2015年02月14日

184:歴史が先入観を捨てろ、と言ってます



どうも、モッズおじさんです。


ストーブリーグは毛鉤巻き、タイイングにピッタリっすけど、どうせ解禁後1ヶ月は雪代との戦いっすよ、ね


184:歴史が先入観を捨てろ、と言ってます




そうそう、先日前沢自動車学校の人がショールーム覗きに来られたんっすよ

。。。そうか、そこの佐々木さんの娘さん、高校生だったんだね。。。中学生かと思ってたよ。

で、この方がアユの友釣りとテンカラをやられるっつーんで思い出した話なんっすけど

チョイと面白い話がありやしてね?


歴史ロマン満載な話なんで、興味のある人だけ『続きを読む』をクリックしてください。


 



俺が高校卒業の時は免許なんて呑気で悠長な事言ってらんなかったなぁ。。。大学受験で。

それも徹底的なバカ高校に押し込まれちってからの、偏差値70前後の戦いだから、生涯最大のハードルだったよ。

でもコイツを乗り越えた(?)からこそその後のハードルも

逃げずに突っ込む事が出来るようになったんだけどね?


前に触れたHARDY the WYE は実は何でも竿 っつー感じで今回もケチな先入観を壊していきます


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っつーおじさんの思い出話はさておき、今設計しているウェット用のロッド the ‘GREENHEART’ とか

次回作成が決定してる the ‘MOD’ なんかはHARDY のテーパーデータが元になってるんっすよ。

で、HARDY the PERFECTION なんかは for DRY & WET つまりドライフライとウェットフライ用なんっすわ。

で、自称バンブーフライ通の方々は「こんな竿でドライなんて、いやぁ今の時代では考えられませんね」とか


ドライフライはルアーで言う所のさしずめトップウォーター カゲロウを自然に流すイメージが今の日本のドライ攻略の基本です


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知ったかぶってるよ?アイツ、知ったかぶってるよ?

そもそも日本で行われてるドライフライの技法ってのはアメリカで熟成した奴を日本に持ってきてて

イギリスではそのナチュラル・ドリフトは多くの技法のひとつにすぎなかったワケで。。。

ザックリ言うとイギリスではチョンチョンと引っ張る、扇状に流す、叩く、自然に流すの4パターンなんっすよ。


アプローチは少々違いますがフライとテンカラには共通点が多くて。。。って事は、互換性も高いんじゃねえの?


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っつーと前沢自動車学校の人は「あれ?」って思うんじゃねえっすかね。

それ、テンカラと一緒だよっつって。

で、岩手には早池峰毛鉤とか盛岡流し毛ばりとかいろんなテンカラ毛鉤があるんで比べてもらいたいんっすけど

イギリスのフライ(毛鉤)で最古の現役パターンってのがソフトハックルフライなんっすよ。


ソフトハックルはウズラの羽根の毛を巻くんっすけど、胴にはキジの尾羽や赤や黄色や緑の糸を巻くのもあるんっすよ


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っつって見せたら前沢自動車学校の人は「あれ?」って思うんじゃねえっすかね。

それ、テンカラにもあるよっつって。

日本とイギリスでは地球の裏側になる位置だけど、こういう共通点って、なんか繋がってると思いません?

そもそも、毛鉤釣りって人類史上いつ頃から始まったか、皆さん想像つきます?





ルアーは18世紀だか19世紀だかのイギリスで、落としたスプーンにトラウトが食いついたのを見て始まった

っつわれてるけどフライ(毛鉤)はっつーと。。。

紀元1世紀だかその辺でバルカン半島・古代マケドニアのアンドレア人が針に鳥の毛と糸を巻いて釣りをした

っつー文献が最古の奴なんっすよ。


ウズラ(Partridge)の羽根にオレンジの糸、でこのパターンはパートリッジ&オレンジっつーんっすけど。。。似てるでしょ?


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驚いたでしょ?紀元1世紀っつったらキリストが処刑されてローマ帝国がゲルマン人に敗れて漢の国が成立して

日本じゃあ卑弥呼の時代っすよ。。。当然、アテルイも生まれてねえ、っつー。

さらに驚くのがその時の毛鉤が鳥の羽根の毛をぐるりと巻いて針の胴に糸を巻いたっつー

フライのソフトハックルフライ、テンカラの一段ミノ毛とおんなじなんっすわ。





本当ならシルクロードとローマ帝国の街道沿いにフライ文化が残っていてもおかしくないんっすけど

大陸では多くの国が生まれては消え、文化も生まれては消え、を繰り返していつの間にか歴史に埋もれてしまった

けど島国の王室(皇室)が長らく続いて来たイギリスと日本では連綿と受け継がれてきたっつー

。。。日本は同じ血族の国王(天皇)が世界1長く統治し続けてる国だからね?


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特に日本では戦後までテンカラを御禁制・門外不出の漁法として管理され続けてきたから

アンドレアの技法が色濃く残ってる可能性が高いんっすよ。。。ね?驚きでしょ?

日本に持ち込まれたフライフィッシング、ドライフライはアメリカに渡って発展したモノを取り入れてて

イギリスのドライフライの技法のごく一部を抜粋したに過ぎないんっすよ。


逆に言えばテンカラをサーモン用に改良するとこういう竿になる。。。と 毛鉤は岩手の文化だね


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もっともイギリスではアトランティック・サーモンがターゲットだからああいう竿になるんだけど

コイツをデチューンして整えれば使い勝手が意外と良好なテンカラ竿が出来るんじゃね?

っつーんでシミュレートしてみたら。。。何て事はない、the ‘MOD’ がそういう竿ドンズバだったんっすわ。

なんという事でしょう。。。サカナの特性を追いかけて選んでったのが結果テンカラにまで落ち着くなんて。。。


結局最後は自画自賛かよ。


 



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Posted by モッズおじさん  at 17:59 │Comments(0)竿と釣りと渓流の話

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