2023年03月29日

A1334:Greco かな… Greco じゃないよ。。。



どうも、モッズおじさんです。


70年代は(当時の)若者のカリスマだったアリス堀内孝雄 初の演歌作品が日テレ年末大型時代劇のテーマ曲に選ばれて
テレビ時代劇の傑作となったんです. 以来会津白虎隊伝説はこのドラマ抜きでは語れない程になりまして.





2022年9/1より ショールームは終了 個別対応とさせて頂きました。

御用の方はこのブログのコメント欄で結構ですので

あらかじめご連絡いただけると幸いです

お越しの際はマスク着用と手消毒のご協力お願いいたします。



演歌って言うと どうしても出てくるのが日本海の荒波で… じゃあ東映も演歌に なっちゃうの? ンな事ぁねえ
東映のオープニングは犬吠埼で太平洋だし… って 違うってそこの事じゃないから.






そう言えば。。。『演歌』って 何なんでしょうね?

ほら 北島三郎とか鳥羽一郎とか千昌夫とか吉幾三とか 八代亜紀とか坂本冬美とか藤あや子とか

名前挙げると割とすらすら出てくる けど音楽的特徴は?っつーと。。。

ヨナ抜き音階とか コブシを利かせるとか 和服でしょ?とか。。。最後のは音楽的特徴じゃねえし



『演説歌』ってのは富国強兵ゴリ押し朝鮮侵略支持派閥を茶化して批判する自由民権派のからかい歌で 根本にあるのは
実にロックなソウルでして. ♪異次元異次元口から出るのは寝言かSFオッペケペ~♪… って感じ.






元々は明治時代の板垣退助でおなじみの『自由民権運動』で政府批判を歌った反抗歌

『演説歌』… オッペケペー節なんかがルーツなんだそうだけど 細川たかしに反抗の臭いしねえし

石川さゆりはむしろウイスキーと津軽海峡の臭いのほうが強烈だし。

音階と曲の構成といろんな音楽的なモノで突き詰めてくと BOØWY のビートロックと同じっつー



いやぁこのビジュアルだけ見るととても演歌とは結び付かないが… 楽譜に立ち上げて歌詞も文字に立ち上げると見事に
若干の例外を混ぜながらもヨナ抜き音階で七五調… 根幹にある『演説歌』ソウルでBOØWY も同じ ってなるんです.






いや中森明菜や90年代J-POPと同じ形態 って結論になるっつー意外な事実になるんです。

実際 元Megadeath のマーティ・フリードマン(J-POP好き) はこの辺の共通性に気付いてて

美空ひばり以前からの日本のポップスは メロディラインの根本は何も変わってない事を指摘して

世界でも稀有な 興味深い事象と言ってた事がありまして



普通時代が変わるとメロディから変わるのが音楽だけど 日本人が歌いやすいヨナ抜き音階とリズムを取りやすい七五調は普遍
で 時代毎にアレンジが変わってる稀有な例 とマーティは仰ってます… メタルの人って 実は真面目で練習熱心なんです.






その時代時代のアレンジで雰囲気が変わってる って事は… 中森明菜の名曲もアレンジ次第で

現代でも十分通用する そう言うプロジェクトがあったらぜひ参加したい っつってたんっすよ。

あの人過去に 八代亜紀さんの前で『雨の慕情』メタルバージョン弾いた実績があるだけに

21世紀版中森明菜 ぜひ聴いてみたいですが皆様いかがお過ごしですか?



この辺は昨今の中級者向け以上とされるギターでもありがちだけど ハムバッキング乗せられる用のザクリは個人的には
好きになれない… まぁまぁ軽量化に貢献する処理だし気にしなければ良い箇所でもあるんだけど






で『演歌』って 音楽的定義では存在しない… どうやら『世界観』っつートータルアート

みたいですがそれはさておき JUNO のストラトモデルはいじると『化ける』ギターですが

PUのザクリがS-S-H っつーのがどうも。。。っつってもSquire みたいな通称『お弁当箱』より

遥かにソリッドな音質なので良いのですが 個人的にどうしても乗り越えられないのが



指板Rに関しては気にするなと言うほうが無理… 弾き手の指との相性ってのが全てで R変更の加工を頼むと中級者向けの
ギターが1本買えそうな額の工賃取られる… クラシック弾くから行けるかな?とも思ったんですがどうにも…






