2019年08月17日
A961:イブニングライズを 攻める
どうも、モッズおじさんです。
昨今では東京湾は各所でルアー釣り禁止になってますが 俺がハマった2005年頃は『オギノ式』でライズを探す 潮汐表と地図を
ガン見しながらポイント巡る を普通にやってたワケで… オギー 元気かな.
バスフィッシングやシーバスフィッシングだとこういうの 割と普通な戦術なんだけど
ライズを探してエリアを巡って… まぁまぁバスもシーバスもライズの出やすいポイントって限られるから
ボート若しくはオカッパリだとクルマを駆使してめぼしいエリアを駆けずり回って
ライズがあったら竿を出す っつー。。。
こういう所で写真載せたら「あ俺この場所知ってるぜぇ」っつってわざわざ行って竿出す奴が多いらしいけど このブログでは
『釣れた場所』とはひと言も言ってない その釣り方改めたほうが釣れるようになるよ? って意味を込めたイメージ写真で.
なにそれ 毛馬内周辺の「ポイントお化け」や「堰堤かじり虫」っていうのと同じ事してね?
と言い張る奴が絶対出てくる話なんですが… トラウトとバス/シーバスの決定的な違いは
「バス/シーバス程 確約が取れないライズ」と「ライズの時間の長さが全然違う」って制約があるんっすね。
なにせトラウトは全ての条件が揃ってもライズしない事も珍しくないし 5分で終わる ってのも珍しくない。
いやマジで 本気で釣りたい人は「サカナの居つく要素」を熟知してて 大場所以外でも結構な実績を残してるんですよ.
逆に言うとこの辺は… そういうツワモノが少ないから 結構美味しい思いが出来るワケで.
何よりこの辺の「ポイントお化け」や「堰堤かじり虫」は過去に釣れた実績いや
「前に ちゅれたかりゃあ~」っつー根拠ほぼゼロの 過去の偶然だけを頼りに動いているから
バス/シーバスのライズ狙いとは全く異なる性格の 完全思考停止のムダムダ行動 なんっすね。
だったら『サカナが居つく根拠の多い所』に通い詰めたほうがよっぽど釣れるワケでして
この後FFの話になだれ込むので 興味のある方だけ『続きを読む』をご覧下さい。
バスフィッシングからの人にとって 同じ所を攻めれば良いイワナとブラウントラウトは
実にとっつきやすいターゲットなんっすよね。
どうにもこの北東北ではルアーの面白さの神髄よりも「手軽だから」「楽だから」でやってる人が多いように見受けられて仕方ない
が それは非常に『もったいない』付き合い方だと思う.
とにかく ルアーフィッシングってのはリールを巻くか止めるか の2つしかメソッドがない
良い意味でも悪い意味でも『引き算』の釣りなワケで 手数が少ないだけに奥が深い
実は一番難しい釣りの類に入る釣りなんっすよ。。。
もちろんサカナが勝手に食って来て フィールドに釣らせてもらえる環境が助けてくれる場合が多いんだけど
2000年代ひと桁の頃はすごかったなぁ… なにせ山梨の桂川 平日だってのに人 人 人… でサカナより人のほうが多くね?
っつってボウズ続出 1尾釣る厳しさを知ってれば 毛馬内周辺はチョロいワケでして
本当に釣りの上手い人とは 竿を出して絶対に坊主がない どこに行っても竿を出したら
とにかく1尾は最低でも釣っちゃう人の事を指すんだけど… そういう意味ではサカナなんかいないような
大都会で揉まれて釣りをしている人のほうが遥かに上手い人に近いワケですが
そういう上手い人は 概して「ただ引っ張って来るだけ」の釣りでも憎い技ってのを持ってまして
基本的に水面の釣りは竿を立てて サカナの重みが竿に乗ってからアワセる で充分フッキングする… むしろルアーが沈まないように
ロッドでコントロールするほうが大事 って事で まずは竿の弾力を信じなさい ってのが竿屋の意見.
大爆発してるイブニングライズでも そういう技をシレッと出してくる… ライズしてるサカナってのは
水面を意識してるから沈めても意味がない。。。ならロッドを垂直に構えて糸フケ巻き取るだけで充分
と。。。コレ シーバスの東京湾バチ抜けシーバス狙いのメソッドと同じなんだけど
バスでもグラビンバズっつって ノーシンカーのグラブをほぼ水面で引いて来る技 なんだよね。
水面に出来るV字の軌跡は バスやシーバスなどの魚食魚には大変効果的 だけどトラウトのイブニングライズは水生昆虫が主役
っつー事で サカナがカゲロウやトビゲラに夢中だったら逆効果. ココにルアーの限界を知るんです.
シーバスの場合3g以下のジグヘッドだけど トラウトの場合3g程度のスプーンかスピナーで
って事なんだけど。。。とにかく動きに無駄のない技を持ってるワケでして。
それでもイブニングライズを攻めていくと 獲れそうなのに獲れない って奴が出て来るワケで
それが「ルアーというアプローチの限界」を実感するんっすよ。
そりゃあ釣りをしない人には単に「クルマが汚れる」で迷惑としか感じない水生昆虫の羽化ですが フライを始めると嬉しくなる
なにせトラウト類にこの状態は時間制限付の食い放題バイキングと同じ だからね?
なにせバスやシーバスは小魚やゴカイっつー『横に動くもの』に反応してるけどイブニングライズの
トラウトは明らかに羽化してるカゲロウやトビゲラに反応してるから むしろ静止してる奴に反応する。
フローティングミノーやトップウォータープラグを駆使しても 見向きもされず獲り損ねる奴が出て来るワケで
。。。コレが 超悔しい。
知らない人は「蛾だ蛾だ」と大騒ぎして殺虫剤撒きまくるけど 蒸せるからやめてほしいんだよねぇソイツ 蛾じゃねえし
トビゲラでもヒゲナガカワトビゲラは大物トラウトの大好物 なんです.
