2017年03月17日

A319: まずは当て馬のブランクから



どうも、モッズおじさんです。


日本のドカタ仕事用のは色気も素っ気もない安物感が充満してますが あちらの職人ツールは気品と誇りが詰まってますな
日本の大工道具もそうだけど ツールこそが 大事なんですが





昨日も平日のショールーム受付時間 12:00~19:00 の間に記事UPできませんでしたね。

っつーのも昨日は 焼き入れを済ませたブランク達のファイナルプレーンに とうとう着手しました。

っつっても 弟の嫁が俺の目ぇくすねて お袋に金の無心してくれたおかげで

この作業で必要なスクレッパーすら買えなくなっちゃったっつー。。。



ケーンは焼くと表皮が化学反応を起こして エナメル質に変化するんっすよ 保存か削ぎ落とすか… ビルダーさんの判断次第
でPOLANO としては… 残しときたい けど なくてもイイ





生まれの卑しい 育ちの悪い女は ヤだねぇぇぇ

バンブーロッドの場合 表皮を削ぎ落として平面にするんだけど

Campanella の宇田さんは「強度を保つために 出来る限りエナメル化した表皮は残したい」っつーけど

日本の黎明期からビルディング界を支えてる平尾さんは「ホントに欲しいのは表皮の下の密集した繊維」っつって



カントリードールや模型や そういう小物作る時に重宝するのが このホビーカンナっつーちいちゃい奴 個人が趣味でやるなら
スクレッピングはコレで充分 ひと手間入れるけどね?


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どちらも理に適った 正論なんっすけど… POLANO ではギリッギリまで削ぎ落としたい

で薄く 薄ぅぅぅく残したい っつーワガママ言ってまして…

ファイナルプレーンの前にスクレッピング入れたんっすけど それなりの工具がない。

で とりあえず急場しのぎで購入したのが ホビーカンナでして



モノがエナメルなだけに 削ぎ落とすと粉っコナなおがくずになるんっすね 刃がついているほうを手元にするので
刃を確実に隠す処理は お忘れなく


A319: まずは当て馬のブランクから



チョイと頭使いまして… 付属の刃を前後逆に装着して 引っかかるか引っかからないかに調整して

。。。コレが意外とキレイに剥ける ズル剥けです。

もちろん近いうちにスクレッパーを取り寄せますが

急場しのぎには 結構イイ線行ってる処置でした。



スクレッピングが終わったらいよいよファイナルプレーン 刃を結構極限まで調整して 少しずつ削って仕上げます
ラフプレーンと違って おがくずが薄い うっすいので出て来るんっすね





表面をギリッギリの所までスクレッピングしたら いよいよファイナルプレーンっすよ。

コレが最後の1発勝負なんで 下手こいたら今までの仕事が全部台無し

っつー事でファイナルプレーン専用のプレーン(西洋カンナ) を超精密に刃出し調整して

緊張感を持って削るんっすけど



どん位薄いのか… 計ってみると 0.03mm でした ほぼ箱根の寄せ木細工的な薄さです
コレでおがくず出なくなるまで 追い込みます





目標は おがくずが0.03mm MAX になるように調整するんっすね。

で、今日は the ‘Bloody Mary’ スピナーベイト用 のブランクを削ってました。

コレがどうした事かバット部分が想定より若干細くて 全体を1段細くして補ったけど

荒削りでちょっと雑に削り過ぎたみたいっすわ。



さっき ファイナルプレーンが終わりました。


 



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Posted by モッズおじさん  at 11:55 │Comments(0)工房の話

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