2016年01月31日

570:ただ都会に憧れて行った なら気楽なんだけどね?



どうも、モッズおじさんです。


POLANO から仙台まで大体98km 行って来ると高速代+ガソリン代+時間貸駐車場代¥800 だけど
ネコポス使えば¥200+振込手数料 経営だけを見れば圧倒的にネコポス使うのが正解なんっすけど


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っつー事で先日の仙台行は、趣味の釣りなら宅配便で送ってもらう、で終了な話なんっすけど

コレが趣味じゃねえ、となると行くか宅配かを選択って事になるんっすよ。

当然片道1.800円+ガソリン代 を考えると経営的には宅配業者の皆さん、お願いします

なんっすけどそれは時と場合それに相手によりけりでして。。。



経営で大事なのは客観的に判断してくれる戦略アドバイザーの存在 いないとなると売れるかどうかさえ賭けになっちゃう
リスクは最大限避けるのが基本だから必要経費なんっすよ 日経プレジデント的な話


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兎角個人商店の小さな工房ってのはダメ出しをしてくれるような同列の所にいる人がいなくなっちゃう

人間関係に若干のが出て来るワケっすよ。

コイツがもたらす弊害ってのが、NGの結論が出るのが商品作って品出ししてから

っつー事で確実に損するように出来てるって事なんっすよね?



気が付くと16年付き合ってる ってのもあるんっすけど今年初の情報交換っつー事で2016年の製作スケジュール決める上で
結構重要な仙台行だったんっすよ実は


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何故なら的確なダメ出ししてくれる同列の人がいないから。

っつー事で百戦錬磨で釣りを俯瞰で見る事が出来てフライにも理解のある

市場動向にも長けたアドバイザーが必要になるんだけど…

ウチの場合、それが中野さんなんっすね。



基本新製品が出てもある程度の評価が出るまでは手を出さない POLANO は意外と保守的な部分もあるんっすけど
激戦区・仙台である程度以上の評価が出たんで採用を決めたんだよね


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とアドバイザーとしての中野さんを歯が浮くどころか歯が独り歩きするほどヨイショしまくった所で

Blanks Ω ソリッドグラスの良い話と悪い話があります。。。

良い話は先日触れた通り、the ‘Misty Mountain Hop’ にはFUJI TORZITE を

トップガイドにのみ採用します。






コレは常連さんの三陸イカ職人が指摘したトップガイドでのライン絡み問題を極力解消するための措置で

相当有効である、っつーアドバイザーの意見を取り入れての採用ですわ。

本来POLANO は音楽とロッドパーツには保守的な傾向があるんで異例なんっすけど

投げ竿トップガイドのマイクロ版、って形状がかねがね気になってたもんっすから。



このままでも使えます っつーメーカーの売り口上は個人でロッド作って楽しむ人向けで向けの話ではないんっすよ
ラフに使ってたら1年でダメになった じゃ¥15.000- は詐欺だよ 俺はそう思う


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早速オーダー頂いてるthe ‘Misty Mountain Hop’ からトップガイドのみTORZITE が装着されますわ。

で、悪い話は。。。無塗装無着色のソリッドグラスブランクの撥水性に疑問があるっつー

アドバイザーからの指摘、なんっすよね。

実は俺もそこんトコは製作決定以前からずーっと気になってたトコでして



さて…この研磨の具合は撥水が確保できる研磨なのか 個体差はないのか…さらに研磨を掛けるとコストやアクションは変わるか…
写真だと白く飛んじゃってて伝わらないけどね?


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グラスでもカーボンでも完全な無塗装無研磨ってのは存在しないんっすよ、さもないと水吸っちゃうから。

結構追い込んだ研磨をすれば撥水性が生まれるのはヒノキを磨くと良く分かるんっすけど

現在製作してもらっているソリッドグラスのメーカーで撥水性が得られるほど研磨しているのか

っつったら。。。さすがの中野さんでも確認不能です。



色を塗るってのはそもそもブランクを水から守るのが目的で無塗装ブランクっつってもクリアコートが塗ってあるからね?
ひょっとしたらソリッドグラスは固めてる樹脂接着剤で浸水が防げるのかもしれないけど…


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相手の社外秘とか入ってくる話だからね?

最悪の場合、ブランクが水吸ってブランクの中で水が凍った、とか炎天下のクルマの中に放置した

とか悪条件に晒されると良くて表面がささくれ立って、最悪水膨れみたいになっちゃうんっすよ。

当然ソリッドグラスのメリットの「なかなか折れない」が成立しなくなるっつー。。。



ヘビーリピーターの方なら去年暮れからの原価ダイエットはご存知ですよね? ロッド自体極限まで絞り込んでるのに
更に撥水対策と原価ダイエットをしろっつー無茶振り…


570:ただ都会に憧れて行った なら気楽なんだけどね?



実際コレは弱った。。。なにせ価格設定が原価ギリギリで、塗料ひとつ追加するだけで赤字になっちゃう。

それにオイルフィニッシュみたいな事やるとユーザーに余計な手間暇押し付けるから

とてもじゃないけど初心者向けとは呼べねえよ

ところがアドバイザーってのはそれなりに道筋付くようなヒントをくれるんっすね。






FUJI のハードガイドが改良されてリングとフレームの間のクッションが廃止になった結果

ウチで取り寄せてるP Bay のTiN より安く取り寄せられる、っつーんっすよ。

確かにリング強度はTiN のほうがハードガイドより勝るけど

ガイドを軽量化したほうがコンセプトの『感度』に貢献するんだよね。



TiN のデメリットは…KEN CRAFT に付いてた「ニセTiN」 のおかげで性能を説明するのがひと苦労っつーアドバイザーからの指摘
…苦労したんっすね 中野さん


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っつー事でハードガイドに変更した差額と撥水対策で使用できる塗料の原価を照らし合わせると。。。

行ける

さすがにthe ‘Misty Mountain Hop’ のように色を付けるのは不可能だけど

撥水処理としての最低限の施工は可能っすわ。



コレは福岡行予定の贈答用ロッドのブランク 柿渋を塗った上にうっすら漆を塗った特別仕様で極薄仕上げ
なんっすけど柿渋すら塗らない仕様でトラウトワンエリアスペシャル並みの値段に抑えようかと


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っつー事で通常下塗りとして施している浄法寺漆を摺り漆で極限まで極薄に仕上げる方向で、今ブランクは漆室の中です。

ある意味無塗装ブランクより面白い・興味深いロッドに仕上がりそうっすね。

ただ…ハードガイドに変更するんでthe ‘STiNG’ の名称がおかしな事になってくるんっすよ

なにせTiN ガイドに掛けてるネーミングだから。。。



名称変更問題より竿が折れるリスクのほうがよっぽど問題だからね?


 



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Posted by モッズおじさん  at 15:59 │Comments(0)竿と釣りと渓流の話

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