何故かそういう奴に限って大物っつー…
で 管理釣り場などでは同じ条件下で同じ程度のスキルの釣り人が横並びで こちらはルアー あちらはFF
って事が結構あるんだけど。。。どうした事かFFのほうが釣れちゃうんですね♪
実際 昨今FFにハマる人って こういう経験をした人ばかりだったりするワケですが
忘れられないサカナってのは居るモンで 人・人・人…な桂川でガツンと金属的なアタリからロッドを勢いよく絞り込んだ
ベリーマッチョな野生化したレインボー 完全に脳内麻薬が 出まくった奴… だからFFは止められない.
俺も驚いたよ どんなにルアーを替えてもアプローチ色々やっても釣れないあの大物が
FFに変えたらあっさり釣れた すぐ釣れた っつー。。。 そんな経験したら そりゃハマるよね?
で。。。 FFに興味が少しでもあるなら 始めるならイブニングライズから ってのを覚えといてくださいね?
もちろんコレは管理釣り場じゃない一般河川での話だけど。
実は帰り道の足元が確保されていれば堰堤やスローウォーターに縛られる事なくイブニングライズは起こります. 単純に初心者でも
比較的安全確実に楽しめるのが堰堤や淵というだけの話です… くれぐれも無理しないで楽しんで下さいね?
管理釣り場だったら 思い立ったその時が始め時なので 貴方のタイミングでいつでも なんっすけど
マッチザハッチとかナチュラルドリフトとかメンディングとかDループとかそういうの
覚えるのは後でも出来るから とにかく獲れないアイツを獲りたい ならまずは
堰堤の下や淵などのスローウォーターでウェットっつーのが POLANO のお勧め なんっすね。
文字に起こすと御大層な事やってる みたいに見えるけど実際にやってみると… 要するにキャストしたら流れ切るまで竿先落として
放っといてると毛鉤が自動でサカナを誘ってるっつー… テンカラでは『扇引き』っつー奴と一緒です.
ウェットでの狙い方は大体2種類+1 で キャストしたら上流にティップを向けて竿を寝かせると
あとはラインが流れで勝手に伸びて ウワァーン… と弧を描いて毛鉤が川を横切る
コレをスイングっつーんっすけど まっすぐ下流に流れ切ったら毛鉤は引っ張られて水面に浮き上がる
コレをターンっつって スイング&ターン って呼ぶんですね。
湖沼でのFFではストリーマー等を引っ張って来るんだけど 引っ張ってくる事をリトリーブっつって 気になるポイントに通すために
半ば力技を加える だからパワーウェットなのか? そこは良く知らんが かなりルアー的なアプローチです.
もうひとつは キャストしたら上流にティップを向けて竿を寝かせて構えて
あとはラインが流れで勝手に伸びて ウワァーン… と弧を描いて っつースイングの途中で
毛鉤のある所から自分の立ち位置の間に毛鉤を通してみたい所があれば ラインを手繰って通してみる
コレを俗に『パワーウェット』っつーんっすね。
トビゲラ(カディス)は実際水面をスケーティングする アメンボみたいな事をするんっすよ. ルアーでは再現不可能なこの動きを
FFでは簡単に出来ちゃうから… 理論的にはFFが有利 っつー根拠が納得出来るでしょ?
プラス1 として 毛鉤を水面に浮かべて自然に流す… だけどコレは実は慣れるまでが非常に難しい。
とはいえイブニングライズではトビゲラ(カディス)に反応してる場合が多いから
スイング&ターンで浮かべてアプローチすると あっけなく釣れちゃったりするんです。
この釣り方を フラッタリング っつーんっすね。
カディスの水面スケーティングをより やりやすくしたとされるパターンがフラッタリング・カディスで 普通のエルクヘア・カディスでも
充分なんだけど 視認性も高いフラッタリングがあると イブニングは大体行けちゃう コレ本当.
で。。。特にルアーマンがFFに挑戦 っつー縛りで話を続けると 毛鉤はまず2パターンあれば充分。
ひとつはトビゲラ(カディス)を模したフラッタリング・カディスっつーパターンで
夕方の光量が落ちた所で使うため クリーム色を主体に巻いた毛鉤が視認性が良くて
食らいつく瞬間が見られるんで 非常にハマる毛鉤ですね。
フラッタリング・カディスが無くてもソフトハックルフライがあれば大体のイブニングライズは モノにできます.
なにせ紀元前から釣れ続けている毛鉤ですから…
もうひとつは 水面直下を流すウェットフライ なんっすけど。。。ソフトハックルフライで充分。
なにせフライフィッシングと日本のテンカラ 両方のルーツの毛鉤とほぼ同じレシピで
紀元前から釣れ続けている万能必殺パターン なんっすね。
実際のめり込むとFFでもウェットは『毛鉤に金が掛かる』釣法なんっすけど
フライボックスに箔を付けたい+釣れるパターンが欲しい ならロイヤルコーチマン・ウェットが POLANO イチオシ物件なんです.
ルアーをやってたら トラウトに効く色の総合デパートなのが 見て分かりますよね?

余裕があるならロイヤルコーチマン・ウェットを流すと最強なんです。。。
なにせルアー目線で見れば『トラウトに効く色』が全部入ってる。。。
逆に言えば ロイヤルコーチマンに使われてる色のルアーを投げれば絶対釣れる って事なんだけど
ココまでやられたら 理論的にFFのほうが有利 っつー意味が 分かるでしょ?
それでも釣れなければ悪いのは… 腕か運です。