2019年04月26日

A878:金属じゃないから金型と言わずに雛型 と表記してます



どうも、モッズおじさんです。


昨日きりたんぽ状態に軸に付けた粘土は表面が乾いて 中はまだ固着が不十分なベイクド・チーズケーキ状態 なので旋盤に掛けて
ヘラで押し当てて 大まかな形状に整えリールシート金具を仮組して 径をすり合わせていくんっすね






今日は平日なので 12:00~19:00 でショールームやって 明日は土日シフトで開ける予定です。

さてスピニング用リールシートの型取りですが 雛型を一昼夜乾燥させて

表面は乾いてきたので 加工の作業に入ります。。。

本来なら5~10分ほどオーブンで焼いちゃえばすぐ芯まで乾くんでしょうが



カッターや薄刃のナイフで削ぎ落として擦り合わせていきます. 芯までガッツリ乾燥していればもっと楽な作業なんですが
なにせ中は半生 そこだけ注意しまして…






軸(コレも型取りでは使う部位)が 不要だからと廃棄のモノをとりあえず取っておいた

P Bay のFFロッド用リースシートのインサートを流用してるので

塗料が溶けたり焼けたりする恐れがある でオーブンに入れられないんですね。

で 厚めに巻いた粘土を 鉛筆削る要領でカッターで削っていきまして



コレはコレで味が出る 仏像の『一刀彫』のような刃痕を敢えて残す仕上がりにもできますが 今回はトゥルンとした表面に
仕上げたいので ココから更に作業を入れます. 少々不具合も出てしまったし






中はまだ半乾き だったので旋盤でスローで回して整えて。。。 それでもまだひと回りデカい

っつー事で さらに粘土の乾燥を促して 固着かが進んだらカッターで削ぎ落として

削ぎ落として削ぎ落として。。。

仏像の『一刀彫』っすねこりゃ。



粘土での基本テクニックのひとつ 粘土を水でふやかしてパテ状にする でパテでひと回り厚めに補正を入れて乾燥させたら
砥いだり削ぎ落としたり で修正するんっすね. コレが殊の外便利で 試作や雛型作りでモノを言うんっすよ






なにせモノが粘土 どんなに硬くなっても粘土 なんで固着かが甘かったり 練りが甘かったり

始点の馴染みが悪かったり と様々な理由で成型時に割れたり掛けたり削ぎ落とし過ぎたり

とありますが コレは言うほど深刻な話じゃなくて やり直せばイイだけの話

粘土をひとかけら 水でふやかしてパテ状にして 補正を加えれば良いだけの話なんっすね。



乾燥させたら旋盤に乗せて 狙った径に仕上げていきます. 多少失敗しても 水でふやかしたパテで修正すればイイので
思い切って行ける. 紙粘土はこういう作業にとっても良い材量なんっすね.





で 補正を加えたらさらに旋盤に掛けて 徐々に狙った径に仕上げていきます。

コツとしては1発で仕上げようとか思わない事で

失敗したり 詰めが甘かったりしたら粘土でパテを作って 詰めて行けばよい っつー事なんすね。

っつー事で 何度となく追い込んで成型していきまして



もうすぐゴールデンウィークなのに季節外れの雪が降ってる毛馬内では またまたストーブの出番 って事で固着が遅いから で
ストーブの縁で固着を促します.






毛馬内では明日からゴールデンウィーク まさかの10連休だ っつーのに夜は雪かもよ

っつってるほど冷え込んでまして 久々にストーブ焚いてるんっすけど

丁度良いので 修正を入れたり成型が1段落付いたらストーブで温めて

固着化を促進してるんっすね。



形が整ったら リールフットが当たる部分を作製していきます まずは設計図通りの幅よりチョイ細い幅で粘土を切り出します.
人形作製などで使われてるような粘土なので ナイフでの加工がすこぶる楽で キレイに仕上がるんです.






で 最後には精密旋盤にまで掛けて狙った通りの形が出来上がったら リールフットが当たる部分を

成型するために カッターで切っていきます

。。。こういう加工の楽さが粘土のイイ所なんっすね。

っつー事で 今の所順調に仕上がってきています。



ベイトリール用のリールシート雛型も作業しましたが それはいずれ機会があったら って事で。


 
  


Posted by モッズおじさん  at 23:55Comments(0)工房の話