2019年12月08日

A1024:POLANO 名物 灰色の脳細胞 暴走の話です




どうも、モッズおじさんです。


人気推理ドラマ『刑事コロンボ』でも 今や伝説的な第1回目が『構想の死角』ですが何が伝説的かっつったらこのエピソードの
演出は 映画に進出する直前の Steven Spielberg だったんっすね. カメラワークや照明演出がスピルバーグ的.






今日は土曜日なんで 10:00~20:00 でショールームやって 明日も同じ時間で開ける予定です。

さて。。。『ぢれったい作業』の真っ最中で固着待ち なので構想とも妄想とも言い切れない

構想の死角』的なお話を一席。。。

いや『構想の死角』は『刑事コロンボ』シリーズの記念すべき第1作だけど



元々は食糧確保が目的で植樹された孟宗竹は かつては旅人の 或いは農民や修行僧の飢えを凌いだ救世主的存在で有難かった
が 今や厄介者… どうにか使い道はねえものか と常々考えていたんだよね.






コロンボ警部もピーター・フォークも1個も関係ない話で 平泉某所から「竹 要らない?」と

オファーがチョイチョイ入ってまして… 有難いけど孟宗竹だから 使えねえよ

と やんわりとお断りし続けてきたんっすけど よぉく考えるとかつてTiemcoさんが進駐軍相手に

おみやげで作ってた『芸者ロッド』が孟宗竹だった とTiemco OBさんから聞いた事があって



倉庫を整理していたら大量に出て来たっつー Tiemcoさんが戦後 進駐軍向けのおみやげで作った外貨獲得だけが目的のロッドで
最終的にはタックルベリーが買い取って 100円で叩き売られた『芸者ロッド』は 多くの釣り人に影響を与えました.






かつて横浜の Fox Fire アウトレットショップで急に倉庫から出て来たデッドストックを

¥3.000/本 で叩き売ってた時期があって その時俺も1本買ってリメイクした

っつーのが 思えば POLANO の出発点だったなぁ。。。と。

あの頃『芸者ロッド』リメイクが結構流行ったんっすよ。



『芸者ロッド』をベースにリメイクしたロッドで山梨・菅野川で釣りをした ってのが POLANO の出発点で原点でもある.
孟宗竹も やれば出来る素材なんだけど フォーマットが定まってないだけに繊維がバラケる問題がありまして…






で 思い出すと懐かしい菅野川でニジマスロケットとかヤマメ弾き倒しとか… DT5ブランクだったからね?

リメイク物を使って 結構良かった って記憶が蘇りまして。。。

平泉の竹を 米代川で鍛えるのも 悪くないかも。。。

こんな事言ったら イワナ坊主さんとかマカロニ様とか 食いついちゃいそうですけどね?



真竹のタケノコは苦くて別名『苦竹』と 仙台・宮城野区に地名があるけど多分あそこはかつて真竹が広がる所だったのかな
と 食べて美味しい奴は孟宗竹で 美味しいだけに植樹が盛んに行われた と.






いや真面目な話 孟宗竹は食べると美味しいタケノコの成長後の姿で 街道筋では江戸時代には

諸事情で無一文になった旅人が行き倒れにならないように食べられるものを植樹しなさい っつー

幕府の御触れで 食べると苦い真竹(苦竹)より美味しい孟宗竹の植樹が好まれたんっすよね。

ただ孟宗竹は「繊維がバラケる」と 竹竿業界では避けられる傾向が強いんです。



今は無き A&F銀座松坂屋店さんの店長さんが「(芸者ロッドは)焼き入れが甘いからねぇ…」っつったけど 実はそこに鍵が
あったみたいで… そこが気になると どうにもやってみたくなって仕方が無くなる っつー.






もっとも繊維がバラケる問題は『火入れ』作業での温度設定次第 みたいなんで…

逆に言えば温度管理が出来れば繊維がバラケる事は無いって事で。。。

ちょっと 平泉の孟宗竹 押さえましょうかね。

上手くすれば ちょっと棚上げにしている フランス向けロッド の素材に使えそうだし。



POLANO専売技術の『漆グリップ』は 高級感は申し分ないけど 問題は重量… どうしても重くなる なにせ漆を固めて成型した
漆の塊ですから. POLANO としては 軽量な高級素材を使用したグリップをオプションとして開発したいんですよね.


A1024:POLANO 名物 灰色の脳細胞 暴走の話です



さらに俺の灰色の脳細胞は暴走を続けてまして… ちょっと閃いちゃったんっすよね

前々からうっすらと青写真が滲んでいた最上級グリップなんっすけど

パイプ用の素材でこのブログではお馴染みの Briar ブライアー瘤 のFFロッドグリップ っすね♪

もうね 5Aコルクを上回る高級素材はこれ位振り切らないと見当たらねえよ。



趣味のパイプで着目しているのがヴィンテージDunhill で オイルキュアリングでブライアーのヤニや水分を飛ばす技法は
木材の軽量化に繋がる… で グリップも軽量化が図れるんじゃあないか と.






いやね?イタリアやアルジェリアなんかの材木屋で100%合法で売ってるんっすよブライアー。

コレをDunhillでおなじみのオイルキュアリング施して… 喫うワケじゃないけど

確実に軽量化が出来るんっすよ。。。 そう コレが採用を検討する理由なんっすね♪

ニッケルシルバーかスターリングシルバーの『腹巻』も付けてみようかな



と。。。趣味のパイプがこういう形で仕事とシンクロする っつー。


 



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Posted by モッズおじさん  at 00:43 │Comments(0)工房の話

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