2015年06月16日

363:禁断の書



どうも、モッズおじさんです。


過去に神奈川県の迷宮・綾瀬市の野池で釣ったバス 今回の記事を読むとしばらくは『検証』で楽しい、とは思うんっすけど…


363:禁断の書



コレは、このネタ自体を載せようかどうか考えたんっすよ。。。

基本近頃の上州屋のあんちゃんも知らずにルアーをメーカーで客押しして来るでしょ?

ルアーなんてココ見りゃ充分、って話なんだけど。。。この話はとっても危険物なんっすよ。

実際ルアーに対する情熱が一気に覚める可能性もある反面釣れるルアー探しで唯一見るべき所なんっすわ。



ズバリ、諸刃の剣な話なんで覚悟のある方だけ『続きを読む』をクリックしてください。


 



実際ウチのお客さんでも何人かにだけ話した話なんっすけど

たいていはメーカーや『直感』で判断してきたってのがバカバカしくなった、で留まらずに

ルアーそのものがバカバカしくなった、とか他のルアーマンの話がバカにしか聞こえない、とか

それまでの価値観が完全崩壊する人がほとんどなんっすよ。。。ホントだよ?



なんにも考えずにただ投げて巻けば釣れる、だけを求める人はお呼びじゃない
コレを知ってしまうとルアー自慢する奴が『かわいそう』みたいに見えてくる…人間関係にも影響します


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ほぼ芥川龍之介の『芋粥』の心境なんっすけど

中野釣具店ではそれでもルアーが売れてるんだから、っつーのだけを根拠に話をしますわ。

実はメーカーとかそういうの関係なくてプラグってのはリップを見れば充分なんっすよ。

一番伝わりやすいのはおんなじメーカーの動きの違う奴で比較する事なんっすけど



同じZip Baits 製品…左が横幅広くて右が狭いのが一目瞭然 メーカーが違ってもココの原則は全く一緒 物理の法則だからね?


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プラグはお尻を振るウォブリングと

ドリルみたいに身をよじらせるローリングの2つの動きしかないんっすよ。

それはリップを見れば一目瞭然でプラグのボディより広ければウォブリング

ボディ幅と同じ~狭ければローリングの動きなんっすよ。



バイブレーションはLipless Crankbait っつーけど、ヘッド…ドッヘの幅で動きを見分けるんっすよ
Megabass とEvergreen で比べれば呆れるほど良く分かる


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もちろん両方の作用が働いて泳ぐものなんだけどどっちかの性格が強くなる

で、広く探るにはクランクみたいなウォブリングで、一瞬のきらめきで誘うにはローリング

バイブレーションはヘッドの…ドッヘの幅を見ればキャラが一発で分かるっつー。

別にコレはプラグに限った話じゃなくて



今やトラウトでしか使う人が少なくなったスプーンも原則は同じ、いや見た目が違うだけでプラグとなんにも変わんない


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トラウトでおなじみのスプーンも一緒で、幅広ならウォブリング・細ければローリングで

使用用途はプラグとおんなじ。。。だからスプーンでバスが釣れても当たり前なんっすよ。

コレはトラウト用…っつってんのは量販店で棚出ししやすいようにメーカーが言ってるだけで

そうしたほうが釣りなんかやんない高校生バイトでも仕事ができるでしょ?



渓スピナーだってトラウト用に限定するほうがおかしい、ってなっちゃう 実際USではバス用スピナー14gとか普通に置いてあるんっすよ


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95年の第2次バスブーム以来すっかりそういう店員甘やかすオーダーを量販店が出して習慣になって

そこですっかり怠け切った環境で大きくなって店長やってんだから。

で、トラウト用に限定されているスピナーもブレードでおんなじ味方すればイイだけの話で

幅が広ければブリブリ泳いで幅が狭ければビリビリ泳ぐっつー。



当然スピナーベイトもブレード幅を見る ただしコロラド2枚だと物理の相殺効果で互いが力を打ち消し合うんで
最強のバイブレーションはコロラド1枚の奴、なんっすよ…ほんのちょっとだけ応用が入ります


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スピナーでこんなならスピナーベイトも当然おんなじ事が言えて

ブレードの幅が広ければウォブリング、狭ければローリングで

ガッツリアピールしたいかワーム的にシャワワ…と誘いたいかで選ぶんっすよ。

ね?釣れるって言われて買った奴が鵜ノ木沼で通用しない理由が、見えて来たでしょ?



