2016年10月10日
A169:店でゼロの顔 にならないように 書いときます
どうも、モッズおじさんです。
夜にゲリラ豪雨的な土砂降りで 日を跨いだ頃に急にブレーカーが落ちて… 玄関から土間一帯のブレーカーに原因が
こりゃあ東北電力呼ぶしかねえか? と覚悟したんっすけど(写真はイメージ)
田舎に暮らしてると 色々あるね。
こちら毛馬内では 一昨日の夜から昨夜未明にかけて 怖くなるほどの雨…
でテッペン超えた位の頃に急にブレーカーが落ちて 真っ暗です。
雷は 鳴ってなかったんだけどね?
トイレと掃除用水は 相変わらず井戸水使用 なんでトイレに給水されないのには参った… で前沢時代の事を思い出した
あっちでも豪雨でブレーカが飛んだ事があって ひょっとして…
漏電遮断器が作動したんっすよ…まさかの? この家明治41年には既にココに建ってた奴だからっつって
色々調べたら…トイレの水が出ねえ。。。トイレは井戸水使ってるから
。。。で前沢時代を思い出した で井戸の配線だけ残して復旧させてからの放置
からの翌日良く晴れたんでブレーカー戻したら 復旧してたっつー。。。
つまりはポンプがあり得ない雨で漏電したんっすね そもそも都会の大多数の家庭では井戸水 汲まないから…
都会に住んでると一生経験しないけど 田舎ではあるある のひとつっすね
ゲリラ豪雨的な降りで井戸のポンプに水 被ったんっすね。
っつー事で3連休も最終日 どうせ鹿角の皆さんは十和田湖行ってるだろうから
せいぜい楽しんでくださいな
っつー事で先日お客さんが指摘した事について チョイと触れときましょうかね
Blanks Ω シリーズは 仕上がりが実にシンプル なにせ飾りがなんにもないですから もちろんコストダウンのため
ってのもあるんっすけど
実はそこにPOLANO のポリシーが隠れてる所だから。
そのお客さんの指摘は Blanks Ω に『飾り巻きは ないんですね…』だったんっすけど
基本的に Blanks α にも 今後作製予定の Blanks β にも
飾り巻きは 施しません。
Blanks α にも飾り巻きは排除 別に嫌いなワケじゃなくて そこには釣りキチらしい 釣るための竿を作るうえで
どうしても譲れない真っ当な理由が あるんっすよ
もちろん Blanks Ω はコスパ削減に貢献するから って理由もあるし
漆塗りのインパクトで充分 飾り巻きはクドくなる っつーのも立派な理由 なんっすけど
実はもっと重要な理由があるんっすよ。
コレを店頭で話すと 聞いてるほうは顔が死亡 みたいになっちゃうから
70年代のUSロッドでは大体漏れなく付いてきたのが飾り巻き USロッドメーカーはココに情熱傾ける傾向が強くて
コレはコレでとってもステキな 芸術の域に達してるモノも少なくないんっすよ
ウチの社外品ロッドで話すと… とくにUSメーカーは70年代FENWICK なんかの飾り巻きが特徴っすね。
もっともコレはUSアクションでバットに必要以上の太さとトルクを与えてるから
特に問題はないんっすよ。
でもBlanks Ω でも現状繊細系なんで こちらの計算に影響が出ちゃうんっすね。
NYから取り寄せた 1900年代初頭のベイト・ロッド そもそも安物で 哀れガイドがパーツ取りされた抜け殻的な
そういう無名メーカーの当時の量産品は接着剤が貧弱で 剥がれる事が多かったからラッピングで補強
どういう事か…POLANO でも確認できるけど バンブーロッドの『段巻き』がその典型なんっすよ。
もっとも段巻きってのは 昔の接着剤は今ほど強力じゃなかったから
正三角錐を張り合わせたバンブー片の補強 っつーのが理由… っつーのが通説で
それはそれで正解 だけど全部答えたってワケじゃない
1927年物のHARDY the ‘WYE’ っすけど コイツは安物とは状況がチョイと違う… 明らかにラッピングの数が違うのは
それ相応の理由があるからで このロッド作成当時はTry&Error が当たり前で
ウチにある HARDY the ‘WYE’ 1927年物はビッシリと段巻きが施してあるんだけど
よく見るとセクション毎に微妙に間隔と太さが違うんっすよ。
それもティップセクションでもそれぞれ微妙に違うっつー。。。
実はコレ Garrison 方程式以前のロッドの ごく当たり前な製法だったんっすね。
一見するとただのファンデーション 実際現行ロッドビルダーも装飾で施す場合があるけど… よぉく見ると
全てのセクションで間隔とラッピングの太さが違う事に お気づきですか?
段巻きを施して塗料を塗ると 当然ですがその個所は表面層が厚くなる
すると…どうした事か段巻きの部分は柔らかくなったような 食い込みが深くなるんっすよ。
この不思議な現象を利用して 食い込みの深さを調整してるんっすわ。
現行の船竿でも ソリッドグラスに全面スレッドをラッピングする狂気の竿が あるからね?
メーカーが理想としたベントカーブを描くように ラッピングで調整してるんっすね だからクラシックののデータを
ただコピーしてリメイクしても同じアクションが出ないんっすわ 釣り竿は 奥深いよ?…
カワハギやヒラメ40 っつーような釣りで要求される 追従性の良さ を狙った船竿ですね。
ところがGarrison理論の出現で徐々にこの調整は廃れていったんっすけど
ラッピング箇所のアクションが変わる原理は普遍だからね?
つまりバットがアホみたいにガッチガチなロッドなら大きな影響はないんっすけど
Blanks Ωの場合 飾り巻きを施すとかなり影響が出ちゃうんっすよ 漆の極薄塗ってのも極端な段差になるんで
出来ればガイドもラッピングしたくない位 なんっすわ
ウチみたいにネイキッド・ブランクの段階で追い込んだ設計のブランクだと 特に繊細系は
影響が出ちゃうんっすね。。。
そもそも塗料の特性に邪魔されたくない で地上で最も薄く仕上げる事が出来る 漆 を
採用してるほどだから… 飾り巻きは ジャマなんっすよ。
俺らの年代だとやたら言いたがる付加価値っすけど POLANO で漆を採用しているのは付加価値上げる目的じゃなくて
飽くまで基本性能を追求して 被膜の厚さを薄く仕上げる結論 なんっすよ
逆に言えば 今後POLANO のロッドで飾り巻きが施されたロッドが急に出てきたら
「あ 何狙ってるのかな」と
察してください。
高級なロッドには段巻きがある… の理論で施してる筈ですから。
この話店頭で 口頭ですると 眠くなるから聞いてるほう。