2019年07月08日

A932:TARGET MARK by Polano – the ‘Mk. 1’



どうも、モッズおじさんです。


ぶっちゃけ廉価版・ぶっちゃけアウトレットなセカンドブランド TARGET MARK by Polano … とはいえ そんな安物に見えます?
俺にはそう見えない… そりゃそうだね 安い仕上げはやってませんから.






さてセカンドブランドの TARGET MARK by Polano の1号機 the ‘Mk. 1’ ですが

6ft9in DT4 2pcs/ 1top という… メインブランド POLANO では 2top じゃないと the ‘Mk. 1’ ではない

を貫いてますが コレは TARGET MARK by Polano だから 1top でも the ‘Mk. 1’ のモデル名は共通

っつー。。。DunhillとParkerのスタイルを踏襲してるんですね?



基本的に1967年までの Parker はDunhill のチョイ傷ボウルを再生産したものだったんで 大変軽くて美しく喫味も良い
けど ステムやインナーチューブは簡素化・コストダウンが行われてて… コレを踏襲させて頂きました.






蛇足ではありますが DunhillとParkerのパイプは生産ライン上のDunhill規格で弾かれた個体を

Parkerに回していたんだけど ステムはグレードの低い物を インナーチューブも手間の掛かっていない物を

採用して メインブランドと差別化を図ってるんっすね。

それでも 単純に安物を宛がってるワケじゃなくて 満足のいくモノなんっすけど



POLANO コストダウンの不文律… 精度に若干バラつきはありますが 安定した使用感と耐久性で根強い支持のあるブラスフェルールを
POLANO では廉価版に積極的に採用します. 上級機種では ニッケルシルバーだけどね?






そういうのを倣って 長期在庫品や少々グレードダウンしたパーツを採用したんっすけど

コレがなかなか… 悪くない

来たる消費税10%時代を見越して 税込み¥50.000-(工房手渡し価格)を実現したんっすね。

にしては結構イカしたリールシートスペーサーが装着されてますが



漆塗りのフォーマットを変更して下地塗りで均す作業を加えまして 都合12回摺り漆を施したら実に見事な仕上がりになりまして.
横浜時代のデッドストックは僅かなので じきに変更する部分ですね.






コレは横浜工房時代のデッドストック物で 漆塗りフォーマット変更に伴う試し塗りを施した

試作品的なモノで こういう掘り出し物パーツの在庫があれば出しちゃうんですね。

逆に言えば今後パーツのディティールは定まらない デザインは定まっていないのでほぼワンメイク的

と捉えておいてくださいね?



グリップはグレードを落とさず Flor グレードを使用. ただし既にお知らせした通りパテ埋め処理は行わず 入り皮などはそのまま.
こういうフィニッシュで納品するプライベートビルダーさん 結構多いですね.


A932:TARGET MARK by Polano – the ‘Mk. 1’



在庫状況によっては樹脂製とか メインブランドPOLANO の the ‘Mk 1’ のパーツを流用とか

変動しますがご容赦ください。

反面常に肌が触れるコルクのグリップは Flor グレードを死守していきますが

入り皮の除去と目止めは行わず 作業を簡略化する事で価格に反映させていくんですね。



ストリッピング・ガイドは出来る限りメノウガイドを採用しますが 今後は諸事情でタングステンカーバイド・ガイドに変更する
場合があります… そこは廉価版の宿命 とご容赦ください.






そしてPOLANO の廉価版シリーズでのお約束・フェルールはブラス製で フェルールキャップは

最初から用意せず ロッドソックス(竿袋)すらオプション扱い(+¥3.000-) と コスパを追求。

結果、玄人好みの「実釣最優先主義」的なブランドに なっているんです。

実際 ロッドソックスは押入れの片隅に突っ込んじゃう っつーお客様も多いからね。



グリップの先端は メインブランドではジュラルミンを採用していますが こちらではコルクに直接漆を施して コルク欠けを防ぐ
っつー Scott 的なアプローチを採用しました. メインブランドで採用できるデザインです.






っつー事で 初期ロットと言う事もあるし 工房内長期在庫品のストックが充分って条件もあるけど

決してメインブランドと見劣りがしない TARGET MARK by Polano に仕上げました。

ならセカンドブランドだけ買えばイイや と思った方はご注意下さい。

メインラインで作製を失敗しないと生まれないブランドですから。



つまり俺の作製技術が向上すればするほど 生まれる事が無いロッド っつー。。。


 



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Posted by モッズおじさん  at 00:08 │Comments(0)POLANO ロッドの特性と設計のあれこれ

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