2017年11月06日
A533:道は 平坦ではない
どうも、モッズおじさんです。
本日 il ‘LOTO’ のブランク漆塗りが完了して いよいよ捨て代をカットしてレングスを整える時がやって来ました
この所順調にロッドが完成していたんで こういう時こそ慎重に…
今日は日曜日なんで 10:00~20:00 でショールームやってます。
ココに来て まさかの展開。。。本日 il ‘LOTO’ 通称『ロータス』の漆塗りも終わって
捨て代をカットして さて次の作業・ガイドセッティング… と思ったんっすけど
何と言うか… なんとも言えない『違和感』が。。。
「なんだこの違和感は…」キレッキレのコナンくんは見事に解決してもそう言う時は 大体優等生の蘭ねえちゃんが
珍しくちょっと我を通してロクでもない事態に陥ってるっつー… コナンくんあるある
毛利のおっちゃんの言った事に大体抱くコナンくんの感想 「どうも引っかかるんだよなぁ…」が
どうにも払拭できないんで ちょっと測り直してみると… ティップが太い
全体的に太めなんだけど 特にティップが太い… コレは単に漆を塗ったせいだけではない
っつー事で テーパーデータを見直してみると。。。
いやコレ 太いな… ふっといな… バットは許容範囲なんっすけどティップは… 川の流れを考慮して アタリはバットから受ける
で設計しているんっすけど ティップがこれだけ太いと最悪弾かれる恐れが
しまった… 隣のファイルを開けて作業してしまった。。。
元々 HARDY PERFECTION をベースにしてるんっすけど 気持ちティップが入るように改造したデータで
前回作ったんっすけど パワーがあり過ぎる デチューンだ で再計算すべきデータの隣に保存していた
データをデチューンしてるから… 結果 前回のロッドよりチョイとパワーがあるっつー。。。
他はイイ感じなんっすよ 塗りも美しいし ブランクの仕上がりも文句ナシ なんだけど根本のデータを間違えちゃってるから
組んだ所で「使う場所違うよ」ってロッドになりかねない 慎重に検討すべき案件
こうなると普段ならOne Off として店頭販売 なんだけどこのブランクに関しては
ティップが太すぎて使い物にならない
。。。いや 本流のサクラマス狙いで5~12g程度のスプーンを 雪代の濁流に打ち込む なら使えるかも。
誰も5ft3in のロッドにそんな性能 求めてねえよ。
幸か不幸か the ‘MOD’ のリカバリーピースを取った手前 the ‘DEERHORN’ 用のミドルとバットが残ってます コレをルアーロッドに
回すんでブランクのマテリアルは解決 ガイドも押さえてるんで問題なし だけど…
っつー事で 基本的に良く出来てるブランクなんで いずれなんかの形でロッドに仕立てますが
このブランクの作業はココで一旦停めます。
っつー事で 「なんだったら」でUL 指定で再再計算したデータを元に
新たにケーンを削って ルアーロッドを1本作ろうと思ってるんっすけど
生漆(きうるし)は漆の樹脂から不純物を取り除いたもの 素黒目漆は熱を加えていわば「煮詰めた」ものでより黒味が増すんです
最悪 柿渋塗りのフィニッシュに『代用』で塗る って手段もあるんっすけど あまりやりたくない…
![]() 素ぐろめ漆(透漆) 10グラムチューブ 浄法寺漆(乾き遅め) |
さらに困った事に 浄法寺産漆の生漆がまだ売り切れ状態…
問い合わせたら月末までには販売を開始する予定 らしいっす。
にしても困った… そろそろ手持ちの漆が 底をつきそうなんっすよ。。。
幸いスレッド留め用の上質な漆は まだまだたっぷり在庫はあるんっすけど
ちょっと 大変な事になってます。