2019年03月21日
A858:用心せよ 怖がるな
どうも、モッズおじさんです。
まぁまぁ雪が無いもの・最盛期を前提で考えてもらいたいんっすけど この一角を俺がルアーで攻めるとしたらこういう感じで
多分ルアーやってる皆さんならさほど変わらないんじゃないっすかね?
今日は祝日 & 岩手とかの南国では渓流解禁中 + 秋田青森では解禁準備中で春休み
っつー事で渓流特別号的に… 熊の話です。っつってもこの辺じゃスローウォーターor スティルウォーターのみの
食いっ散らかし 拾い釣りを釣りと呼んでる奴が多すぎて 俺そういう初心者レベルは20年前に経験済み
で何が面白いんだか1個も分からんのだけれども
で 同じ所をFFで ドライフライで攻めるとしたら赤丸で囲んだところ全部に毛鉤を通す 何故ならフリーストーンに絶対いるから
エサやルアーで攻め切れない奴が獲れる となるとルアーとFFでは自ずとポイントと呼べる所が変わって来るワケで
ルアーに固執してたらそうなるな… なにせフリーストーンのポケットからヤマメ叩き出す
あの快感は キャストをマスターしたFFじゃないと得られない究極のモノだから。
と 鹿角市界隈で釣りをするなら最も気に掛けるべきは熊でして
熊は危険 って話はココで触れるまでもない 見れば分かる 熊に会ったらすぐ分かる って事で割愛。
親熊に出くわしたら最悪死んじゃうけど 子熊と出くわしたらたいていキュン死は必至 リアルに生きたぬいぐるみ的にかわいい
けど 母熊が近くにいるから 出来ればクマ牧場以外では出くわしたくないっつー
子熊は殺人的にかわいいんだけどね?
で。。。本日特番でお話するのは 猪突猛進でおなじみのイワナ坊主さんがチョイチョイ言うひと言
「熊鈴持ってるから大丈夫」
。。。本当かな?それ って話です。
人の振り見て我が振り直せそうな人は『続きを読む』をご覧下さい。
常々不思議なのは山に入って70年 位のベテランが次々と熊にやられる って事実ですが
今回の話を読み終えると なんかやられちゃった理由が見えて来るんじゃないかと思います。
少年院のボクシング大会でダークホースの虚弱体質・青山君にメッタメタに打ち込まれた狂犬ジョーが最後に取ったのが
防御のポーズで… ってのがあらすじなんっすけど ゃ
いやね?『あしたのジョー』じゃないけど ホントに上手い奴強い奴って攻撃よりも
防御が上手いんっすよ。。。亀田三兄弟なんか 攻撃ばっかり教わってたから 伸びなかったんだね。
釣りなんかでも「釣りたい」気持ちだけでグイグイ行って釣る っつー攻撃性は必要だけど
さすがに入渓点に出し立てホヤホヤのフレッシュな熊のウ◎コがあったら。。。
まぁまぁこの写真ピーカンでも雲あるし 話の場所と違うマタギの猟場のど真ん中だけど イメージとしてはこんな感じの所で
こんな感じの天気だったんっすけど この状況で雷鳴ってる ってか 雷じゃねえし…
どピーカンなのに雷鳴轟いてる? 釣り上がると間隔狭まって しまいにゃ雷鳴鳴りっ放し
って時点でようやく「熊鳴いてません?」じゃあ遅い おっせえワケで。
或いは獣の残り香がプンップンで 木の看板かじりたて なのに!ひとりでドッタドタ先に行っちゃったり
ココは熊の巣窟です っつってんのに!ひとりでドッタドタ先に行って すぐ見えなくなっちゃう。。。
まぁまぁ連れてったのが渓流感薄い 管理釣り場的なイキフンで緊張感弛みそうなところ選んじゃった俺の選択ミスなんだけど
まさに写真のココで ナマズ釣りのノリで堰堤の上に行っちめえやがって… あと10倍強く叱るべきでした
あり得ねえくらいの大声で呼び戻したら「騒いでるから熊が出たかと思いましたよぉ」と
どこまでも人も熊も舐め切った脇の甘いバカ発言。。。だから俺 親方とは2度と渓流同行しないんだけどね?
