2016年10月22日
A176:偉大なる先駆者が ベースになりそうです
どうも、モッズおじさんです。
昨日の十和田湖釣行は ギリまで粘ったけど強風&雨で 中止です が どうやらウチのロッドを気にしてくれてた人が
まんまと釣れたようで… ありがてえありがてえ
熊の街 鹿角へようこそ
。。。っつー感じで 昨日常連さんと一緒に仲良くなった秋田・湯沢から遠路はるばるやって来られた
FFマンの方が ウチのショールームを痛く気に入って下さって
ありがてえありがてえ。。。
the ‘Mk. 1’ はこの佇まいで総漆塗りで2トップ で¥50.000… たいていの大人の方は人生経験上「何かある」と
裏を読むワケっすけど 実際に振ってみると 納得して下さるんっすね
で この方湯沢からわざわざヒメマス狙いに十和田湖まで 秋田県縦断して来るほどだから
。。。ちょうど岩手の前沢衣川平泉辺りから来るのと同じくらいの距離っすね
相当のFFフリークなのは一目瞭然
当然なのか必然なのか ロッドのオーダーをオファー受けまして…ありがてえありがてえ。。。
雰囲気としては芦ノ湖のスーパーレインボーが忍野のハイプレッシャーで狡猾になって 米代川の大舘エリア付近で生息
っつーイメージでお話を聞きました… 写真は以前釣った桂川のレインボー
ただオーダー内容が少々個性的でありまして。。。
飛距離が出せる
バットに張りのある
Mid Fast 程度のロッドアクションで
それでいて乗せやすい バラシにくい
下流に一気に走られても取り込める
#6指定 8ft06in 3ピース
ニジマス…否 大型レインボー向け
… の 北海道向けロッドっつー。。。
こういうのは対象魚に対して実体験に伴う情報が薄いと非常に受けにくい仕事でありまして。。。
幸いなのはDTのシンキングラインでウェットを流すのに必要なトルクをブランクに求める必要はない点だけど 話を聞くとブランクにトルクを載せたほうが有利では? で敢えてUS Actionを外して考えたんっすね
POLANO では一応 流水での使用っつー事で単に the ‘Mk. 1’ の延長&パワーアップで
あとは素材のバンブーのしなやかさに任せる では「乗せやすく バラシにくい」がクリアできそうにないんで
British ActionのDry Fly ロッドを提案したんっすよ。
そうなると人気なのはPALAKONA なんっすけど。。。
ハーディっつったら真っ先に出て来るのがPALAKONA 中でもCasting Club de France… C.C.de Franceが圧倒的人気
だけどPALAKONA 自体がキャスティング重視のUS Action の模倣から始まってるモンで
あの方のお話に完全に合致するかっつったら。。。疑問なんっすねコレが。
もちろん絶対的飛距離を求めるならバンブーなんかよりグラファイトが絶対
でバンブーではそれ以外の要素を求めるべき…で話を続けたんっすけど
それでも有効飛距離は確実に押さえないといけないワケで。。。
HARDY 創始者のひとりはキャスティングのレジェンドで 最高の記録を叩き出したのがTriumph だったんっすよ
コレが単純な US Action で片付けられるようなロッドじゃなかったんっすよ
おそらく PALAKONA より飛距離が期待できる竿があるんじゃないか、で
考えた末本日シミュレートして辿り着いたのが…JJH Triumph なんっすね。
そもそもこの竿はキャストの名手・John James Hardy が当時のキャスティング記録を出したっつー
相当キャスティングを意識したロッドなんっすわ。
年式や顧客次第でグリップ形状は異なりますが テーパーデータを解析すると結構実践的な 今時のロッドに引け劣らない
とても優秀なロッドと理解できたんっすよ… コレならご希望に添えるかも
っつっても基本的には全て戦前位までの価値観の話で 今はもっと飛ぶロッドがゴロゴロあるはず
なんっすけど… っつー現代ロッドブランクの問題点の指摘はさておき
いわゆる戦前UKロッドの Dry Fly Action が適正ではないか で
ベースにTriumph を据えて色々モディファイしてみたんっすよ。
より軽く な今時のロッドとは真逆の重たいロッドにはなりますが シングルハンドで振るには決して非現実的ではない
大型レインボーを乗せやすくバラシにくい要素が詰まったロッド なんっすよ
オリジナルが8.9ft DT6 2ピース を8.6ft WF6 3ピースにして フェルール重量を加えて。。。
JJH Triumph はPALAKONA と違って竿全体がアクション領域だからぁ。。。
現代風のキャスト・スタイルを考慮して通常の焼き時間に設定して。。。
でPC でシミュレートしてみたら… コレは結構面白い竿に仕上がりそうっすよ?
蛇足的な話っすけど 兄Williamと弟John James のHardy兄弟が立ち上げたHardy社 John JamesはTriumph で
世界1になった翌年 釣りの最中に心臓発作で急逝… 最後まで『釣り人』だったんっすわ

シミュレートの範疇でしか言えないけど オリジナルよりチョイ張りがある で
鹿角市内でも十和田湖から米代川本流&支流まで楽しめるロッドに仕上がりそうっすわ。
っつー事で昨日はフワッとしか言ってませんが…この仕事 喜んでお受けします♪
こないだの秋田・湯沢の方 十和田湖にお越しの際にはお立ち寄り下さい。
さてこの竿 レギュラー化するのか… one off で終わっちゃうのか…