2022年11月23日

A1323:基本がしっかりしてると 復元も甲斐がある



どうも、モッズおじさんです。


そりゃ出してたらみんな見るよね… ダーティーワークの根源にある動機って所詮こういう幼稚なもの っつー喩えとして
久々にこの辺を出してみました. でもまんまと引っ掛かっちゃう奴 いるんだよねぇ…






2022年9/1より ショールームは終了させて頂きました。

御用の方はこのブログのコメント欄で結構ですので

あらかじめご連絡いただけると幸いです

お越しの際はマスク着用と手消毒のご協力お願いいたします。



脱税に機密文書の私物化 それに大統領選挙でのロシアの裏工作関与… 完全に売国奴で プーチンの犬 って事で
共和党内でも家族からも距離を取られ始めてる奴を♪そぉれならぁ~♪ で利用するバカもいる と.






まぁね アイツはただのプーチンの犬だからね?

日本でも大ブレイクしてSNSを定着させたパイオニアだったツイッターも

テスラの創業者に買い取られる頃にはオワコン だったねぇ…

で 派手なドタバタ買収劇で人目を引く事には成功したけど



ファンの間で支持率No.1 の「言葉は刃物」の名シーン… 愚痴をリアルタイムで垂れ流すって 真意とのすれ違いで
取り返しのつかない事になる危険性にも当てはまったりする. ブログは投稿する前に見直す余裕が あるからね?






人目を惹く起爆剤として アメリカをプーチンに売った男のアカウントを復活させるって

。。。 オワコンの起爆剤がオワコンって。。。。。。

そもそも愚痴をリアルタイムに世間に晒す機構の根本から見直すべきだと思いますが

皆様いかがお過ごしですか?



塗布したものと同じ膠を紙に塗ったサンプルで固着進捗を確認… 今回は1日で充分な固着が確認出来たので さらに1日置いて
2日でクランプを外す… ガタが確認できなくなったので今度は付属の腐った弦を張って さらに2日安置.






そういう意味では似たり寄ったりの下賤の傷の舐めあい 基本がどこか蔑ろになってるのは

どこかの国の官僚的な政策のようでもありますがそれはさておき

先日500円で買った Raffaele Calace ですが。。。ネックとボディを結合する箇所の

底に当たる部分をネックヒールと呼ぶのですが 膠が乾いたのでクランプを外して



ガッチリと接着されて一件落着. 腐った弦なだけに弦の張力はMAXに達してるんですが 剥がれる気配すら感じられません.
もっとも こんな所が剥離するってのは そもそも何かしらの無茶をやった証拠なので コレで終わるわけでもないワケで.






付属の腐った弦を張り直してさらに2日ほど寝かせて様子を見ましたが…

剥がれる気配もなく 大成功

っつー事で順反りの入ったネックをメンテするために必要なものを取り寄せる手配を整えまして

届くまでの間に 絶望的なまでにキッタネエ本体を磨く事にしまして



引き絵で撮ると見えなくなっちゃうんでブリッジ周りを寄りめで… ワケ分んねえ謎の白いモノがそこかしこにこびりついて
出品者様が気を利かせて水拭き(!)したせいで 水拭き跡までオプションで付いて来ちゃって 散々な状態ですが






弦を取り払って ナットとサドルも取り外して からのオレンジオイルをたっぷり塗って

30分ほど寝かせます。。。 寝かせている間に無駄ムダ蘊蓄を一席

オレンジオイルは 80年代の荒廃したNYCの地下鉄で 車両の落書き洗浄で採用した

環境に優しくてウソみたいに綺麗に落ちる オマケに電車がいい匂いになる で名を馳せた洗浄剤で



なにせ世界最悪の犯罪多発地帯の頃のNYCで地下鉄洗浄に採用されたオレンジの皮のオイル舐めんなよ? っつー事で
たっぷり塗って置いといたら 汚れという汚れが浮き上がって来まして






ギターでは1995年には日本で発売が開始されて 木製楽器の定石になったんですよ。

以前はピカールで削ぎ落としてから超微粒子コンパウンドで磨いてたんだけど

研磨せずに落書きや謎の汚れを浮き上がらせるから 塗装面とギター本体に優しいんっすね

。。。以上 無駄ムダ蘊蓄が終わった頃には 絶望的な汚れがあっけなく浮き上がってまして



いやマジで 現れたのは赤味がかった丁寧なサンバーストを施された クラシックにしては少々モダンな小洒落たギターで
初めて見るねコレ で さっきまで手を掛けてたギターはどこ置いたの?状態なんっすよ.