っつー事で 本当に釣りの上手い人は「釣りたい」気持ちだけで手段も状況も選ばずゴリゴリ釣って結果を出す
じゃなくて あらゆる危険に対して対策が取れている人だったりするんっすよ。
アイヌやマタギは森で走るのを厳しく禁止してるんっすけど 子育てでワッチャワチャしてる母親の前でドタドタすりゃあ
そりゃあ怒られちゃうよね お母さんカリカリしてんだから… イワナ坊主さんは大丈夫っつってたけど
じゃあ熊対策は?っつーと。。。イワナ坊主さんがチョイチョイ口にする
「熊鈴持ってりゃ大丈夫でしょ?」ですが。。。根本的な発想が間違ってる恐れがあるワケで
実際イワナ坊主さんは入渓点からダッシュで釣り場に入ったら 木の上に子熊がいたっつー。。。
それ 子熊に逃げるチャンス与えてねえから木の上に逃げて 母熊戻って来てやられちゃうよ?それじゃ。
今の所唯一撮影に成功したツキノワグマの写真ですが そう言えばこの時の母熊は疲れ切った顔してたような 心持ちやつれてた
ような… 普通自動車のエンジン音位じゃ あんま耳に届いてないみたいっすよ
熊鈴はダムのサイレンみたいなモンで 熊に「これからそっちに 行きまぁすよぉぉぉ」程度の
お知らせ機能しかないワケで 熊を散らしてくれる夢のアイテムって訳じゃあない。
熊だって母熊だったら人間と同じで言う事聞かないガキんちょに振り回されてイライラしてたりして
そこに100%レジャーの人間が近づいてきたら「ええ加減にせえ」ってなっちゃうワケで
熊に限らず 使い慣れてない武器を持っても使い物にならないワケで… 背中を見せて走ると追いかける習性が熊にはあるから
目を反らさずゆっくり後ずさりで逃げる を体得するほうがよっぽど得策 なんっすね
ただそういう時は大体「来ないでくださぁい」から「来るんじゃねえよ」で「来るなっつってんだろ!」
と段階を踏んで警告してくれる。。。人間も同じですね?だんだん強い口調になる
それがどピーカンの雷鳴 で俺は経験したワケっすけど。。。同行の奴は1個も空気読めない奴?
って気づいちゃったのは内緒って事で 出くわす前に警告探して退散する努力がMUST って事で。
以前フジテレビ系列でワイドショーの手法で全国放送されたらしい鹿角・熊取平の『人食い熊』はまだ確保されないっつー
ワイドショーの手法で伝わってるんで もう充分だね? でココでは軽く触れときますが… 舐めて掛かると 怖いよ?
それでも「ココ釣れるから」とかナントカ ワケ分かんねえ気持ちワリイ事言う奴がいるけど
じゃあ何のためにクルマで移動してるんだよ って話っすよ。
奴らがポイントと呼んでるスローウォーターorスティルウォーターの大場所移動のためだけに使う
じゃなくて こういう時のためにこそクルマで別のフィールドに移動する英断が必要なんっすよ。
戦うのは猟友会とか そういう人達に任せればイイ事で基本釣り人の領域じゃあ ない… そういう思い上がりは大怪我の元
まずは怖いものは「怖い」と認める勇気が大事なワケで
時にナタ持ち歩いて「熊が出て来た時に戦えるように」っつー頭クラッシュした事言う奴がいるけど
まず勝てないからね?熊は殊の外敏捷だし怪力だし 何より先日の法改正で刃体8cm以上の刃物は
銃刀法の取り締まり対象になったし 刃体8cm以下でも単純所持で正当な理由が無ければ軽犯罪法違反だし
持って歩いても正当な理由を用意してからの藪漕ぎ用 と意識を抑えとくべきですな。
釣りをするんでも相手の習性や性格を知っとく必要があるワケで じゃあ熊だって… 基本的には臆病だけど戦闘能力は 高い
ケンカになったら勝ち目はまずないワケで… 用心するのと怖がるのは 全くの別物だからね?
本当に釣りの上手い人は勇気ある撤退が的確に出来る人なんっすよね。
思うに相手に対して恐怖心があるからこそ防御を考える事が出来て的確な判断に繋がるワケで
経験や今までの運から恐怖心が緩んじゃうと 相手の発するサインを無視して手痛いしっぺ返しを食らうんじゃないかと。
とにかく 熊には敬意を払って 慢心は捨て去る ってのが基本なんだろうね。
釣り人は紳士であれ とはそういう戒めなのかもね。