2019年10月21日

A996:久々に民俗学的な話を



どうも、モッズおじさんです。


台風19号上陸時は税関業務までストップして 手元に届くのに遅れが生じたブロアファンレジスタを交換装着して
動作チェック的な試運転で目的地に指定したのが 横浜時代以来久し振りに触る『神社』でして






今日は平日なんで 10:00~19:00 でショールームやってますが 明日は天皇陛下の

即位礼正殿の儀 があるので臨時休業とさせて頂きますが 大体家にいるので接客対応は可能です。

っつー事で 昨日の日曜日は届いたブロアファンレジスタを 早々に愛車に交換装着しまして

。。。結果は 『いじりたガリー』にて。



なかなか風格のある 朱塗りではない丸太丸出しの鳥居っす. 手水場は水が枯れてたんでお清め出来なかったのが残念.
で… ココ見るだけで「歴史がある」「地元密着型」の神社だと 良く伝わってきます.






っつー事で 昨日は通りすがりに見つけた 的な街の鎮守様的存在と思われる十二所神明社まで

試運転してきたんっすけど。。。コレが予想を超えて「いい神社」だったんっすね。

地元住民以外で訪れるのはおそらくハードコアな神社巡りマニア位 と思われるだけに

ご利益の効果の程は不明 だけど… どうにもパワースポット的な空気がムンムン漂ってて



Google Map では眞山神社とクレジットされてますが 境内の案内板には「十二所神明社」と書かれてました. どっちが正解か
良く分かんないのでこちらでは「十二所神明社」いじりたガリーには「眞山神社」と記しておきます.






案内によると 元々は鎌倉時代に奥州藤原氏の先導でこの神社が整備されて江戸時代には

佐竹藩の家来がココに城(っつっても平屋)建てて男鹿半島で祀られてる神様を祀ってから今に至る

そうで。。。 やるな奥州藤原氏 ホントに藤原氏と繋がってるかは不明 なんだけど

藤原氏の威厳を騙ってたとしても チャラにして余りあるほどの業績残してますね。



毛馬内からバイパスを大館に向かってるとでっかい看板が現れるんっすけど あそこだけ見たら確実に観光客目当ての受け狙いの
すちゃらか神社 みたいな印象を与えかねませんが その偏見をまず削ぎ落としてから ご参拝ください.


A996:久々に民俗学的な話を



で。。。実はこの神社の北側に もう名前だけで『出オチ』じゃねえかよ とツッコミ入れたくなる

神社があるんっすけど。。。コレが『老犬神社』っつって 名犬シロを祀った神社っつー

あからさまなまでに大館市の秋田犬推し 露骨すぎて白々しい と思えるような神社がありまして

お陰様でザキヤ… ザキトワ選手の影響もあって詣でる人は日々増えてるみたいなんっすけど



イギリスの昔話は残酷なのが多いけど日本の昔話もなかなか… この話を『まんが 日本昔ばなし』で見た時は 結構な衝撃でした.
まずは最初に「老犬神社」と聞いた時のインプレで ご覧下さい.






そんな浮っついた気持ちで詣でると確実に罰が当たる っつーのがこの神社でして

この『名犬シロ』は江戸時代とも室町時代とも言われている昔話に残ってるんっすけど

菅原道真公や我がご先祖・平将門公に通じる『怨念系』の神様でして。。。

もっともこの昔話の頃から 役人ってのは融通が利かない杓子定規のしゃっちょこばったクズ なんだけど



お社迄の180m程の参道は マジでこんな感じ. 女性のハイヒールとパンプス履きは 足首痛めたければどうぞ っつー起伏の
整った山道でして… 登るより 降りる時のほうが怖いっつー.






ひょっとしたらこの名犬シロは 本当は人間だったのを犬に置き換えて伝えられてきたんじゃ

ねえかな… ホントは下男とか弟子みたいな人が山を駆け回って主人を助けようとしたんだけど

身分制度があって 役人の言論統制があったから狩猟犬の『シロ』としたんじゃねえのかな。。。

とか民俗学的に考えたりもするんっすけど いずれにせよ結構大真面目な神社なんっすよ



お社はごくごく普通 で犬にまつわる置物とかそういうの無し. お社の中に伝承と秋田犬に関する写真パネルとかがあるだけ.
ええもちろん ココは神社で犬の博物館じゃねえから.






で… この物語でも出て来るのが『来満峠』っつー奴で 今年俺が釣りに行った青森県三戸郡田子町を

かつて結んでいた街道が通ってた所が『来満峠』っすね?

現在は人食い熊が住む山中に獣道的に道みたいなものが残ってるだけっすけど

実は『来満』の名称が鹿角市内には残ってるんっすよ。



雪深い地域 ってのもあって参拝は靴を脱いでお社の中で. ご自由にご参拝ください となってるのはひょっとしたら
冬山に入る人の避難所としての役割も あるんじゃねえかな と思ったりなんかしちゃったりするワケで.






大館に通じる道はバイパスのお陰で随分スムーズに走れるようになったんっすけど

バイパス建設以前の旧道は「来満街道」の一部で 今もJR鹿角線の踏切に

『来満』っつー名称が残ってるんっすわ。

で 名犬シロの祟りで無能な役人どもは悉く無残な死を遂げたらしいんっすけど



少なくとも たいていの神社はヘラヘラ浮っついた気持ちで詣でちゃダメ って事で。


 



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Posted by モッズおじさん  at 18:46 │Comments(0)工房の話鹿角の話 毛馬内の話

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