2017年01月28日
A276:門松の竹 全部割れました
どうも、モッズおじさんです。
南側の軒下はイイ感じなんっすよ 雪は基本北から吹いて来るからいい風除けになるし 日当たりはグンバツだし風光明媚な庭は
… 雪で埋もれちゃってるけどね?
今日は土曜日なんで 10:00~20:00 でショールームやってます。
っつー事で昨日は屋根からの落雪恐怖で順延していた竹割を 片づけてしまいますわ。
我が家自慢の庭は雪に埋もれていますが 軒下は竹割をやるには理想的な環境でして
多少の吹雪でも結構作業が出来ちゃうんっすよ。
今まずは1本を6枚にスッコーン… と割っちゃいます 1本が6枚 6枚が12枚… とガマの油売りの売り口上みたいな仕事が
始まり始まりぃ~… ガマの油売り知らない人はお父さんお母さんに…聞いても知らねえか今時は
にしても誰が考えたんだろうねぇ。。。偉いよ思いついた人。
何の話かは話が進むと追々出て来るんで まずは宮城県大崎市(旧古川市)から取り寄せた
竹割器で6尺の竹をスッコーン… と割っていきます。
サイズがそれ用の奴だと まぁ早い事。。。
1枚が6枚になったら まずはゴムハンマーで節を叩き落とす 6枚が12枚になったら 今度はナタで節を切り落として
12枚が24枚になったら さらに節をナタで整えるんっすわ 地味だけど大事な作業っすよ
で、竹ってのはトンキンケーンにしろ 真竹にしろ 漏れなく節があるんっすよ。
コレは6分割したらまずゴムハンマーで叩き落としちゃう。
スプリット・ケーンの場合 節は邪魔者以外の何物でもないからね。
節を落としたら 6分割をさらに半分に割っていくんっすよね。
季節が良ければグンバツの環境で竹割ってるっつー… 1本を6枚にしたら こうやって一旦立てかけて 1本だった時の状態を
開きにしました 的に並べるんっすよ
兎角北東北の人は数字に弱い… コンビニでも宅配でも すぐ電卓出してくるからね?
それ見てると アイヌの『シャクシャインの戦い』を思い出すんっすけど
俺なんかそれに輪ぁ掛けて数字弱いから 確認… 6をスプリットすると 6×2 で 12枚
12枚をスプリットすると 12×2 で 24枚。。。
やっぱ明確な理由は知らないんっすけど 節を揃えたらナンバリング… 一応教わった通りにやってまぁすけど 意味分かってねえっつー
そして6枚を12枚 12枚を24枚に割っていくんっすけど 細くなればなるほど 作業は厳しくなっていく…
ふた桁の足し算以上を『数学』と呼んじゃうからね?… もうEXCEL ナシじゃなんにも出来ねえ
完全にMicrosoftの思うツボ な話はさておき 6枚にスプリットして 節を取ったらナンバリング
。。。前にも触れた話ですね?
ココから竹の繊維を読んで 竹割ナタで12枚にする作業をしてからの
24枚にスプリットした門松の6尺真竹 生の真竹なのに 奇麗にスプリット出来ましたわ 随分と慣れてきたってのが一番デカい
んっすけど 24枚に割る時 竹割ナタを使わずに話に聞いてた事をやってみたんっすわ
24枚にする作業が終わったらこの通り。。。
生の真竹でもキレイに24枚にスプリットできましたわ。
っつーのも… 誰が思いついたんだか知らないけれど 上手い事考えたモンだねぇ。。。
12枚から24枚に割る時には竹割ナタを使わずに
郊外のホームセンターで必ず売ってる多目的ワークベンチに ステンレスのナイフを固定して 12枚になった竹を押し出して
24枚にスプリットするんっすね コレが繊維を読みやすく 軌道修正しやすくて 思いついた人 天才
ステンレスのナイフを使うんっすね コレが前回までと違う所。
こういうやり方があるって前々から聞いてたんだけど
今回は竹割ナタの刃の厚みがどうにも厚すぎて 割ってる時の修正が取り辛いと感じたモンっすから
横浜時代からいろんな場面で愛用している ワークベンチにナイフをセットしたんっすわ。
元々は木工用切断作業に と買ったんっすけどクルマのエンジンや足回りメンテで ロッドグリップの固定に 等々様々な使い方で
散々活躍してくれていますが 今回はバンブー・スプリットに大活躍っすわ
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で その手のサイトなんかでは電工ナイフとかを紹介してくれてるんっすけど 鹿角市内では
どうにもこうにもナイフというものが売ってない
やっちゃいけない使い方する奴が いるのかな。。。
で 裏技中の裏技で俺が用意したのは
モリブデン鋼 とか440 STAINLESS とか そういうのにエラく執着を持ってる俺っすけど 若い頃持ってたナイフは全部売っちゃった
以前はSolingen に固執してたけど 今は燕三条の刃物に 惹かれてます
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洋包丁のペティナイフ… 学生の頃バイトした厨房ではペテナイフっつってた奴っすね。
果物ナイフと違って魚の骨位は捌ける で物は丈夫で入手が容易
最悪 砥ぎに出す時も包丁だから 特別料金は請求されない
挙句 個人的には学生時代から使い倒してるツールだから 使い勝手はよく知ってる
充分な強度がある薄手のナイフは必要以上にスプリットしない 加えて上から竹繊維を見ながらの作業だから軌道修正が加えやすい
そうそう 竹を割くっつっても全部水平に均等に裂けてくれるワケじゃ ないからね?
っつー事でツールベンチにペティナイフを固定して 繊維を読んでアタリを付けたら
スプリットの太いほうから押し込みながら割っていくんっすよ。
コレが軌道修正を入れやすくて非常に使い勝手が宜しい
特に生の竹は裏側の『ビス』っつー薄皮が乾燥してないから厄介なんだけど
今日は6尺の真竹を2本 24枚スプリットが2組で48枚 スプリットしました お陰様で効率よくチャッチャと出来ました
4尺5尺のは失敗の連続でロスが続出だったんっすけど 今回はバッチリですね
ホントに誰が最初に考えたんだろうねぇ。。。どうとでも曲がっちゃう生のビス付きでも
キレイにスプリット出来ちゃうんっすよ。
っつー事でいままでの作業がウソのようにチャッチャと作業がはかどって
見事に24枚 ノーミス/ ノーロスで完了しました。
スプリットした竹はそれぞれ束ねて今日の日付を記したタグを付けて 蔵に仕舞います 今のところ5年の乾燥期間を置くつもりです
コレで門松も有効活用できる 縁起物のロッドが毎年作れるって話っすよ
特にこの6尺物はロッド作成には理想的なレングスだったから ミスはしたくなかったんっすよ。
っつー事で纏めてタグ付けて 蔵に仕舞って 2017年の門松はロッドになるべく
全部5年の乾燥期間に入りました。
要するにこれらのスプリットがロッドになって皆様の前にお目見えするのは2022年の話で
火入れ(オーブン)を行うなら1~3年程度の乾燥で良い っつー話も あるんだけどね?