よっぽど酷い謎の白い汚れもあったんですが 軽くしごいていくと綺麗サッパリ消えまして。

ただたっぷり塗ってるんで オイルの除去が大変なんだけど。。。

で 現れたのは。。。 あれ?このギター こんな色だったっけ???

もっと緑色の個体だと思ってたんだけど 赤味が強いカラーだったのねん。。。



演奏中にでも落としたのか 打痕があって コレがちいちぇえけど音に深刻な影響を与えてるようで… 薄紙一枚が通せます.
コレは楽器修理というより指物師のテクニックで アイロンで修正していきます.






とにかく酷い虐待を受けてきた個体なので ボディバックの下部に打痕があって

ボディサイドから剥離している箇所がある。

コレは… アイロニングだな。

エクボ程度の痕跡なら半田ごてを使用するんですが このサイズだとアイロンを使用します。



アイロンとヘラの作業は時間との勝負なので写真は割愛… 膠をヘラで擦り付けてバック板に熱を加えて 冷めないうちに
クランプで患部を密着させたら 膠が固着するまで待ちます. 事前に打撲痕の凸凹をアイロンで均したけど 写真は割愛.






水に浸したウエスを充てて 中程度の熱量でアイロンを充てて 根気良く平らにしていくんです。

コレで上手い事行けば 残ってる膠も溶けて再接着が… 出来てないね。

っつー事で 隙間にヘラで膠を塗り込んで アイロンを掛けて熱したら冷めないうちに手早く

クランプで圧着して 寝かせます。。。



到着時にはただの安ギター 深みゼロの安っぽい音色で正直がっかりしたんっすよ コレが鈴木バイオリンの製品かよって…
しかーし! 破損個所を補修したら輪郭のハッキリした音色になってまして… 化けたのではなく本来の音色が復活 なんっすね.


A1323:基本がしっかりしてると 復元も甲斐がある



なにせ箱モノってのは たったこれ位の事で って欠損でも音がガラリと変わる。

実際ネックヒールとココの剥離だけで やたら安っぽい音に変わっちゃうんです。。。

2日ほどクランプで固定して またまた腐った弦を張り直したら 安っぽかった音が

イタリアのカンツォーネが似合いそうな カラッとした音色になってまして。



バックショットは フィニッシュの琥珀色の塗料のお陰で分かり辛いけど マーブル掛かったフィギュアドメイプルで
合板だけど なかなか味な奴なんです… 合板だけど バックは1枚板だからね?






これが本来の音だったのね。。。

頼りなかった音量も 鈴木バイオリンらしい クラシックギターにしては大音量で

サイドとバックはメイプルの板目で バックにはフィギュアドが入った なかなかの逸材。

ギターの基本が 詰まってるんですね♪



なんと!昭和のフォークブーム期に世を席巻してブーム終焉とともに生産終了した鈴木バイオリンのアコギが 中古市場で
実力がじわじわと認められ つい最近 とうとうThree S ブランドのギターが復活した と… 基本がしっかりしてるんっすよ.






悲しいかなギターってのはその時代時代によって好まれる音楽が変われば好まれるギターも

コロコロ変わって どんなに基本が詰まった 土台がしっかりしたギターでも

流行という付加価値のせいで打ち捨てられたりしちゃうんですよ。。。

でも基本がしっかり詰まってるから 再び使われる日が来ても充分使える武器になるんっすけどね?



サドルが経年でひん曲がって 弦の乗る部分が凹んでる ネックの反りも直したい で しばらくは付属の腐った弦1弦ナシを
張っておきます. 弦は正しい張り方で張っておきましたが 正しい張り方はいずれ機会があったら触れていきます.






さぁて ココまで綺麗になって早く弦を張り替えてガシガシ弾きたいぜ なんですが

サドルもひん曲がりまくって ネックの反りも直さねば。。。 弦はある

それに 弦高もクラシックギターにしては少々低いような。。。

弾きたい気持ちが逸るけど ココはじっとガマン って事で。



まぁまぁある程度の順反りが 理想の形ではあるんだけどね?


 



同じカテゴリー(魂の栄養 ギターの話)の記事

Posted by モッズおじさん  at 23:58 │Comments(0)魂の栄養 ギターの話

※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。