2015年02月08日

174:レトロ、だけじゃあない



どうも、モッズおじさんです。


1900年代はブラス(真鍮)が夢の新素材だったっつーのもあるんっすけど、釣具ではよく使われてました


174:レトロ、だけじゃあない



っつー事で今日は7つのリングが出来ました。

締めて2時間チョイでの成果なんで、まあまあ合格の生産性っすね。

コレで例のミスドで見かけたど美人のチャンネーの面影がちらつかなければ

もっと量産出来たんだろうなぁ。。。


真鍮の良さはなんっつっても作業性が高くて見た目がキレイ 経年劣化も激渋ってのが嬉しいっすね


157-a.JPG




年甲斐もなくうわっついてるにしちゃあ好成績っすよ、多分。

今後客待ちスタンバイの時間にチョイチョイ作れますね。

っつー事でthe ‘Mk. 1’ の組み上げ作業に戻れそうっすけど

人によっては疑問に感じるんじゃねえっすかね。。。そこまで出来るなら、何故フェルール自作しない、と。


同じブラス製でもメッキを施したら、被膜がパッキンになってニッケルシルバーと同じ症状が出やすくなるんっすよ


157-b.JPG




物理的には可能だし、実は自作の予定はあるんっすよ。。。ニッケルシルバーで。

でも the ‘Mk. 1’ や次回予定の the ‘MOD’ はウチの大量生産品を目論んでるんで

これ以上のメタルワークはスケジュール上しんどいんっすよ、本来ならリング&ポケットも外注だし。

それにフェルールをブラスにしたのはイキフンモノ、って以外の理由があるんっすよ。


横浜時代の試作品は日本製ニッケルシルバーで…見事に固着しました


157-c.JPG




実際HARIKI や古川のお店からニッケルシルバー(洋白)のフェルールを取り寄せるのは可能なんっすけど

問題は、どこもかしこも純度の高い日本製の洋白を使用してるって点なんっすよ。

純度が高いならイイんじゃないの?。。。っつーのが浅はか赤坂TBS、っつーんっすよ。

ニッケルシルバー(洋白)は銅とニッケルと亜鉛の合金で、500円玉に使われてる奴っすね。


補修となると一旦スレッドを剥がして再接着、からのスレッド巻き直しで結構時間が掛かります


157-d.JPG




カッチカチなのはイイけど、カッチカチなだけにフェルールに僅かな水蒸気でも入って気温が変わったら

フェルールなんか固着して抜けなくなるからね

純度が高ければ高いほどフェルールの固着が発生しやすくなっちゃうんっすよ。

バンブーロッドではもはや持病、宿命と言われている所なんっすけど


おまけにウチではスレッド留も漆で仕上げるからよそに頼むと時間と値段は皆さんの予想を超えてきますよ


157-e.JPG




要するに純度を落とせばイイんっすよ。

っつー事でウチの工房では多少値が張るけど海外からニッケルシルバーを取り寄せる予定なんっすわ。

で、量産を目論んでコストを抑えるロッドには柔軟性のあるブラスを敢えて採用するんっすわ。

だって、抜けなくなって折っちゃったら、凹んじゃうでしょ?1年位。


実釣を考えるってね、こういう事。


 



同じカテゴリー(竿と釣りと渓流の話)の記事
A1140:夏なので
A1140:夏なので(2020-08-01 16:33)


Posted by モッズおじさん  at 21:30 │Comments(0)竿と釣りと渓流の話

※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。