指板ラディアス(以下:指板R) がフラットに近い14”R… いや16”Rだなこりゃ。

コレがね。。。 それこそマーティ・フリードマンが使う速弾き用の代表的なラディアスなんっすよ。

なるほどコレならギターソロとか弾き易いんだけど… シェイクハンドだと弾き辛い弾き辛い。

っつーのも ほとんどの新旧国産アコギとGibsonの大半は12”R でして



指板Rはボディやネックの素材やピックアップより重要視すべき 全てのギター弾きの最重要箇所で Gibson の太いネックが
弾きやすいと感じるのはネック厚と指板Rのバランスが絶妙だから. ホントはスペックに明記して欲しい位なんだけどね?






俺なんかはずーっと12”Rで 65yrs Fender Stratocaster は7.25”R っつーカマボコ状に

慣れ切って来たので 14”R16”Rってまぁ弾き辛い ってのが良く分かったんっすね。

蛇足ながら Gibson と現行Epiphone はネックが太く感じるけど弾き易いのは

ネックの太さと指板Rのバランスが絶妙だから なんっすね。



近年のSquire なんかも Gibson の指板R 12”Rで整えてきてる… 弦間も10.5mmで SM Marina は握りやすい弾きやすい
Gibson系からの持ち替えも違和感が最小限 て事で 本音を言えばメイプル指板の SM MARINA が理想だったんだけど.






っつー事で SM MARINA の指板が 12”Rで弾き易い。。。で調子に乗って色違いで揃えた

ローズ指板は揃ったから あとはメイプル指板… だけど SM MARINA にメイプル指板は存在しないようで。

困った… 頼みのコスパ最高でおなじみのBacchusも指板Rはかなりまっ平らで買い替えの意味ナシ。

指板7.25~12”RでPUザクリがS-S-S の安い奴条件で探すと。。。 今の時代では なかなか。。。。。。



見るからに出来の良い 70年代後半から80年代中頃辺りの日本製なイキフン出しまくりの詳細不明ギターが大量に出品されて
ソリッドの赤を狙ったんだけど予算オーバー で予算を全額注ぎ込んで落札したのがこのギターでして.






ところが巡り合わせってのはあるモンで ネジに欠品があるロゴ欠落で詳細不明の

ストラトモデルが手に入ったんですよ もちろんメイプル指板。

パッと見 クルーソンペグ装着スモールヘッドに波型ストリングガイドにUネックメイプルネックは

スカンクライン入り でボディはアルダーかバスウッド3ピースで 合金製トレモロブロック…



おそらくソフトケースに仕舞われて物置に入れられてたんでしょう ソフトケースはコケが生えて交換されたPUユニットは
白錆が出てたけど その他は状態が良かった. にしても悲惨な目に遭い続けた個体のようでして…






コレね 80年代後半頃から流行り出した第2期パンクブームとTBS深夜番組で流行った

『イカ天バンド』ブームの被害をモロに受けた個体のようで 心臓部のピックアップアッセンブリーが

ゴッソリと抜かれてる。。。 ピックガードのネジが欠品してたら 容易に想像はつくけど。

全くあの時代は頭クラッシュしてる奴らが折角の優良品をバカ面全開で台無しにしてくれたから



ボディはアルダーかバスウッドの3ピースで 丁寧にザクリが入れられてます. このキャビティ加工で最初の削り始めが
少し深く掘られてるのは工場の癖のようなもので 手作業時代の判定材料になるんですよ.






鑑定が難しいのなんのって。。。 ヘッドストックを見てみるとロゴの痕跡すら無い

一旦削ってリフィニッシュ掛けたか?いや。。。 パンクとイカ天の頭クラッシュした奴が

リフィニッシュなんて文明的な事 出来るワケがない。

80年代前半のFernandes と Tokai のロゴはフィニッシュの上からデカール張ってるだけだったから



ヘッドストックにはロゴを剥がした痕跡すら残っていない. 本家Fender でもVintage モノは漏れなくフィニッシュの上に
デカール張ってるだけなので 扱いで細心の注意を払う箇所. ココまでコピーしてたとしたら メーカーは限られる.






