2015年06月11日

357:テンカラでドライフライの可能性



どうも、モッズおじさんです。


何度でも見て頂きます おいらの岩手移住初・the ‘Mk. 1’ 初ヤマメでございます フライはその国で色々発展してるからね?


357:テンカラでドライフライの可能性




ちょっと趣向を変えた話を。。。テンカラなんっすけどね?

時に「テンカラでフライフィッシングのドライフライが使えるか?」って話が出るんっすけど

。。。それ以前に日本の毛鉤はドライとウェットしかねえだろ、と思うんっすけど

どうやらテンカラやってる人の中には毛鉤そのものに釣れる原因があるんじゃあねえか、と。。。



毛鉤の『古典』は現役バリバリ 紀元1世紀から巻き続けられてる毛鉤が、釣れないワケがない


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それはね。。。多分ラパラ買わないでメガバス買うような人の心理と一緒で

釣果にはそんな結びつかない不毛な考え臭がするよ?

っつーのもフライフィッシングもテンカラもルーツは一緒っつった通り毛鉤のパターンでも

フライには ‘Adams Pattern’ っつーテンカラ毛鉤みたいな巻き方があるんっすよ。






見た目どうしても、っつーなら下手なフライパターン探るんじゃなくて

『釣りキチ三平』の『毛鉤のカミサマ』の毛鉤巻いたほうが

『飛翔』『沈鐘』で完全太刀打ち出来ると思うんっすよ。

でもね、俺は毛鉤云々が原因じゃあねえ、とは思ってるんっすよ。。。






俺が思うにフライフィッシングで言うラインとフライの間

テンカラで言う馬素(ばす)と毛鉤の間

リーダーとティペット(ハリス)の扱い方の違いが釣果に差を生んでるんだと思うよ?

それはそもそも『流す』っつーアプローチをどう扱ってるか、の差だと思うんっすよ。






これには新興国・アメリカ合衆国での進化ってのが大きく関わって来てるんっすけど

どうしても釣りをする限りサカナと釣り人との間合いってのが壁になってくる

竿を立てても交わせない流れはどうするんだ、って話っすよ。

日本では一時期とうとう総延長20ftっつーバカみたいなリーダーシステムが出てきちゃったけどね?



20尺の仕掛けを抜きにした『流し方』について興味のある人だけ

ココまで引っ張ってからの、まさかの『続きを読む』に進んでください。



 



日本のテンカラ釣りでは『流し釣り』『扇引き』『チョンチョン釣り』『狙い打ち』の4技法があるんっすけど

イギリスのフライフィッシングでも大体おんなじ。

でもアメリカに渡ってレインボーやブルックトラウトを狙ううちに『流し釣り』だけが異様に進化して

日本にもたらされたのが始まりなんっすよね。



ニンフもNatural Drift が一般的 ドライフライほど難しくはないけどDrug Free で釣果が決まるみたいっすよ


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で、イギリスでは古式ゆかしき英国式フライフィッシングが正当とはされているけど

若い連中を中心にアメリカ式のフライフィッシングがもはや主流になってるんっすよ。

で、地域によっては『持ち出し禁止』『他言無用』の御禁制だったテンカラ釣りでは

どうした事が『流し釣り』の扱いがとっても



皆さんには何本の流れが見えますか? 単純な1本の流れに見えて実は複雑に流れが絡んでます


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テンカラやってる人に「毛鉤って、どう流せばいいんですか?」って聞いてごらんなさい?

「流せばイイんだよ」「ほっときゃイイんだよ」っつー雑な答えしか返ってこないから。

ところが渓流フライフィッシングでは Natural Drift & Drug Free っつって

『フライにテンションを一切掛けず水面を漂わせる』っつーテクニックを駆使するんっすよ。



こういうのも良くある渓流の流れ ドライフライの人は流れからNatural Drift & Drug Free の戦略を想像するんっすよ


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当然渓流は常に複数の流れがあって放っといたらライン(馬素)やリーダー&ティペットがすぐ流されて

ノーテンションで漂わせたいフライがすぐ引っ張られちゃう。

だからキャストする前にReading Water 流れを読む、が重要になってくるんっすよ。

で、毛鉤を流すためにMending 流れを交わす作業をするんっすわ。



何を流しているか、じゃなくてサカナに悟られずに自然に流せるか、なんっすけど制約の多いテンカラだとどうなのかなぁ…


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川の流れによってラインを手繰ったり、リールから引き出してわざとラインを先送りしたり

ラインだけを持ち上げて上流に倒す、って事もするのがフライフィッシングなんっすけど

テンカラでMending は限りなく難しいと思うんっすよ俺は。

なにせ馬素を繰り出したり手繰り寄せる事が事実上不可能だからね?






なお日本では一時リーダー&ティペットで20ftとかそん位のロングなシステムが紹介されて

ターンオーバーを殺して着水させて、長いリーダー&ティペットでナチュラルドリフトを持続させるのが流行ったんっすよ。

だけど無駄の多すぎるシステムなんで今じゃあんま主流じゃないっすけどね?

要は、そこまでしてまでもテンション掛けたくない、っつー話っすね。






じゃあテンカラはフライに負けるのか、釣り劣るのかっつったら。。。そんな事はない

これからの季節Evening Rise つまり夕方のヒゲナガカワトビゲラのハッチでトラウトのパラダイスタイムがありますよね?

ヒゲナガは水面をスイー…っと動くからそれを模した動き。。。そう、扇引きっすね。

トビゲラ(Caddis)を模した毛鉤パターンを持っておけばラストチャンスで行けるんっすよ。



実はヒゲナガが沼のバスなんかの活性とも関係あるんっすけど。。。それはココではいっか。


 



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Posted by モッズおじさん  at 17:31 │Comments(0)竿と釣りと渓流の話

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