2016年11月06日

A197:POLANO が思う 理想の竿



どうも、モッズおじさんです。


POLANO のルアーロッドで欠かせないが『感度』… 最大限に感度を引き出せば トラウトルアーでも釣りを有利にする
ココまで尖がった発想に 世間様がどこまでついて来てくれるか が最後の課題っすね





さて POLANO はココに来てようやくロッド・ブランクに関してひとつの方向性が見えて来たワケっすけど

。。。横浜時代から数えるとなんと16年

あの頃オギャーと産まれた甥っ子がもう高校生で色気づいてDolce&Gabbanaのスーツ欲しがってるっつー

気が付くと長い年月 思案してたワケっすわ。。。 買ってあげたけどね?







アイツもそろそろ 自分の好みとかウルセエ事言い出して 伯父としてはニンマリしてるんっすけど

釣りをしてる連中も似たようなモンで 特にロッドとリールに関しては

まぁウルセエ… 逆にそこ 無頓着な奴のほうがおかしいって位まぁみんなウルセエ が当たり前。

で、そんな皆さんにとってはある意味衝撃の話なんっすけど



釣り業界ではDAIWAと並ぶトップブランドのSHIMANO ですが FFにおいてはどこか論点がズレてるってのがFF会の通説
ズレてるっつーより 何かが足んないんっすけど 総合するととてもイイ竿なんっすよ


A197:POLANO が思う 理想の竿



俺が POLANO で目指してるブランクの ほぼ全てを持っている言わば『理想のロッド』は

実は SHIMANO FREESTONE FS なんっすね。

コレ言うとFFにどっぷり漬かってる いわゆる『通』の皆さんはドン引きするんっすけど

実際この竿はとてもイイ竿なんっすよ。



イイ意味でも悪い意味でもフライフィッシャーは保守的 圧縮木材のリールパイプにアルミのキャップ&リングそれに
バスのScorpion譲りのX-Bias ブランクは『異端』以外の何物でもなくて 通には不評でした





兎角SHIMANO の渓流ロッドと 岩井渓一郎系の渓流ロッドはUSでは『茹で過ぎたスパゲッティ』と

揶揄されてる代物っすけど 総合して見るとFREESTONE FS はイイ竿なんっすよ。

Scorpion シリーズ以来SHIMANO が特許を持ってるX-Bias は捻じれに強くて

メンディングやロールキャスト等のトリックキャストも無難にこなすし



POLANO の Blanks Ω もソリッドなだけに細身 だけどチューブラー・グラファイトでこの細さは常軌を逸している
いわゆる高弾性カーボンを多用してるから出来る技なんだけど 今見ても 細い…





過剰なまでに細く仕上がったグラファイト・ブランクは見た目以上のパワーで

DT2+7X をスタンダードに設定しても十分現実的な範疇にしてしまう説得力があるし

偶然とはいえ荷重に追従するアクティブ・フェルールはCardiff にフィードバックされてる技術だし

。。。とにかく ある1点を除けば 俺にとっては『完璧』なんっすね。



このパラボリックは尋常ではない もっともこのパラボリックがあるからこそ しなやかさがあるからこそ
あらゆるフライ(毛鉤)が使えたワケで… その多様性を得るための犠牲は 余りにも大きい





ある1点というのは… 通常のフォルス・キャストのタイミングが全く取れないっつー

FFロッドとしては致命的な欠損なんっすね。

それが度を超えたFrench Action… 超ウルトラスーパー・パラボリックなんっすね。

ワイド・ループしか投げらんねえよ。



それこそネイティブ化したブラウンをDT2 7X で掛けてもラインブレイクの心配は皆無 しかし如何せんテンカラみたいな
ワイドループしか投げらんないから 風吹いたらおしまい 的な…





里見さんはロングリーダーのルースニングをするためにこうしたらしいけど。。。

この致命的な欠損を除けば それこそドライもニンフもイマージャーもミッジも

渓流でダウンクロスのウェット使いも全て1本の竿で高次元にこなしてくれるんっすよ。

にしてもこの唯一にして致命的な欠損は 致命的過ぎる



the ‘Mk. 1’ はFreestone で失われたモノを補充するために突き詰めてったモデルなんっすね ウェットって所で詰んだけど
Blanks Ω っつー形で広がったから 結果オーライです





で 横浜工房では朧気ながらLeonard を 岩手前沢ではGarrison をベースに展開してきたんっすけど

それはキャスタビリティ… つまりキャスティングのしやすさに重きを置いた展開だったワケで

ようやく… 16年掛かってようやく こういう事じゃないのかっつー

結論が見えてきたような気がするんっすよ。



Hardy the ‘MARVELL’ をベースにシミュレートした the ‘MOD’ の最終シミュレート・テーパー the ‘MARVELL’とひと口に言っても
初期モノから年代によって結構差があるモンで





それが the ‘MOD’ なんっすね。

おそらく the ‘MOD’ は素振りだとペナンペナンで 通ぶった人は跨いで行くんじゃないかと。

その代わり『茹で過ぎたスパゲッティ』ではなく ラインを通すとしっかりと飛ぶ

それこそ POLANO が理想とする「ラインが勝手に飛んでいく」感覚の竿 だと思うんっすよ。



the ‘Mk. 1’ の要素も入ったBritish Action の the ‘MOD’ は 意外な事に『飛ばす竿』としての要素も十分含んでて
まずは the ‘MOD’ を形にして その先は…





そして渓流に持っていくと ドライもニンフもイマージャーもミッジも ダウンクロスのウェット使いも

バラシが少なく確実に獲ると。。。

あとは工房整えて 竹を削って組んで形にするのみ なんっすけど

結構いい線行ってると 思うんっすよ。



夢で終わるか 理想が生まれるか。


 



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Posted by モッズおじさん  at 01:12 │Comments(0)POLANO ロッドの特性と設計のあれこれ

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