2017年02月09日
A287:意外とビルダーさんも気にしてないから知らない話
どうも、モッズおじさんです。
こうやって見ると 最初から上手くいったような見え方してるけど 最初の奴は酷いモンっすよマジで なにせ思ったように割れない
勝手に偏って割れちゃうから 結構なピースが ムダになってるんっすよ
今日は平日なんで 12:00~19:00 でショールームやってます。
いや参ったね。。。っつーのもね、練習用で潰したトンキンケーンのバット側っすけど
使えそうな所をセレクトしていったら… バット1セクション分しか取れなかったっつー…
もちろん指切って『ごっこ』と闘ってスプリットした奴は予定通りの数が取れるんっすけど
マジで 最初のスプリットで使えるのはこれだけ なんとかかき集めて なんとか修正入れて それでもコレだけしか取れませんでした
もちろん例の割り方でスプリットした奴は文句ナシで 全部使えますけどね?
っつー事で 使える奴だけをとりあえずロッドにすべく『節ずらし』っつー作業を行っときますわ。
一般的には『節合わせ』っつーんっすけど「不幸せ」に通じるんで縁起が悪い
で POLANO では節ずらしと表現していきますが
バンブーロッド界では強度が落ちると言われている節をピース毎に分散させる作業っすね。
確ギャリソン・ノードの場合それぞれの節を順番に2inch ずつずらしていくんっすよ その名の通り E. Garrison 考案の工程で
今時のバンブー・ロッドの主流になってる手法ですね
一応現状では最も分散できるっつわれてるギャリソン・ノードっつー分散方法をやってみるんっすけど
デメリットは竹割の際にマーキングした1・2・3…6 と分けたスプリット・ケーンの節を
それぞれ2inch ずつずらしていくんで 使えるケーンの長さが結構短くなっちゃう。
だモンだから 1.8m あっても意外とゴミになっちゃう部分が出て来るんっすよ。
以前回収した the ‘Misty Mountain Hop’ 4ft6in を当ててみると 十分なレングスが確保できているのが分かりますね?
もっともブランクの前後に糊代を作るから 計20inch は差っ引かないといけないんっすけど
で、節をずらしたら節を外して両端をバッサリ切って長さを整えて
のちに 1-5-3-2-4-6 の順で並べ直して組み上げると節が上手く分散されるっつーワケっすわ。
ただ 何度も言うけど片側で 2inch×6 が両端だから 24inch がゴミになる
ほぼ守銭奴的な ケチケチ大作戦な発想で「どれくらいの長さの竿が出来るかなぁ…」なワケっすけど
確要するに20cm強捨てるっつー事なんっすけど それでも4ft10in のワンピースブランク作るだけのレングスが確保できてます
FUJI ピストルグリップや チャンピオングリップ装着 なら5ftの竿が作れるってワケっすよ
もちろんそういうのも計算に入れて ロッドのテーパーデザインやってるんだけどね?
で。。。本来ならバインディング時にやればイイ ギャリソン・ノードに並べ替えてからの
使える長さを計測すると。。。4ft10in(約147cm) で ちょっとしたルアーロッドは作れますね。
例えば昨日触れたFIJI ピストルグリップは10inch だからフェルール糊代を差っ引けば
ギャリソン・ノードだと140cm位になるんっすね… 初めて知った なにせFFロッドだと10ft超えると3pcs.化するのが通例だし
それ以下でも3pcs.が使い勝手が良い で多くなってるから 計ろうとも思わないんっすよ
5~5.6ftのワンピース・ロッド位は作れますね。
なにせFFロッドしか作った事ないから 正確にどれだけ取れるか知らなかったっつー。。。
っつー事で この『潰し』で割ったスプリット・ケーンはルアーロッドブランクに決定です。
もちろん POLANO が作るから ペナンペナンでポヨンポヨンのロッドは 作りません
なにせPOLANO は一筋縄では行かない工房っすから。