2019年06月01日

A910:ガイドポジションを決めるのはひと苦労 なんっすね



どうも、モッズおじさんです。


POLANO 立ち上げ当時からずーっと試行錯誤していた渓流FFロッド the ‘MOD’ が とうとうガイド装着まで漕ぎ着けました.
コレがDry, Nimph and Wet っつー少々の無茶を組み込んだロッドなワケですが…






今日は土曜日なんで 10:00~20:00 でショールームやって 明日も同じ時間に開ける予定です。

さて 随分前から作製に時間を掛けて来た POLANO 渓流FF最高峰の the ‘MOD’ ですが

ガイドの取り付けを 今週いっぱい掛けて やりました。

もちろん装着そのものは 通常通りシルクスレッドで留める いつもの作業なんですが



シルクスレッドでガイドを留める作業そのものよりも ココに辿り着くまでの試行錯誤が大変なワケで… 一般に公表されてる
ガイドポジションってのはロッド・アクションが違うとまるで使い物にならない代物で 位置を探る作業が不可欠でして.






ガイドポジションを決めるのに 時間を掛けてたんですね?

実はこのガイドポジション・ロケーションの決定方法は諸説ありまして

POLANO では第1ランニングガイドとエンド・ランニングガイドの位置を最初に決めて

FFラインとルアーのラインでそれぞれキャストして 最終ポジション決定 ファイナルアンサー なんっすね。



富士工業さんが一般の公表しているガイドポジションの決め方ガイドでは ブランク45度-対面ライン角度45度で指定のトルクで
テンション掛けて出来上がったベントカーブから ガイドポジションを決めていくんっすけど ウチでもそれを採用.






っつーのも POLANO はFFロッドの工房 って事で『ラインが勝手に飛んでいく』感覚が

絶対なワケで… ココが他メーカーや工房のロッドとの決定的な違いで

ロッドの復元力で発生するパワーとトルクをラインに伝達させるアイテムがガイド と捉えていて

。。。もう何言ってるか ワケ分からないでしょ?



POLANO では ガイドセッティングで重要視しているのがFFロッドで言うストリッピングガイドの位置で これのベストポジションを
探し倒すのがキモ. ザックリ言うと 他のガイドはブランクへの絡み防止程度と考えてるんです.






実はこの理論で行くと ランニングガイドは第1ガイドとエンドガイドの2つがあれば成立する

けど それだとラインがタルンとなって 最悪あちこちに絡みつくから 残りのスペースに

適当な数のランニングガイドを付け足して ラインの直進安定性を確保するんっすね。

ワケ分かんない話なのに まだ続ける無茶。。。



今回使用しているメノウガイドは バッスン様への納品分で交換して手元に残った奴を使い回してます… 市販品はもっと高価な
ガイドを採用すると思います. 試作品に高価なパーツとか 使えねえよ.




っつー事で 第1ガイドとエンドガイドの位置が決まって 残りのランニングガイドは

Dale Clemens氏の方程式で算出したガイド位置で取り付けて… 釣竿作りってのは

今や勘と数式の両方が揃ってようやく製作できる代物なんっすよ。

っつー事で ガイドが付くと 竿らしい風格が出てきますね。



本日は the ‘PLOUGH’ プロトのガイドセッティングも終了しました. これもバッスン様交換分の残りガイドを使い回していますが
一応『飛ばす』用のロッドなので 製品版では英国製のガイドを装着する予定です.


A910:ガイドポジションを決めるのはひと苦労 なんっすね



今回はプロトタイプだからフェルールは安価なブラスフェルールを採用 なんっすけど

コレFFロッドの話だから… とルアーの皆さん スルーしないでね? このFFロッドの理論を持ち込んだら

3gスプーンを20m飛ばすロッドが出来上がったんだから。

ルアーロッドの理論でFFロッドを作っても ラインが飛ばない竿になっちゃうんだけど



文章で説明しようとすると 聞いてる人は顔が死亡 になっちゃうんだよねこういう話。


 



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Posted by モッズおじさん  at 17:53 │Comments(0)工房の話

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