2020年03月17日
A1074:セミオーダーとフルオーダーについて
どうも、モッズおじさんです。
小渓流だと the ‘Mk. 1’ 6ft8in ってのが POLANO の回答なんですが 条件を聞くと Orvis Superfine BROOK TROUT
っつー選択肢も.小渓流では無駄に長さを詰めるよりキャストで工夫したほうが良い って話はいずれ します.
今日は火曜日なんで 17:00~19:00でショールームやって 明日は平日コロナ時間帯です。
さて 昨夜ラクマよりお問い合わせ頂いたのが 小渓流用の7ft程度のロッド という条件でしたが
話聞いて 多分 Orvis 7ft6in BROOK TROUT Full Frex なんかがドンズバ だと思ったんっすよ。
ご本人曰く ロングティペットを使用する っつってるんで特に Full Frex と思ったんっすけど
スレッカラシの河川では有効 と言われてますが… 気のせいか年々L&L の全長が長くなってて俺の灰色の脳細胞は
ついていくのがやっとで 実際9ft以上のリーダー 使った事ねえんっすけど.
実は 9ftリーダー+半ヒロ位のティペット の範疇であれば 今時はロングでも何でもないんだけど
昔の それこそ80年代90年代の感覚で言うと充分『ロング』なんですね。。。
岩井渓一郎氏などが唱えたセオリーだと 12ftリーダーに ティペットひとヒロ以上 がL&Lだからね。
どうやらひとヒロ迄なら ロングじゃない って事みたいっすけどね。
むしろこの辺みたいにバカでも釣れる河川探すのが理想だけど そんなの無理! までを肌で理解している POLANO だからこそ
出来る事ってある とは常々思っていますが.
まぁまぁこの辺は諸説ございましょうが とにかく POLANO ではこの設定でで話を勧めてまして
逆にどこかで決め打ちしておかないとなんにも進まないんで反論がある方は
こういう「仮定法」で仕事を進めてる と捉えて下さい。。。俺 L&L 苦手だし。
っつー事で お問い合わせの件だと小渓流で7ft でひとヒロ以上のティペット ってのは
まぁまぁ逆に「長い」とバカにするのも違うんじゃねえか と言いたいんだけど… 人により地域により釣法は千差万別
そこ考えると 既成モデルの数ばかり増えて収取つかなくなるんっすよ 特にウチみたいな零細工房は.
どんな竿でもコントロール 取り辛くね? 取り込み大変じゃね? と引っかかってるんで
出来ましたらティペットの長さを大まかにお知らせ頂けると もっと絞った答えが出来るんですよね。
で… 残念ながらこの手の条件でのロッドは POLANO 既成モデル群には1本も無いんです
が the ‘Mk. 5’ をショートレングス化した フルオーダー なら 対応可能なんです。
一応「広く受け入れられるブランク」を厳選して 既成モデル化しているんで たいていは既成モデルそのまま 若しくは
セミオーダーで対応出来て フルオーダーでも長さいじったり 程度で済んじゃうんですね.
もうじき納品となるマカロニ様分の the ‘Mk. 1’ は使用するライン素材と好みのグリップ形状に
合わせる けどブランクは従来の the ‘Mk. 1’ って事で セミオーダー なんっすけど
POLANO 既成モデルをショート若しくはロングレングス化 とかマルチピース化 とか番手変更 とか
ブランクの意匠変更となるとフルオーダーと呼ぶんですね POLANO では。
ブランクをオーダーメイドするのは お客様側からしてもこちらに伝え辛いだけに 既成モデルを雛型にして貰えるように
で 雛型を長くしたり短くしたり パワーアップしたりダウンしたり… 日本の河川に対応する努力なんですね.
内訳としては
ブランク調整・再計算の手数料として +10.000円
マルチピースの場合 フェルールひと組に付き +6.000円
ブランクを トンキン⇔真竹 コンバートで +0円
ガイド・スレッド・グリップ・リールシート変更の場合 +部品代差額実費
になるんっすね。
尚 飾り巻きは漆の特性上 可不可を含めて応相談 なんです。。。
難点は「漆」を使用しているために 完成までに1~2か月 お時間を頂くという事. 巣のブランクの特性を損なわないための
手段で 釣り人の心情としては「決めたらすぐ使いたい」が分かっているだけに 心苦しいんですが…
いや飽くまで吹けば飛ぶよな零細工房なんで あらゆる長さとあらゆる番手を作り置き ってのが
工房の運営上難しいんですよ。。。 だからこういうシステムを取り入れているんですが
セミオーダー/ フルオーダーシステムは マカロニ様の件でお分かりの通り
意外と予算が抑えらえるけど 完成まで 結構時間が掛かるのが難点。
今の所一番多いのが the ‘MISTY MOUNTAIN HOP’ の2ピース化 でして… コレに関しては今の所受け付ける事が出来ません.
しかし POLANO としても 全く考えていないワケじゃ ないんです…(ニヒルな笑い)
だからユーザー様の都合を考えると 盛期を過ぎた真夏辺りから冬の間にオーダー頂ければ
来季の渓流シーズンには十分間に合う って計算ですね?
勿論このシステム ルアーロッドでも対応しているので ご検討下さいね?
もっとも the ‘MISTY MOUNTAIN HOP’ の2ピース化 はお断りしてるんですが
もちろん竿屋として ただ断ってるワケじゃ ないんですよ?。。。 と ニヒルな笑みを浮かべる。