爪で引っ掻けば簡単に剥がれちゃうんだよね。。。バカに限って喜んで剥がしたくなっちゃう奴

で 鑑定難しくなって安値で叩かれちゃうの。。。 苦笑い。

ネックにはなかなかのバーズアイが入ったメイプル1ピース スカンクライン入り で

特徴的なキャビティ加工技術 ネックポケットは日本製のお家芸・紙1枚挟む余地すらない。。。



Tokai Gold Sound TST-50 ですね. 多分Greco じゃないかと山を張って入札したんだけど… こっちの期待 超えてきました.
なにせアルダーとメイプルをFender と同じ森(US.ロサンゼルス州)から取り寄せて作ったっつー筋金入りのレプリカだから.


A1334:Greco かな… Greco じゃないよ。。。



クルーソンタイプの刻印は DELUXE さらに 2トーンサンバースト
(日本では3トーンサンバーストと区別するためにタバコサンバーストと呼ばれてた奴)

はFender と比較して茶色の比率が多い っつー事を根拠に
スパロゴ(改変)期 Tokai Goldstar Sound TST-50
と判断。

そうなんです 1978年から Tokai は完璧なレプリカ作成 をコンセプトに

本家Fenderを凌駕するストラトモデルを作ってたんですよ。



コレがJohn Mayer も使ってるTokaiのスパロゴ… さすがにコレは一線を越えてしまった. で売れ行きが落ち込んでて
Fender Japan 立ち上げの事情も加わって Fender はTokai を訴えちゃったんです.







中古市場で人気なのは John Mayer も使ってる トンチの効いたFender に見紛うばかりの

Fスパロゴとあだ名される奴で… 実際このロゴは正式に本家Fenderから訴えられまして

。。。 東海楽器 1回倒産しちゃったんだけどね?

今回入手したギターに張られていた奴は Tを明確にしたTスパロゴとあだ名される奴に代わりまして。



日本の精巧なコピー レプリカ合戦はTokai から始まったんです. Tokai がココまで精巧なレプリカを作って各社追従した
けど 最後まで追従を許さなかった 格の違いを見せつけたのがTokai の木工技術力でして.






もっとも訴えられようが倒産しようがロゴ変更させられようが って感じで

元々遠慮してTOKAI と刻印されていたペグに本家と同じDELUXE と刻印されたり

レプリカの完成度が より増した って反骨ぶりの時期のモデル なんっすよね。

ただピックアップアッセンブリがゴッソリ抜かれてて 音出しチェックもままならない状態で



なにせ前オーナーはパンク で腐ったピックアップアッセンブリーに乗せ換えてて とてもじゃないけど使える代物ではない.
コレでよく演奏が出来たな って位にクッチャクチャでドイヒーなの.






なにせピックアップは安物の極致 って奴で出力は3.5KΩ… この性能は初めて見た。

ちいちぇえポットは全部固着 セレクターは3way で弦はサビッ錆 オマケにシールドプレートまで欠品。。。

っつー事で JUNO に搭載した @_Tuning ピックアップアッセンブリを移植です。

JUNO にはオリジナルを戻す って手もあるんだけど。。。 追々考えていきます。



もっとも俺としては @_Tuningのアッセンブリーを搭載する土台が欲しかったワケだから こういう個体はむしろ好都合
なにせGreco で充分金星と思ってたら 上回ってくるTokai だったから 俄然 音出ししたくてたまらんのですよ.






調べてみるとTokai TSTシリーズは軒並み緑のコンデンサ(通称・カスコン)に

真鍮製のシールドプレート搭載ですが 本家Fender の58yrs. はオイルコンデンサに

アルミのシールドプレート なので 当方でレプリカ度を増してみましょうか。

基本移植だけだから 作業は至って簡単なんですよ。。。



もっともこのギター Greco と期待して買ったんだけど… 超えてきました。


 



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Posted by モッズおじさん  at 14:22 │Comments(0)魂の栄養 ギターの話

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