2014年11月23日
056:薄ければ薄いほど
どうも、モッズおじさんです。
あと2回塗れば完了です
先週行った俺のクルマのいじりをまとめた『いじりたガリー』の原稿、さっき上げました。
っつー事でコアな話でドーパミン出まくった俺の灰色の脳みそが制御利かなくなっちったんで
なんでバンブーロッドに漆を塗るんだ?っつー話をブチかましたいと思います。
こういうのって、付いてこれない人のほうが多い話だ、って分かってるのにやっちゃう無茶。
っつー事で無茶に付き合って下さる心に余裕のある方だけ『続きを見る』をご覧ください。
そもそもは敬愛して止まないクラレンス・レオ・フェンダー氏の影響なんっすよ。
フェンダーって、あのギターのフェンダー?と思った方、大正解です。
ギターっつー工芸品とも取れる楽器をとことんまで合理化して大量生産に向く製品を作り出した偉人っす。
このレオと言う人、自作の悪い所をすぐ見つけて追及しちゃうっつー。。。
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反面Jimi Hendrix の演奏を聴いて「あのトレモロはああいう風に使うモンじゃない!」と激怒したっつー
相当の頑固者でもあるんっすけど、職人っすね。
実はこのフェンダー氏の追求した「塗装は薄ければ薄いほど良い」っつー思想が俺にも影響してるんっすよ。
実際釣竿でも、塗装は薄ければ薄いほど、イイんっすよ。
ルアーフィッシングでは感度が確保できないと道具として成立しない マジで
バスロッドなんかでも高感度、高性能を謳う高いロッドは塗装が薄いんっすよ。
Megabass やEvergreen なんかもシレッとそういうのアピールしてるでしょ?
以前から触れてるけど結局塗料の原料の特質を抑えるだけ抑えてカーボンの特性を殺さないようにした方が
絶対的な感度やブランクの曲線を想定通りに展開できるんっすよ。
あの頃は塗装うっすいなぁ…と思ったっすけど今見ると、厚いね
楽器と一緒で本体の鳴り(ロッドの振動)を樹脂が殺さないように、って事なんっすわ。
ただ塗装を薄くすると樹脂の補強がなくなるから強度は落ちる・折れやすくなるっつー反作用があるんっすよ。
で、俺としてはフェンダー社が採用していたニトロセルロース系のラッカーを使おうとしたんっすけど
擦れに弱いっつー。。。ミュージシャンのギターがボロッボロなのに超高い、ってのはラッカーが弱いせいなんっすよ。
一時ヘラブナにどっぷりハマった事があるんっすよ もうやらないけどね 写真古くてスイマセン
で、俺は気が付いた。。。ヘラブナやってた時期があるんっすけど、ヘラの竹竿って、折れねえな、と。
釣ってる時の感度や耐久性は下手すりゃグラファイト(カーボン)を凌駕するってのに。。。
そこで着目したのが漆だったんっすわ。。。ヘラ和竿ってたいてい漆がフィニッシュだからね?
調べていくうちに、とんでもない代物だってのが分かったんっすよ。
グラファイトやグラスにだって漆を塗るのは可能 ただ難しいだけ
本物の漆は熱に強い、耐腐食性が高い、殺菌滅菌作用がある、それに何より…世界中のどの塗料よりも薄塗りが出来る
ひとつでも当てはまらない場合はニセうるしだっつー。
バスロッドやたいていのロッドで採用しないのは高いってのとかぶれるってのと、塗そのものが難しいって事。
逆に言えば、そこクリアしたら最強のロッドが出来る、って事だよね?
感度を上げると喩えアブラハヤみたいな外道でも楽しくなるっつー。。。写真古くてスイマセン
塗りそのものも、最も薄塗りできるのが摺り漆(=拭き漆)っつー手法だっつー。。。
っつー事でウチの工房では世界最高水準の浄法寺産漆を摺り漆で仕上げてるんっすわ
。。。何?フライフィッシングじゃ感度は関係ないだろうって?冗談でしょ。
掛けてから取り込むまでのやり取りでティペット切られないようにサカナの挙動把握するのに重要っすよ。
マジで、ウチのロッドだとウグイ掛けても楽しいっつー。
この記事へのコメント
何故、毛馬内⁉️
Posted by あうでぃA4 at 2018年12月17日 21:39
...何が?
Posted by モッズおじさん
at 2018年12月17日 22:42

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