2023年01月09日

A1329:躍起なのは癪だから 以上に



どうも、モッズおじさんです。


正月3が日は楽させてもらいまして 去年色々あった大阪王将のアルティメットセットを取り寄せてチンしたりホットプレートで
焼いたり が我が家の寝正月. 大館にあった実店舗が 仙台のナメクジの件の直後に閉鎖しちゃったんだよね.







2022年9/1より ショールームは終了 個別対応とさせて頂きました。

御用の方はこのブログのコメント欄で結構ですので

あらかじめご連絡いただけると幸いです

お越しの際はマスク着用と手消毒のご協力お願いいたします。



2022年は なんだかんだでMOZZ 12弦ギターに悩まされた1年で 膠なんか何も知らない ニカワの事なんかなんにも知らない
で紆余曲折で明け暮れたんですが さすがに心 折れそうになったんです.






さて2022年は MOZZ D-270 12弦ギターのブリッジ再接着で悩まされましたが

どうしても接着が上手くいかない。。。めくれ上がっちゃうんだよねぇ。。。。。。

やっぱ膠はダメなんだよ っつーのは観察力が貧弱な人の言い訳で 口にするだけムダ

三千本膠の限界を見た ってのが2022年の結論でして。



なんかね… 元々天邪鬼な性格ゆえに 他人が「楽器専用」っつってるから ってだけを根拠でホイホイ使うのは抵抗がある.
最悪 最後にそこに行けば良い っつって冒険してみるんっすけど とにかく膠は種類が多いのに 熟練者が少ないからねぇ…






膠ってひと口に言ってもその種類は呆れるほど多くて 今回使用していたのは『三千本膠』っつって

日本画で絵の具のベースに使われる奴なんですよ。

Calace クラシックギターで ボディバックとネックヒールの剥離補修でサラッサラなのが使いやすくて

大活躍しましたが ブリッジに必要な強度は得られなかったワケですね。



実の所 強度まで把握出来てる膠ユーザーって 殊の外少ないんじゃないかなぁ… 楽器製作や補修で「楽器用」か「三千本」って
膠の種類は飛び交ってるけど それ使ってる根拠は? ってのが全く見えて来ない… でまた剥がれる と.






やっぱ膠はダメじゃん… じゃねえ。

おんなじスバルのインプレッサ2000ccっつっても ターボ付きとNAじゃ性能が全然違うでしょ?

エンジンは パワーとトルク・ボアとストローク・燃料圧縮比… って見るべき点があるように

膠は品質規格JIS K6513で規定されてる「ゼリー強度」って奴を見るのだそうで



米国タイトボンド公式HP発表の接着強度は日本と単位が違うので比較が難しいんですが 三千本膠『飛鳥』はタイトボンド赤より
接着力がやや劣る けど楽器用播州ニカワはタイトボンド最強の「緑」を凌駕する接着力 と客観的な結果が出てるんです.






三千本膠『飛鳥』のデータは見当たらなかったんですが 馬場健商店さんっていう所の

HPで公表してるデータを参照させてもらうと ゼリー強度はおおよそ 160 で同等 らしいのですが

HOSCOさんの楽器用播州ニカワは公称280以上… ただし透明度は低めで価格は約8倍

強度が公称1.75倍 膠それぞれの個体差が発生したら2倍以上の差が出る っつーのは。。。



三千本膠『飛鳥』は透明度が高いだけに 日本画の絵の具で使用されます. シビアに強度が求められない箇所の接着でも使える
って事で 使用した体感では6弦アコースティックギターのブリッジでは限界ギリギリの強度で使えるかな って感じですね.






これはもはや 同じスバルでもインプレッサWRXとサンバー位の差だったんっすね。

っつー事で 2023年は播州ニカワでリトライしてみる予定です。

実の所 播州ニカワは意外と値が張って 三千本膠『飛鳥』は画材屋さんで安く手に入るから

でブリッジでも使えたらラッキー って卑しい根性で試してみた って本音もあるんですが



ネックが50年代のFender Telecaster を彷彿させる握り心地で弾き易さに衝撃を受けたFOLKS ですが コレはYAMAKI製
ってのは既に判明してます. が 某オークションサイトでFOLKS 衝撃の1本を見つけちゃいまして…






そもそも MOZZ だか MAZO だか何だか知らんが そんなどマイナーメーカーの合板ギターに

なに熱くなってんだよぉ。。。って声も聞こえてきそうな話ではあるんですが

実は去年の暮れに某オークションサイトで出品してた FOLKS のギターに衝撃を受けまして。。。

000(トリプルオー)サイズのFOLKS を俺も1本持ってますが



その某オークションサイトからの抜粋… このFOLKS はドレッドノートタイプだけど ちょっとギブソンやグレッチのアコギを
意識したシルエットのゼロフレット仕様 までは良いのですが 衝撃だったのはこのサウンドホール内のラベルで






今は無き栗林楽器がYAMAKIに生産依頼してたブランドですが オークションに出てた奴は

ドレッドノートを土台にしたややギブソンやグレッチのようなテイストの奴で

ネック逆反りとブリッジ剥離のピン補修がネックになってパスしたんですが

サウンドホール内のラベルが俺の持ってるFOLKS のものとは違ってまして



こちらは現在修復中の MOZZ 12弦ギターのラベルですが… 某オークションサイトのFOLKS と一緒じゃねえかよ.
って事は… ゼロフレットで露骨にYAMAKI製のFOLKS と同じ工場でほぼ同時期に作られた って考えるのが順当でして.






どっかで見たような… 光沢の黒字に白文字でFOLKS で O が濃い目の水色って。。。

MOZZと同じフォーマットじゃんか

って事は… MOZZ って YAMAKI 製品なの???

とにかく YAMAKI はOEM 生産に節操が無い位 応じていたそうで



寺田楽器製と思ってたけど70~71年頃のYAMAKIと特徴が一致しすぎるだけに納得 なんっすよ. っつー事でコレはYAMAKI製
と信じて 絶対に直したる と躍起になってるんです.


A1329:躍起なのは癪だから 以上に



YAMAKI 解体新書ってサイトでも把握し切れない程大量のOEM生産を請け負ってたそうで。

もうね… 俺ン中ではMOZZはYAMAKI製と信じてます

あのトルクフルな爆音… なるほどね

っつー事で YAMAKI のギターだったら尚の事 是が非でも直さねばって気になるんです。



知らない事が分かってくると 俄然面白くなるんっすよね。


 



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Posted by モッズおじさん  at 23:32 │Comments(0)魂の栄養 ギターの話

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