2016年12月25日

A248: 文字通りの 蔵出しを 試しにやってみる



どうも、モッズおじさんです。


先日紹介した火鉢は 野立用の風炉 なんだよね そもそもこの手の古物は自動で買い手を選んでくれる代物で
こんなちいちゃい風呂 入れないよぉ っつっちゃうセンスない奴は自動で振り落としてくれるんっすよ






今日は日曜日なんで 10:00~20:00 でショールームやってます。

さて昨日はクリスマスイブ っつー事で POLANO からのプレゼント的な

スウェーデン工場製 ABU Cardinal 33 をラクマに出しぃの

今日は蔵出しの 野立用の風炉のレストア 入りました。



とにかく 前オーナーは大地主 っつっても所詮は農家 母方武家由来の僧侶家系の目線で見ると扱いの詰めが甘い
底の抜けた風炉釜を 自動車整備用クリーナーで洗浄 掛けちゃいます






とにかく 今時はこういうのテイストを取り入れるのがシャレオツ空間のお約束

で ワンポイントでサシ色的に使えるヤーツが 重宝されるんっすわ。

茶道具はそういう使い方 しやすい和のスタイリッシュだから レストアする価値があるんっすよ。

まずは底の抜けた風炉釜をケミカルで洗浄して...



おそらく明治期の拭き漆塗りの箱パーツは 工業用椿油で長年の汚れを除去します 父方が丹沢山麓の地主の家系なんで
奴らのモノの扱い方とか 手に取るように分かるんっすよ






釜の状態から サンドブラスト掛けると穴だらけになりかねないから インジェクションクリーナーで漬け置き洗い

の間に 箱パーツを工業用椿油で洗浄っすわ。

油で木目や継ぎ目に埋もれた汚れを 浮き上がらせるんっすね。

漆製品ケアの 基本っすわ。



大変なのはココから 乾いた布で 表面のベタつきがなくなるまで拭き上げるんっすよ 1週間は続けて拭かないと
いわゆる オイル・フィニッシュじゃないから ベタつきは ご法度なんだよね






ウチの竿は やんなくても大丈夫だと思うけど

コレの目的は肌の手入れと同じで毛穴の汚れ除去と保湿 からの艶出し

なんだけど。。。これから待ってる艶出し地獄

ウチではキッチンペーパーで 拭き上げます。



1回拭き上げるとご覧の通り 塗り込みで大まかに埃除去出来たのに 1分寝かせたらこれだけ浮き上がる
出来る限りの磨きを入れます






1分寝かせて 拭き上げたらご覧の通り。

所詮農家 と挑発発言するのは 茶道や習い事も教養身に付ける で結構なんだけど

教養は日頃の手入れで現れる... モノはカネ払えば誰でも買えるけど

教養や品格は いくらカネ積んでも買えねえよ。



風炉の支えになる天板は 板目に沿って 割れてます コレだけで蔵にブン投げちゃうのが 所詮農家なんっすね
武家と僧侶は 直して使う術を探すんっすよ 俺 3つの修理方法浮かんでる






最後に 釜を支える天板も椿油で洗浄っす。

木目に沿って 割れてるんっすけどね?

でも今は高性能な接着剤が しこたまあるから

追々修理していきますわ。



とりあえず 今日はココまで 元々野外で茶を立てる為の火鉢なんで 素朴でジャボネスクなイキフンがシャレオツっすね
今時の洋間に置いて 日常使いで 飽きの来ない パーソナルな火鉢として楽しめそうっすよ


A248: 文字通りの 蔵出しを 試しにやってみる





っつー事で 釜を水洗いして乾燥させたら 元に戻して今日の作業は終了です。

茶室ショールームに置いてみると... さすが イイ感じっすね 茶室なだけに。

コイツはアイデア次第で 何にでも化けそうっすよ?

釜に土入れて プランターにして店に飾ったり



穴は開いたまんまです プランター使いならコレでも良さそうだけど 埋めていきます なにせ金魚鉢リユースも
考えられるから... もちろん火鉢として修復していきますけどね?






ほぼ リック・デールの店(ヒストリーチャンネルで放送中) みたいな事やってるけど

穴塞いで天板の割れを直せば ¥10.000~25.000- で売れそうっすね。

あとは錆止めを施して 磨きを掛けて...

来年には 売りに回せそうです。



外国からの観光客が食いつけば ウハウハなんだけどね。


 



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Posted by モッズおじさん  at 16:49 │Comments(0)工房の話

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