名作にしてミノーの最高峰・RAPALA Original Floating は同じ規格のリップが3・5・7・9・11・15cm の
各ミノーに取り付けてあるんっすよ(F3 は手持ち欠品)


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で、例は結構出して来たけどまだ『リップの幅』しか話してないよ?

お次は(割合が)同じリップの幅だけど、ボディのレングス(長さ)が違うプラグはどうなのか。。。

こういうのも同じメーカーで比べると一目瞭然、短くなればなるほどウォブリングがきつくなって

長くなればなるほどボディで動きが押さえられてローリングが強くなるんっすよ。



泳ぎと特性をを把握してれば3cmミノーで40cmのバスが釣れる…当然の話っすね 驚く事ではない、必然です


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ちいちゃいミノーはセコイ、とかデカいミノーは男らしいっつーのは時代遅れな精神論的な話だけで

実は巻き抵抗が大きいロングな奴より抵抗が少ないチャイチー奴のほうが動き自由だから

ブリブリアピールして、残像効果で実物より大きく見えるっつーのもあるんっすよ。

どうせ魚食魚は頭を狙って食ってくるワケだし、問題は1個もないんっすよ。



コレはルアーやってる人なら誰でも知っている リップが長いほうが深く潜るし短いほうが潜らない…言うだけ野暮って奴っすよ


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。。。はい、『リップの幅』と『ボディサイズ』のふたつのエレメントを話しましたね?

あとは『リップの長さ』と『リップの取付角度』でプラグの性能なんて決まっちゃうんっすよ。

『リップの長さ』はロングビルミノーの例を見れば分かりますよね?

長いほうが深く潜るっつー。。。



もちろんボディの浮力でも変わって来るけど、同じような浮力なら直角に近いほうが潜らない、垂直に近いほうが潜るんっすよ


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あとは『取付角度』で、Fat Rap RAPALA とほとんど沈まないSub Wartで比べてみましょっか。。。

沈まないSub Wart はほぼ直角で、沈んでいくFat Rap は水平ですね?

この辺の正確な角度は確かに思い通りの泳ぎを出すには難しい箇所なんっすけど

それはルアーを作る人の話で、買う人は見た目で判断すればイイだけの話っすよ。



微妙に角度が違うの、分かります? コレ見慣れたら2次元的な釣りから3次元的な釣りが出来るようになる
…現実世界は3次元だからね?


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おんなじフローティングミノーで見てみると。。。実はメーカーやモデルで微妙に取付角度が違うんっすよ。

そう、ココでも直角ならより浅い、水平ならより深いタナを泳ぐんっすよ。

慣れて来ると『魚が一番食いついてくるタナ』を探すために徐々に深く潜るようにルアー変えてくんっすよ。

コレが『Rotationローテーション)』っすね。



フライをやらない人は知らないでしょうけどね、コレは本当に良く釣れる毛鉤なんですよ?


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つまりたった4つ、『リップ幅』『リップの長さ』『リップの取付角度』それに『ボディサイズ』だけがルアーの特性なんっすよ。

あとのハードルは色だけ。。。コレもある毛鉤を見てしまうと衝撃の結末を迎えてしまうんっすけど

。。。そうか、ココだけはもうしばらく黙ってればいっか。

っつー事で釣具屋さんの営業妨害にならないように、色に関してはココでは触れません。



こういうの分かっちゃったから、ルアーへの情熱が一気に冷めちったんっだよね俺。


 



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Posted by モッズおじさん  at 11:53 │Comments(0)竿と釣りと渓流の話そこの鵜ノ木沼の話

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