2017年02月10日
A289:血まみれのマリーさんは クローゼット離婚のあの人じゃありません
どうも、モッズおじさんです。
最初に割った 捨て覚悟の練習台トンキンケーンは 結局2セクション分しか取れませんでした 捨ててしまうのももったいない
っつー事で根性とケチケチ精神で 使える奴だけ集めました
さて本日寄せ集めたスプリット・ケーンは 苦手の竹割を克服するために練習台で割った根元の奴から
ナンバリング無視で とにかく使えそうな奴を寄せ集めたんっすね。
そしたら強引ではあるけど もう1セクション分が確保できたんっすよ。。。
本来4セクション取れて当たり前 なんだけどね?
完全に節がバラけるギャリソン・ノードと違って交互に節が揃うスリースタックは ご覧の通り規則的な配列が美しいと感じさせる
古典的で伝統的な節ずらし 色々問題点もありますが POLANO では多用していく配列です
とにかくもったいない… からの ついででいろんな事やってみよう で今回はギャリソン・ノードではなく
スリースタックっつー節ずらしを行って… イイ感じなんっすよコレはコレで。
なにせギャリソン・ノード登場前から存在する 伝統の節ずらしだからね?
兎角 問題視されて不要論まで出ているのがこの 『節』 という奴でして…
節の部分はこのように 繊維の密着が弱まる コレが「強度に難が出る」の根拠なんっすね コレをある程度解決する策として
まずは裏面の瘤を削り取って 火で炙ったら
ただね、他人様の作業は見てるだけ なんであんま追求した事は言えないんだけど
確かに節の所は繊維密度が見るからにスッカスカで 強度については不安しかないワケで
それだけにウチでは万力で加圧して 潰していくんっすね。
確かHardy だかそこら辺のアマチュアビルダーさんだか どこで見たかは忘れちゃったんっすけど
炙ったらグイッ! で万力で一気に潰す… この時点で繊維の密着度が増して直線的になったのが 分かりますね?
後は冷めるまでこうやっとくと 再固着して 強度が増す… っつー
火で炙って繊維の運動を自由にさせてからの 万力でグイッ!!!
。。。で潰すのが基本動作 と教わったんっすけど
近頃じゃあまぁ誰もやってねえ。。。
やれば繊維が真っ直ぐに矯正されて 結構な強度が確保される らしいんっすけどねぇ。。。
果たしてどこまで強度が確保されたかはともかく 節を潰してフラットにしといたほうが後々の作業で加工が楽になるし
施すデメリットは見つからない けど今時のバンブーロッドじゃ省略される事のほうが多いらしいっすよ
細かい事は俺は知らない。。。ただこうやると節の処理も楽になるし その後の作業も楽になるから
効率を考えて敢えてひと手間省かずにやってるんっすね。
っつー事で 見た目は美しいし切り代が少ないから素材をロングで確保できる反面
強度に疑問があるとされるスリースタックでは この作業やっときたいんっすね。
スリースタックだと2inch ずらすだけだからロストは4inch に抑えられる 結果実用範囲が 5ft4in のケーンが採取できるワケっすよ
ただし潰して強度が遜色なく確保できるならギャリソン・ノードなど考案する必要がなかったワケで…
じゃあこのスリースタックで組むセクションはどうしましょうか。。。
かつてHardy が出していたBanty A&F 4ft3in DT4 っつーのがあるけど
アレ、作っちゃおっか?
一応プロトタイプって事で…
どの道ナタ割のスプリット・ケーンは自然のケーンそのままに曲がっている っつー事で炙って矯正していくワケっすけど
蝋燭の炎じゃ目ぇやられちゃう アルコールランプ オーダー掛けました
いや一応POLANO ではレギュラー商品はもう既にある程度固まってるんっすよ もうガッチガチで。
実際 the ‘Mk. 1’ と 今後製作予定の the ‘MOD’ それにウェット・ロッド…
北海道レインボー仕様はレギュラー化するかどうか 作ってみての判断なんっすけど
レギュラーのロッドを作り続ける事で完成度を高める 『深化』を狙ってるワケっすよ。
せっかくレギュラー・シリーズで今後2セクション余るんだから そいつらを有効活用させたい 元々POLANO はFFに固執するようで
ルアーとかも受け入れてる ガチガチのようで柔軟な工房 だからルアーロッドや ONE OFF の余地を作っちゃうんっすわ
ただおんなじモデルだけを作り続けるだけでは工房としての柔軟性がどうなのかな?
っつー事でプロトタイプや オーダーによるOne Off を
the ‘Bloody Mary’ シリーズとしてひと括りで考えて展開してみようかなぁ。。。
とか考えてるんっすわ。
釣りの事だけを考えれば レギュラーモデルだけで充分なんだけどね?