]() 秀衡塗/HIDEHIRA/プレート 正方形プレートS 黒/角皿 茶托 スクエア |
っつっても 同じ類人猿でもゴリラとオランウータンの違い もしくは同じマス族でも
ニジマスとヤマメ 位の誤差でしかないんだけどね?
実際日本の漆芸でも中国産の漆を使用しているところは山ほどあって
平泉の秀衡塗りも たいていは中国産の漆を使用してるんっすよ。
塗りの技術としては漆芸界では大した事ない と扱われる釣り竿ですが 漆芸の技より漆そのものの質を追求してるのがPOLANOでして
見ればわかる 触ればわかる ブランクフィニッシュの透明度と薄さは 浄法寺産でないと…
それだけにPOLANO では糊漆以外では浄法寺産漆を贅沢に採用してるんっすね。
なにせ純度が高いから透明度が違うし 漆に含有される蝋成分が少ないから手触りが別次元
。。。つまり 1回浄法寺産漆を触った事ある人なら その違いが分かっちゃうんっすよ。
特にブランクでは 透明度の違いで見た目にも違いが伝わりますから。
the ‘Misty Mountain Hop’ で初採用した漆を固めたリールパイプは様々な面で『社外秘』となっております 漆にしては量産型
ですが 釣竿作りとして見ると 手間暇掛かり過ぎてパクる価値無しっつー カブレるリスクも高いしね?
安心して下さい? 誤魔化しは効きませんよ?
っつー事で 糊として使用するには浄法寺産漆はもったいなさすぎるしコストが掛かる
で 中国産漆を糊として採用して アルミパイプに加工を施しています。
なんだかんだ言って コレもPOLANO 独自の技術 なんっすけどね?
コレも雛祭りまでには完成させたいんっすけど ねぇ。。。